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妄想論

先駆者である無職転生

作者: とびうお君

 無職転生を見てて、こういうタイプって初期しか無いなと思ってた。その理由は2つある。1つは散々感想でも書いたけど小説だと悪い部分にあたるかもしれないって点。やや展開が冗長だなと思った。転生って転移と違うのは立場があやふやじゃないって点。言語が問題にならない。まあなろうはいろいろ工夫してるがその辺りややこしい設定はいらない。


 だが最も違うのは幼少期を描くことになる。ここが個性なのになろうの大半の転生物は話が動かしにくい幼少期をかなり圧縮してしまうケースが多いんです。んで初期の作品より後発ほど短くなってしまうケースや、年齢同じで転生ってほぼ転移と変わらないケースも多々あります。それ何の意味があるの?となると元の世界に帰る流れにしないからって確約かと。


 なろうに慣れてない人は、元の世界に帰らないなろう作品を不思議がりますが、じゃあなた帰ろうとする過去の大量の作品と被ったら何言いますか?となる。過去から転移作品は多いのです。さんざんやりつくされた転移ものから発展したのがむしろ帰りたくない異世界ものなんです。だから転移なんて過去からしこたまあるじゃない?って思ってる人はなろうを見たら分かります。


 これ全くの別物じゃないかと…。ええ不本意な転移によってトラブルに巻き込まれる主人公を野次馬としてみる楽しみが過去の転移ものなんですよ。正統派の物語の作り方です。なろうの転移は現実逃避の先として異世界で楽しく生活する充実ライフがなろうの正しい在り方なんです。現実の自分はすでに死んだことにして2度と戻れなくするのが正解。


 ここで多くの作品は、神様とかが居たり、前世に何か未練が有ったりして何かしらの目標があったりしてリスタートします。んで無職さんマジで人生リスタートって漠然とした部分でスタートします。迷走じゃないですが、なんというか本当に言葉通りの成長っての物を描いています。いや物語で成長と書くとスキルアップや精神的に成長を指しますが、本当に子どもが成長するものを描いています。


 後発の作品がこういう部分が減っていくのは、なろう作品は大雑把な部分では展開が分かっていた方が良いのです。うはーってなりますが、ここがなろうの特殊な部分ですが、全く同じなら何度も同じ作品読めとなるので、ネタバレ禁止の面白さはちゃんとありますが、進撃やまどマギのような展開の驚きで見せるような作品とは違いますね。


 正直言うとこれ良い部分なのか?って謎になります。完全に比喩以上のものが無いですが、マクビティビスケットのような全粉粒感があります。敢えて残した天然ものの雑味。こういったものがその初期ゆえの精製されてない小麦粉感があるわけです。実際これが上手いわけじゃないです。チョコとか様々なものでコーティングするから食えるわけで。


 ええそうですアニメーションと言う映像部分が何かお金かけていますね。それで変な刺激になっています。何と言う過去の部分世界名作劇場感を感じました。良い意味だけじゃないですよ。世界名作劇場って原作をアニオリで水増しして創るんです。その水増し感とよく似てる。良いのか悪いのか?は正直分かりません。ただ子供主人公ののんびりとした日常ってやつがスローライフ感を出してるわけです。


 ここまでなら感想で書いただろ?ってなります。本当はこれじゃなかったんですよ。もう1つの理由こそが本命だったわけで。それを人の感想見ていたらピンと来て思い出したわけです。実際こっちの方が難しくて面白い視点だと思えてもうどうでもよくなって忘れてたんですけどね。思い出してみるとかなり重要だったので切りだしたわけです。


 ただどうやって伝えれば?が難しい。泣けるとか感動する。こういうたぐいの感情です。エモいと書いてしまえばいいのですが、復讐や怒りからスカッとするなら実はなろうしっかりしてるのです。シリアスシリアスって言われますが、ザマァの部分シリアスじゃないとしらけますよ?


 なろうもアニメもどっちもシリアスが嫌われてるのじゃなくて、”つまらない”シリアスが嫌われてるんです。以前からなろうはシリアス、ノーストレスなどの管理が適当で言うほどのものじゃないと書いてきました。その最大の要因がお前らザマァや復讐譚をシリアスときちんと呼びなさいとなるし。勧善懲悪だってそうです。


 悪党にむかっぱらたってぶっ殺すのはシリアスです。自分が都合よく言葉を変えないでください。十分に深刻な問題なんです。まあザマァや復讐譚は十分シリアスですが、勧善懲悪は本人じゃなくて別の人が被害を受けて主人公がチートな能力で成敗するので実際シリアスなのは被害者で主人公とは分離してるって細工はありますけどね。それでも物語自体がシリアスなのは確かです。


 んでね、何故なろうらしいか?で先駆者と後発を比べた場合何に違いがあるか?繰り返しに耐えられない部分は排除されていくというわけです。無職ってのは、2度と味わえない刺激に溢れてるわけです。まあその分批判も多いと思います。ですが、それらをすべてなろう系って刺激が上手くコーティングしていきます。まさにチョコ。


 その刺激が何か?と見ると泣けるや感動の部分だなと。ああもちろん無職もそういう部分が強い作品じゃないです。ただ人間関係がややうざいぐらい濃い部分がありますね。無職はあからさまな泣きや感動はありません。分かりやすく言えば麻枝氏のような作品とは全く違います。ただ繰り返しの中で排除されていく部分で、そういった部分につながる部分が残ってるんです。


 これは雑味じゃないです。繰り返しには耐えられない刺激なので排除されていくだけで初期段階なら十分刺激的なのです。


 一言で言えば陳腐化するエモさでしょうね。すごく分かりやすく言うと温度差のようなものが生まれます。このケースは適当じゃないですが、陳腐の反応として分かりやすいのは、昔横領めいた事件で引退した地方議員がいたと思いますが、この人何か号泣会見を開きます。全国民笑いましたよね…。


 繰り返される定型化されてしまった悲劇は滑稽さやしらけたものを伴います。これが演技なら分かりやすいでしょう。幼稚園児のお遊戯のシリアスなシーンですね。物語自体がお遊戯感がでるんですよ。その正体は慣れてしまってるからです。お遊戯とは根本的には違います。ただ受け手の反応が似るんです。


 前者の議員が受け手と本人の感情の距離とでもいうのかそこにあると思います。ある種慣れによって平然としてる状態と似ます。酷いと笑ってしまうという例かと。


 悲劇って似たような話ばかりなので気が付きにくいのですが、意外と衝撃展開と構造は似ています。似たような話ばかりなのは正直男女差が原因じゃないか?とは思うんですよね。女性にとっての悲劇はなろうの男性読者が繰り返して楽しむが、なろうの外の人には受けが悪いワンパターンとよく似ていると感じています。


 ちなみになろうの恋愛は外のものに比べるとかなり緩い物らしいです。ですが、なろうファンタジーを基準にすると女性向けだなと感じる部分は十分に自分にとって嫌な意味でのシリアスな感じが強いです。めんどくせー話だなと。ああそうじゃない作品も確かに多々ありますよ。そういう意味では確かになろうファンタジーと傾向は似てますね。


 いやでも十分にアニメ化されたはめフラも面倒は話だった。ちらほらと重いEP持った周りに対してクラエスがノー天気だから…。それで気にせず見られたのが大きかった。


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