表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/21

episode5 準決勝第2試合

レインボー学園、教員宿舎。


「ズギューン」


スタジアムに撃ち出されるクロスゴマ。


零真「…」


納得いかなそうな表情を浮かべる零真。


それを遠目で眺める人影。


リズ「あれ、なにやってるの?」

葉瑠「5月に開かれる『大型予選大会』に向けて、調整されているんですよ」

リズ「零真ってここ最近、複数のTCGもやってるんじゃ」

葉瑠「先生は『今年は遊んでる全コンテンツを全力でやる』んだそうです」

リズ「( ̄∇ ̄;)ハッハッハ…また御冗談を」


超真面目な表情になる葉瑠。


リズ「(マジなんだ…)」


零真「うーむ、ネットを調べてもブレードの相性までは載ってないなぁ」

零真「仕方ない、自分の持っているパーツとネット動画を見て、予測を立てるしかないか」


リズ「ところで零真にとってクロスゴマのライバルっているの?」

葉瑠「今はいないというか。先生は『中学時代の自分』が最大の強敵であり『目標』だと言ってました」

リズ「中学時代の自分?」


零真「なんだ、二人観戦してたのかよ」

葉瑠「あ、お疲れ様です」

零真「疑問に思っているなら、俺から答えるよ」

零真「子供の頃は純粋に遊んでいたが、大人になるにつれ『安定行動』『固定概念』『立場』といった『不純物』に影響されやすい」

零真「それが『弱さ』に直結したり、『自由な発想』を阻害してしまうんだ」

リズ「確かに大人になると『単純に楽しむ』ことを忘れがちだもんね」

零真「そういうこと、勝ち負けも重要だけど、それだけじゃ面白みに欠ける」


零真「つーことで、俺は練習に戻る。時間が来たら教えてくれ」

葉瑠「了解(`・ω・´)ゞ」


クロスゴマの練習に戻る零真であった。

イベント会場、フードコート。


準決勝第2セット。


大牙「んで、次は何を使うの?」

ダイゴ父「次はこれだ、ブルードラグーン9-60Eだ」

大牙「(捻りのないカスタムだな)」

大牙「りょーかい」


タイチ「このコマでいこうと思うんだけど、お父さんどう?」

タイチ父「うん、いいと思うよ、次も頑張ろう」


零真「タイチくんが選んだのは、グランバスター1-60GFか」

リズ「あのコマ強いの?」

零真「一点集中の超攻撃型コマだね、早期決着を狙う感じかな」

リズ「あの子に扱えるの?」

零真「うーん、相手が大牙くんだからなぁ」


次のセットへ向けて話し合うタイチ親子。


零真「(いい光景だな)」

リズ&葉瑠「(嬉しそうな顔してるなぁ)」

零真「さぁ、そろそろ第2セットを開始しますよ~」


2-0で大牙のリードで第2セットが始まる。


零真「それでは、皆さん掛け声の程、よろしくお願いします」


零真&観客「3・2・1、ゴーーシュート!!」


「シュ、ギュイーン!」


両者のコマがスタジアムに着地する。


タイチ「いけ~、グランバスター!!」


グランバスターがサイクロンラインに噛み合い、ブルードラグーンに襲い掛かる。


大牙「フン、甘いな」


斜めシュートされたブルードラグーンはグランバスターのサイクロンダッシュを紙一重で回避する。


「ギュイーン、ギュルルル」


アタックを交わされたグランバスターはオーバーゾーンへと落ちていった。


零真「そこまで、ポイント4-0、よって準決勝第2試合は大牙選手の勝利となります」


零真「精一杯戦った両者に盛大な拍手をお願いします」


零真&リズ&葉瑠&藍葉&観客「(⑉>ᴗ<ノノ゛✩:+✧︎⋆パチパチ」


観客達から盛大な拍手が鳴り響く。


大牙&タイチ「ありがとうございました!」


互いに一礼をして、スタジアムを後にする二人。



大牙「そのコマを使うなら、相手の行動を読んで『シュートパワー』を調整する判断力を鍛えた方がいいぞ」

タイチ「そっか、ありがとう練習してみるよ」


零真「さて、次は3位決定戦だな」


ベスト4である、タイチとシゲルが零真に近寄る。


零真「どうしたの?」

タイチ&シゲル「お兄ちゃんにアドバイスをしてほしいんだ」

零真「うーん」


二人のお父さん達へ目を向ける零真。


お父さん達「(人>ω•*)オネガイ」

零真「(´・ω・`)」


零真「仕方ない、やりましょう」

零真「二人ともカスタムをちょっと見せて」


二人のカスタムを確認し、適切なアドバイスを与える零真。


リズ「いいお兄さんしてるね」

葉瑠「まぁあの人はいつもそうですから」

藍葉「(ダンナ大変やなぁ)」


零真「よし、調整はこのくらいにして、そろそろ本番と行こうか」

タイチ&シゲル「オッケー!」


大牙「あー、早く大会終わらせて、バトルしてぇ」

ダイゴ「(口に出てるの気付いてなさそう)」


次回、3位決定戦開始!!

零真「クソォ、俺も試合したい」

リズ「零真は5月の大型大会があるじゃない」

零真「子供達がバトルしてるの見てたら、ウズウズしちゃって」

葉瑠「ジャッジに集中しましょう」

藍葉「ふぁ~(´Д`)」


零真「そういう君らも、マリカ杯が控えてるじゃん」

リズ&葉瑠「ウッ」

藍葉「まぁいつものことッスから」

零真「まぁ無理せず楽しんでいけよ」

リズ&葉瑠&藍葉「!(^^)!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