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地球が舞台の話1

害悪ファンの妹

作者: ひつじかい

 妹が、某アイドルグループSのファンになったらしい。


 で、そのSがとあるアニメの主題歌を歌ったのだが、妹は、そのアニメのファンにSNSで喧嘩を売ってた。

 そのアニメが人気になったのは、Sと自分達ファンのお陰だと。

 しかも、それに同意するSファンも少なからずいて、炎上してまとめサイトも出来た。


「推しの顔に泥を塗るのは、止めなよ。Sの目に触れたら、どうすんの?」

「何それ? あたし、間違った事、言ってないんだけど?!」


 アニメファンに喧嘩売ると推しが喜ぶとでも、思ってるのかな?

 仕事相手とそのファンを見下すファンが居て、嬉しいとでも?

 自分の推しを、そういう性格悪い人達と思ってんの?


 もう、良いや。放っておこう。

 推しにブロックされれば良い。




 その数日後。


「え~?! D君にブロられてる!? 何で~?!」


 妹は、Sの中でも一番の推しであるDにブロックされた事に気付いて、騒ぎ始めた。


「何でも何も、D君のSNSプロフィールに、『マナーが悪い人は、ファンであろうともブロックします』って書いてあるじゃない」

「そんなの知らないし、D君にマナー悪い事なんてしてない!」

「じゃあ、あんたが喧嘩売ったアニメファンの中に、D君のサブアカウントがあったとか?」


 Dはあのアニメのファンだって、以前、妹が言っていた。

 D自身じゃなくても、彼がフォローしているアカウントに喧嘩売ったり、アニメの名前や略称等で検索したとかで見られたり、色んな可能性がある。


「D君は、オタクじゃないし! 一緒にしないでよ~!」

「はいはい」


 結局、妹は、誤タップでブロックになったと、自分を納得させていた。

 



 その後、妹は別のアカウントを取得し、再びDをフォローした。

 そして、今度はコラボ先のファンに喧嘩を売って大炎上している。


「厄介なファンが多いと仕事のオファーが減るって噂、本当かな~?」

「嘘に決まってんでしょ。……あ~! また! 何で~?! 絶対、おかしい~!」


 後、何回ブロックされるんだろうね?

 それでも、直らないんだろうけれど。

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