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プロローグ 黒衣の怪盗

~予告状~

太陽の歌姫が登壇される真夏のアニメステージにて

皆様のハートを頂きに参上いたします

                    怪盗96

~2023年1月~


「タッタッタッタッ」


通路を駆け抜ける黒衣の男


刑事「コラー、待たんかー!」

黒衣の男「ふぅ、しつこいですねぇ、しつこい男は嫌われますよ」


「シュッ!!」


とあるゲームで見た様な、ロープダートを使い某蜘蛛男のように移動する黒衣の男


黒衣の男「それでは刑事さん、またどこかでお会いしましょう、アデュー(´,,•ω•,,)ノ″マタネェ♪」


刑事「くぅ、逃がしたか」

警官「警部、例の怪盗は?」

刑事「逃がしてしまった」

警官「奴はいったい何者なんですか?」

刑事「奴の名は『怪盗96(かいとうくろ)』、最近突然現れ、著名人や政治家の所持している品を盗む犯罪者だ」

刑事「ただ、奴が現れた場所では何故かテロや犯罪が起こり、その事件解決後に盗んだ品を持ち主へ返上するという、よくわからん愉快犯だ」

警官「(それって犯罪者なのか?)」

刑事「なんだ、その顔は」

警官「いえ、なんでもありません」


刑事「それにしても、我々警察に予告状を送りつけ、ステージチケット予約をしたのにステージ席には現れず、ステージに上がろうとした一般人を拘束だけして、目当ての品を持ち去るとは、いったい何を考えているのか」

警官「まぁ美人な女性声優の方々が多かったイベントですからねぇ、あの『小鳥遊 真璃』も登壇していましたから、もしかしたら96は真璃ちゃんのファンだったりするかもですよ」

刑事「それと奴を捕まえることに何の関係があるんだ」

警官「いえ、全く関係ありません!」

刑事「はぁ、拘束された一般人を署に連行するぞ」

警官「了解ました!」


それから数カ月後。


零真「ふぁ~、昨日は夜からの活動だったから流石に眠いや」

眠そうに眼を擦る零真。

零真「さて、メールチェックとネット捜査をするか」


プルプルプル、零真の携帯が鳴る。


零真「はい、もしもし」

とあるホワイトハッカー「あ、兄さん?今どこ」

零真「今はネカフェだな」

とあるホワイトハッカー「そっか、ニュース見たよ、あくまで事件解決を促すための活動なんだから、無茶はしちゃ駄目だよ」

とあるホワイトハッカー「それと、ネカフェじゃなく、ちゃんとしたところに泊まりなよ」

零真「あぁ気を付けるよ、ありがとうな、それじゃ」


プッ、携帯を切る零真。


俺の名は『聖衣零真(くろすれいま)』と今は名乗っている、何?本当の名前は?それは読者のご想像に任せる。

去年から継続している日本全土への応援とネットを利用した調査に日々従事している。

まぁこの活動は仕事ではないから、ちゃんとした仕事をそろそろ見つけようって感じだ。


零真「さて、そろそろ例の場所へ向かうか」



~某ビルの会議室~


白い狐娘「さて、商談に入ろうか」

零真「(商談もモニター越しなんだな)」

白い狐娘「単刀直入に言うと、君に『バーチャル事務所レインボー』に教師として潜入してほしい」

零真「教師?俺がですか」

白い狐娘「戦略王の件は聞いているよ、某ライバーさんに的確なアドバイスコメントを残したそうじゃないか、それ以外にも過去の経歴など色々聞いているよ」

零真「なるほど、リサーチ済みってことですか」

白い狐娘「期間は1年間、それまでにバーチャル界いや、配信界を再建してほしい」

零真「再建?」

白い狐娘「バーチャル業界は正直な話、『疲弊』している、まぁマンネリってことだね」

零真「古の配信界出身のメンツは変わらず強者だが、『新人』が中々に進出してこない、そのために各業界を繋ぐ交渉人(ネゴシエーター)が必要、そんなところですか」

白い狐娘「そうそう、うちにも面白い新人ちゃんはいるんだけど、どう伸ばすか上層部も絶賛迷走中なんだよね」

零真「(゜▽゜) ぼー…」

白い狐娘「聞いてるかな?」

零真「いや、声可愛いなと思って」

白い狐娘「な、そ、そんなことよりも商談の続きだよ、う、受けてくれるのかな?(〃゜д゜〃)」

黒い狼娘「(ハァ…まんざらでもないんやな、このたらし男め)」

黒い狼娘「コホン、うちのイブキちゃんを惑わすのはおやめください」

零真「ゴメンゴメン、勿論受けるよ、配信界は守りたいからね♪」

イブキ「それならヨロシイ、それじゃ詳細は後日メールで送らせてもらうよ」

零真「りょーかい( ̄^ ̄)ゞピッ」


会議室から退出する零真。


イブキ「あー緊張したー、なんで僕が交渉役なんだよ~」

黒い狼娘「まぁイブキちゃんはFFを配信で取り扱ってるからね、彼は吉田Pさんを尊敬しているから諸々込みで白羽の矢がって感じじゃない?」

イブキ「ヾ(>ω<ヾノ三ヽ^シ>ω<)ノシ」

黒い狼娘「もー仕方ないなぁ、息抜きに激辛料理のお店行くよ~」

イブキ「イエーイ(`・∀・)ノ」


~都内繁華街~


零真「うーむ、都内は食べるとこ多過ぎてなぁ、どこで食べるか」

白髪の長身男「お兄さん、僕が美味しいお店に案内しましょうか?」

零真「?、君は…」


次回、零真の教師兼怪盗としての物語が始まる。

我儘な男「おい、うちの長男はどこいった」

優しそうな女「あなたが追い出したんでしょう、忘れたんですか」

我儘な男「フン(#゜Д゜)」

とあるホワイトハッカー「兄さん、家に戻ってくるのかなぁ、心配だ」


零真「ハックッション!?、うー誰か噂してやがるな(。-`ω-ก)ウーン」

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