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第1話 穏やかな時間

人物紹介


フリード・デア・グロッセ


真名 エリーゼ


身長 156センチ


外見年齢 13才


容姿 長い金髪に青い瞳。一見フランス人形のような子供と言われる。



好きなこと フレドリクに褒められること、シンシア達との暖かい時間



嫌いなこと 孤独、独裁者、ロシア




補足


日本の未来改変の前に立ち塞がる超戦艦フリードリッヒ・デア・グロッセの艦魂、フレドリクの妻シンシアと容姿がうりふたつ(ただし子供時代という意味)。


家族というつながりに餓えておりフレドリクの妻シンシアとうりふたつのエリーゼをフレドリクが家に連れ帰り意気投合し以降フレドリクの側にいることが多くなった。


フレドリクが豹変してもそれは変わることはなく続いている。

フレドリクの豹変により彼女も冷たい印象の性格に変わってしまったが元は明るい艦魂であった。


シンシアと別れたフレドリクはシンシアの用意していた朝食を取った後、迎えの車に乗り込み空港に向かっていた。


「今日は奥さんの見送りはなしかフレドリク?」


運転席からフレドリクと同じくドイツ連邦海軍の制服を着た男が言った。


フレドリクは助手席から外を見ながら


「旅行だよカール」

「旅行?どこにだ?」


カールは信号が赤だったため止めると眼鏡越しにフレドリクを見た。


「満州よカール」


カールはバッグミラーに移るドイツの機動戦艦『フリードリッヒ・デア・グロッセ』の艦魂エリーゼをちらりと見てから

「満州?それはまた、遠くにいったね」

カールはフレドリクの親友だった。

海軍でも二人は異例の若さで新鋭戦艦の艦長になり軍の若者から人気があった。

「そうなのよ聞いてよカール、フレドリクったら自分が行けなくなったからってシンシアに行くな行くなってうるさくて」


「おい!エリーゼ」

フレドリクが手を助手席から伸ばしてエリーゼの口を塞ごうとするがエリーゼはさっと後部座席に深々と座り込んで手を交わした。


「アッハハハ、それでどうしたんだいエリーゼ?」

楽しそうにカールはいいながら車を走らせる。


「うん、それでフレドリクったら」


「やめないかエリーゼ!」


和やかに進む話の途中でエリーゼが眠ってしまったのでカールとフレドリクの二人だけの会話となった。


「かわいいものだね艦魂って」


「ん?」


再び窓の外に目を向けていたフレドリクはカールの言葉を聞いてからすやすや眠るエリーゼを見てから


「うるさくて叶わんよ」


「そういいながらも君口が笑ってるよ」

フレドリクは照れ隠しするように再び窓に顔を向けた。


「艦魂と言えば懐かしいねフレドリク」

「なにがだ?」


今度は振り返らないままフレドリクは言った。


「ほら、僕たちって小さい頃から艦魂が見えたじゃないか?僕らの家族ぐるみでイギリスに旅行する途中の船に乗った時、艦魂を見ただろ?」


「忘れたよそんなこと」


フレドリクはめんどくさそうに言った。

「結構綺麗な子というよりはお姉ちゃんだったかな?僕ら9才の時だったしあの艦魂の子は13才くらいだったから」



フレドリクは思い出そうとしてやめた。なんとなくシンシアの顔が浮かんだからだ。


「今、シンシアのこと考えてただろ?」

フレドリクは目を見開き舌打ちした。


「お前にはお見通しか…」


「当然さ。だてに20年近い付き合いはしてないさ」


カールはフレドリクの幼なじみであった。

小さい頃はシンシアとカールと一緒によく遊んだものだ。


「お前は…まだ、シンシアのことを…」

フレドリクは知っていた。

幼なじみである彼はシンシアのことが好きだったはずだ。

だが、彼はフレドリクとシンシアの結婚を心から祝ってくれたのだ。


「大丈夫。僕らは3人で親友だ。そうだろフレドリク?」


「ああ、そうだな」

