「アイヌの権利」を認め過ぎるとロシアに侵略される!? 「アイヌ差別問題」と防衛戦略について
筆者:
僕はちなみに、寒いのが苦手で栃木以北には行こうと思ったことすらもありません。
それに対して北海道の方々は寒さの中、雪かきなどをされている姿をテレビなどで見ますと本当に頭が下がる思いです。
住んでいるだけで、ある程度“防衛“になりますしね。
質問者:
(そんなに寒いの苦手なのな……)
今回は「アイヌ差別」について問題があるというお話なのですが、実際は“無かった”という認識なのでしょうか?
筆者:
これがまた0と100など極端なところで語れないところが難しいんですね。
僕は「アイヌ差別」が全くなかったとは思っていませんし、そこに本土の人たちが来る前に人が住んでいたという認識でいます。
江戸時代には「シャクシャインの戦い」「クナシリ・メシリの戦い」の引き金を引いたのは日本側(松前氏)が強引に不平等な取引をしたことにあります。
明治以降に関しても1997年まであった旧土人保護法の「旧土人」という言い回しが“いかにも“と言う感じがしますね。
とにかく何かしらの“別の扱い”を“差別“と捉えられてしまったことは事実としてあると思うんです。
質問者:
確かに……。
ということは差別されていた方々は保護されるべきですよね?
筆者:
そうですね。ただ、行き過ぎると問題だと思うんです。
例えば令和5年度予算には約66億円ついていますが、
ウポポイ(民族共生象徴空間)関連の運営費に36億円、「アイヌ文化振興」6億円などに多額のお金が投入されているんです。
差別解消のためにお金が使われるのならまだ良いと思うんですが、
「文化振興」のために北海道ではなくわざわざ国が予算を割く必要があるのかな? って思っちゃいます。
それなら日本中の歴史的文化保存にもっとお金をかけろよと思いますしね。
これが「差別」という強力なワードを盾に新たな「利権」として確立していってしまっている気がすると言われても仕方ないわけです。
質問者:
しかしここまでだと確かに問題かもしれませんが、大した問題では無いようにお思えます。
(私の感覚が筆者さんから色々と政治の問題点を聞きすぎてマヒしてしまっただけなのかもしれませんが……)
筆者:
ところがこの問題の延長線上には「ロシアの北海道併合」と言った話が実を言うとあるんですね。
ロシア・ウクライナ紛争の初期の段階でも書いたのですが、
プーチン大統領は『アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する』という考えを2018年12月、モスクワでの人権評議会で表明しています。
つまりロシアは、北海道への領有権主張を北方四島以外にも広げる可能性を秘めています。
彼らからしてみれば『現実的にどうなっているか』ということよりも、
『自分たちの領土だと主張できる材料が揃っている』ことの方が重要なのです。
これには沖縄も『琉球民族は中国の先住民である』という主張にも応用可能で全く荒唐無稽な話では無いと思います。
つまり、「北海道の先住民の権利を過度に認める=ロシアに北海道の領有権を認める」
と言うことにも繋がりかねないのです。
質問者:
そういえば、そう言うこともおっしゃっていましたね……。
日本はしかも何が起きても“遺憾の意砲”で終わっちゃいますからね。
筆者:
ハッキリ言って舐められています。
1952年に起きた竹島の実効支配に対しても何もできていません。
尖閣も実効支配されてはいませんが、何故か“配慮”を続けなければいけないのは事実上放棄しているに近いです。これでは『侵略してください』と諸手を挙げて言っているようなものです。
質問者:
以前のお話では、内部工作から切り崩されるというお話でしたが……。
筆者:
どういう方法か、分からない方のためにもうちょっと説明しますと、
日本にはいわゆる「スパイ防止法」というのがありません。
ロシアの工作員が日本人に成りすまして、世論を創り上げ、
『ロシアさん助けて下さい! 日本人に私たちアイヌ民族は人権を不当に奪われています!』
などと戦略的に主張することによって、「アイヌ自治区」として北海道が“独立”し、ロシアの兵が駐留して事実上占領・併合する。
こうした、「ロシアの大義名分」と言うのが揃ってしまう可能性があるのです。
ウクライナ侵攻も『ドンバス地域にいるロシア民族がジェノサイドに遭っている』という主張をロシアがして「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」などがウクライナから独立し、侵攻を開始しています。
質問者:
しかし、ロシアは今ウクライナを抱えている状況で動くことはあり得るのでしょうか?
