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この作品には 〔ボーイズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

チートハーレムはどうかと思う

作者: 砂漠の陽炎

チートハーレムってどうかと思うんだ。

転生する前だったら強くてニューゲームとかいいじゃんとか、上流階級の仲間入りだーとか考えていたが、今は違う。チートやハーレムはどうかと思う。

だってさ、転生後の赤ちゃん時代も子供時代もチート能力持ってるんだよ?。もしチート身体能力と知能発揮すれば大人顔負けと言うことで、天童としてメディアの注目の的となり、誘拐される危険とかあるわけじゃん?せっかく転生したのにそんな危ない目に合って安定した生活を送れないとか嫌なんで、まじで。

そんな感じでチートをひた隠しにして17年過ごしてきた私だが、ある晴れた高校2年の4月、とんでもない奴が転校してきた。


チートハーレム転生者野郎である。


彼は転校してからすぐ、窓側最後尾というレジェンド席をゲットした後、即日で生徒会に喧嘩を売り、一月後にはクラス…いや学年の女子の視線を独り占めにし、更には学年一の美女やアイドル、帰国子女等の設定が濃い女子達を侍られるに至った。

そんな全国学力一位、国体優勝レベルの運動神経を持つ実に完璧で欠点の無い素敵なチート野郎さんは今日も健やかに授業を受けていらっしゃる…いや可笑しいだろ、こんな奴居たら絶対他校でも話題になるしテレビとかに出演してるだろ、何でネットやテレビで話題にならないんだよ、あれか?チート能力か?


まぁ私としては彼がチートハーレムをすればするほど、私が隠すチートが隠されていくし大歓迎である。だから存分にチートを発揮していただきたいと親友ポジに居座り色々と彼を手助けしていた所、夏休み前の期末試験が終わった後にこんな事を言われた。


好きです、付き合ってください


思わず難聴系主人公の如く何だって?と聞き直した私は悪くないはずだ。一応言っておくが私は前世を含めて男であるし、彼の性別もまた男である。ハーレム築いているくせに可笑しいだろと彼に問い詰めた結果こんな答えが帰って来た。

曰く、生まれてこのかた誰かに頼られてばかりで頼った記憶も優しくされた事も無かったらしい。そんで神みたいに崇められるようになり、嫌気が差して一念発起に転校をしたところ私という存在と出会えたと、いつも助けてくれて、対等な立場で居てくれて惚れたと。

私はこんな馬鹿馬鹿しい事に付き合いきれず、優しくされただけで堕ちてるんじゃねーよ、こちとらホモはNGなんだよって言ったら


私、前世の記憶があってその時は女の子だったから大丈夫だよ!


と、どや顔でのたまった。いや全然OKじゃないから、今世は男だろ。後はまぁ、男性とはお付き合い出来ませんと断った所、諦めないから!と言われ、夏休み最後の日に至る。

明日から二学期なのとチートハーレムホモTS転生野郎に会うというストレスで胃がマッハな私だが、最後にこう言わせてもらいたい。


優しくしだけでころっと堕ちるからチートハーレムはどうかと思うんだ。

どうでもいい設定


語り手:力を使うには責任が伴うと考え、責任ないしとチートをひた隠しし続けた野郎転生者。最近、ホモから逃げるためにチートの使用を考え始めてる。実は幼なじみと同棲中。


チートハーレム野郎:前世がJKだった為、ハーレムを築くも女性と付き合えず、また頼られっぱなしだった為今世に嫌気が差していた頃、語り手にニコポされた奴。


ハーレム達:チートハーレム野郎の彼女の座を争う少女達。なお、誰1人としてチートハーレム野郎の意思を汲み取れていない。


生徒会:仕事が出来るが横暴な連中。チートハーレム野郎にちょっかいを掛けた所、チートハーレム野郎に全校生徒から嫌われてるという証拠を投げつけられ再起不能に。

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