この時、フレドリクは心からの安堵を覚えていた。

心地よい空間。

シンシアは今はいないが後ろでフランス人形のように眠るエリーゼがその穴を埋めていた。


「ところで一体首相が僕らになんのようなのかな?」


カールは車を止め空軍の基地のゲートの兵にIDカードを渡しながら言った。


「分からん。機動戦艦がらみじゃないか?俺達が艦長になったのを祝ってくれるのかもしれないな」


フレドリクもカードを渡すと兵はゲートを開けた。


車を発進させながら

「まあ、レイ首相は知らない人じゃないし。君がヒトラーの子孫だとも知ってるしね」


「ああ…」


フレドリクは車の窓から空を見上げながらその男のことを考えた。


アドルフ・ヒトラーは第二次世界大戦を引き起こした男でヨーロッパを後一歩というところまで手にいれた男だ。


最終的に敵に回った日本を含めた連合軍にノルマンディーに上陸されて降伏して自害した。


女関係はあまりなかったヒトラーだが実は彼には愛人がいた。

その愛人が生んだ子供こそが自分だ。

それが公になるとまずいのでごく一部の人しか知らないが…

日本かとフレドリクは思った。

すごい国である。

第二次世界大戦でミッドウェー海戦で敗北以外は全ての戦線でアメリカを圧倒し最後にはアメリカを休戦、いや降伏させた。

そして、ドイツの攻撃に加わったがその日本は今東洋の代表国家となっている。中華民国、満州共和国、朝鮮半島の韓国やフィリピンなどを含めた大東亞共栄圏のリーダーだ。

少し昔になるが最近ではこの大東亞共栄圏にインドも加わりリーダーの日本はアメリカと並ぶ一大強国となっている。

特にすごいのが海軍で機動戦艦の数はフレドリクは覚えていないがかなりの数のはずだ。


特に『大和』『紀伊』『尾張』は伝説となる戦艦で今でも日本の守り神として日本の地にいるということだ。


その日本とアメリカ、そしてEUと対峙している国はロシアを中心とする国家だあげるならイラク、イラン、ベネズエラなどがいい例だ。

ずいぶん昔だが2008年頃ロシアはグルジアに侵攻し国を分けようしたが日本が強い態度でロシアに迫ったため国連の常任理事国でも孤立無縁となったロシアはしぶしぶグルジアから完全に撤退した。

ちなみに常任理事国は日本、アメリカ、ロシア、フランス、イギリスの五国で成り立っている。



ロシアは面白くない状態である。

ロシアは表向きは民主主義だが裏では姑息な手を使い政党を維持する独裁国家であった。

イラン、イラク、ベネズエラも独裁国家なのだからまったくあんな国が残るから戦争がなくならないとフレドリクは思うことはあったがドイツに牙を向かない限り自分には関係ないことだとフレドリクは思っていたのであった。






作者「淋しいです…凛様も桜ちゃんもいないなんて…」


エリーゼ「私もあなたといるのは嫌ですね」


作者「何気にひどいですねエリーゼ様私が指を動かさないと物語は動きませんよ?」


エリーゼ「愚かなのはあなたです作者。物語というのはキャラクターが動くから成り立ちます。例えばあなたはもう私が日本の戦艦だぞと出すのは不可能でしょう?」


作者「え?いやまあ…」


エリーゼ「つまりあなたは限られた中でしか書けないのです。つまりあなたは躍らされてるんです。もちろん他の作家も同じです」


作者「じ、じゃあ黒鉄元帥達も…」


エリーゼ「極上艦魂会も同じです。キャラクターに躍らされてるから生まれた組織です」


作者「な、なんてこった!最初から手の平に…」


エリーゼ「そういうことです。あなたがミサイルで消し飛ぶのも躍らされている証」


作者「はっ?どういう意味で…」


エリーゼ「こういうことです」


ズドオオオオオオン

エリーゼ「ではご意見・感想お待ちしております」


作者「ま、待ってます…」


エリーゼ「まだ、息がありましたか」


ズドオオオオオオン

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