筆者:
今現在のところはそうですが、「イスラエルとパレスチナ」と言う問題が最近新たに追加されたことによって、
ウクライナへの欧米の支援が減っていく可能性が指摘されています。
実際にウクライナは反転攻勢と言いながらも宣戦維持をするのがやっとのようです。
そうなるとウクライナ紛争は近い将来、「ロシア優位で停戦」と言う可能性もあると思っています。
そして、次に起こる可能性はアイヌ民族を利用した「北海道の第二のドンバス地域化」の可能性はあるのではないか? と思っています。
少なくとも日本政府ならばそれを念頭に置いた動きをしておく必要があると考えています。
質問者:
そうなると、今回「アイヌ利権」を問題としている「杉田衆院議員の発言」については全くの的外れではないということですか?
筆者:
うーん、杉田氏の発言は確かに「アイヌ利権」に斬り込んだことについては一定の評価はあるかもしれません。
ですがちょっと発言・表現の内容にはちょっと問題があるように感じます。
特に、伝統的に民族衣装を「コスプレ」と表現するのは流石に常軌を逸していると思います。
伝統的衣装を否定してしまうことは、どのような人が着ていることとは関係なく、不快に思ってしまう方がいることから“ヘイト”と認定されてもやむを得ないでしょう。
(杉田氏が『人権侵害』と認定される前に聴取されていないことが問題になっていますけど)
僕のような民間人と違って色々と資料にアクセスできる範囲が広いと思うので、
他の日本人と比較してどのような風に利権化しているなどと事細かに指摘していくべきだったと思いますね。
質問者:
確かに、批判するにしても何を言っても良いというわけでは無いですからね……。
筆者:
そうなんですよ。
全体的にもうちょっと言い方が無いのかな? と思ってしまいますね。
今のままですとネットで僕のような身元不明の人間が戯言を言っているのと大差ない感じの表現ですからね。
ということで、「アイヌ利権増長とロシアの侵略可能性」と「杉田氏の発言」と言うのはちょっと切り離したほうが良いんじゃないかなと思ってしまいますね。
これもまたすぐにスパッと言い切れないところが難しい問題なんですけど。
質問者:
そうなると、ロシアからの侵略可能性に対して日本はどのように対処すればいいのでしょうか?
筆者:
現状のところ北海道には米軍がいない(ロシアとの友好条約締結まで米軍を置かなかったという説がある)ことから、
どういう状況で反撃してくれるかどうか明確ではありません。
実際のところ、尖閣での“漁船“と言うニックネームの事実上の中国の小部隊が展開し続けることに対してもアメリカが手を出してくれる様子はありません。
どういう条件で米軍が動いてくれるのか最低でも言質や覚書、条約まで行ってくれないと困りますね。
それぐらい今、日本の周辺状況は差し迫っていると言えると思います。
何といっても日本の方からロシアに対して“制裁”をかけにいっていますからね。
友好とは程遠い関係にあると思いますから“逆ギレ“されて侵攻されてもおかしくはないわけです。
質問者:
確かに……。
筆者:
一部の意見では意外とプーチン氏は日本に対して貿易を続けており、交渉のテーブルにも付く用意があるなどと前向きな意見もあるようですね。
しかし、ロシア人の平均年齢を超えていることから“より過激な人間”に政権交代する可能性なども考慮する必要があると思います。
質問者:
色々なことを想定しておく必要はありますよね……。
筆者:
まぁ、かといって前回お伝えしましたように侵攻する予定が無いのに「侵攻の第一撃用」のトマホークを400発(3500億円)を買う必要はない気がしますけどね(笑)。
ただ、どういうケースでどう対応するのかビジョンが見えないですよね。
南北で攻めてくる問題だけでなくミサイルが飛んだ場合どうしたらいいのか?
サイバー攻撃についてどう対処するのか?
(最近も23年6月にJAXAが不正アクセスを受けたことが発表された)
色々な意味で「防災訓練」が必要になってくると思うんですけどね。
正直言って、日本が今無事なのが僕としては奇跡に思えるほど『無防備な国』だと言えるのです。
質問者:
確かにそう言った備えがあるようには見えませんよね……。
筆者:
勿論防衛上、素人の国民に言えないことはあると思うんですけど、それにしても展望すら見えません。
こういった危機意識がもっと広がればと思います。
国民側に危機が無ければ政府も防衛プログラムを策定する気が無いような気がしますからね。
と言うことでここまでご覧いただきありがとうございました。
時事問題や、政治・経済、マスコミの問題点などを普段書いています。
よろしければこれからもよろしくお願いします。