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外伝 バーチャルのオフpart5

ハロライブ本社、会議室。


零真「で、具体的に何をすればいいの?」

イブキ「とりあえず、ここ最近の書類に目を通してほしいんだ」


会議などで配布されたであろう、書類と手記が記した内容をまとめた書類を渡される零真。


零真「ふーむ」


書類を熟読する零真。


メモを取り出し、要点を箇条書きにする零真。


イブキ「(・ω・)」

零真「ちょっと質問いいかな」

イブキ「なんだい?」

零真「上の人に『テレビ業界』出身の方が多いことが、『ライブ主体』のアイドル路線と合わさって悪い方向に進んじゃってるんじゃない?」

イブキ「…。」

零真「ふぅ、まぁ予想通りって感じだな。男ライバーは頼りない、経営者は結局『女の子たち頼り』、実にカッコ悪い」


書類に目を通し、改善点をメモにまとめ終わる零真。


零真「一通りまとめたけど、重要なのは『男女ライバーのパワーバランス』だと思うよ」

イブキ「うーん、やっぱそうなるか」

零真「人口は年々、『女性人口が増加傾向』にある、男性ライバーが女性ファンを獲得できないと、収益が厳しくなる可能性が高い」

零真「ただでさえ、バーチャルは『機材費が高額になりやすい』ジャンルだからな」


シエル「( ゜д゜)ポカーン」


真面目な話し合いにあっけに取られるシエル。


零真「今のようにアイドル路線になる前なら、『定期的な箱企画や個人配信』がいい息抜きになっていたんだろうけど、ここ最近は皆多忙過ぎて、一ファンとしては凄く心配になっているよ」

零真「それと、社長さんが『本当にライバーさんを大事にしているのか』という一物の不安が本当にある」

零真「Vアイドルはまだまだ確立されていない職業であるけど、女性が『男性よりも限られる貴重な時間を割いて従事している』」

零真「それを頭に入れて、ライバーさんに無理をさせ過ぎない采配をしてくれればな、といつも思っている」


それから、上層部に報告する書類作成をスタッフにお願いする零真であった。

玄関前通路。


零真「あー、疲れた。今日は牛丼だな」

零真「ん?」


小さい海外娘「…」


何かの手続きなのか、マネージャーと待合室で話をしている海外娘。


零真「(;´・ω・)」

シエル「どうしたの?」

零真「そういえば、この前、卒業が決定した子の切り抜きをサイトで見たんだ」


待合室に聞こえるようわざと大声で話す零真。


零真「あの子、ダンスや歌に加えて、『配信』も経験がなかったんだろ?」

シエル「そうみたいだね、なのに5年間走り抜けて凄いと思うよ」

零真「それだけ走り続けたんだ、『契約や人間関係』以前に『とりあえずゆっくり休息をしよう』、それでいいと俺は思う」

零真「もし、今後もそういった子が増える原因を『ここの上層部』が関係しているなら、その時は陰ながら主張し続けるよ」


シエル「(^^)」

零真「とりあえず、飯だメシ」


ハロライブ本社を後にする零真。

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