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怪盗団・エアネド  作者: きゃらめるさん
1/2

プロローグ

「さぁ少年、ボクトケイヤクシテ、ノウリョクシャニナッテヨ…」

 俺は見慣れた部屋の中、どこかで見た光景が再現されていた。



 口は笑ってるが、目はマジだ。

 アニメのポスターやフィギアに囲まれた机とベッド、まるで自分の部屋の如くくつろいでいるベッドの上の超絶美女は、俺に手を差し出した。



 もし俺がアニメの主人公だったら、手を握るだろう。

 だが、現実はそんなに甘くなかった、緊張でTシャツはビッチャビャ。

 トイレに行きたいけど、そんな雰囲気ではなかった。

 うん。漏れそう



 髪型はポニーテール。

 大人っぽい色気がにじみ出てるが、胸は寂しい。服はポップな感じで、アメリカのJDみたいだ。いや、見たことないけどね?

 美女は、とんでもないくらいの超ドヤ顔で、俺の顔を見つめている。

 なにこの状況…(困惑)



 五歳ぐらいの頃から人の見ている光景を自分も視ることができた。

 このことを人に話しても信じてもらえず、中二病乙と言われ、相手にしてもらえなかった。

 この体質から、ラーのつくホテルの前を通れば…まぁそういうこと。だから人より知識が豊富だった。

 能力発動中、端から見れば急にフラフラしだすヤバイやつ。

 発動のトリガーは分からず集中すれば、なんとか狙った相手が視えるぐらい。人限定な。

 


 話を戻して、つい一時間程前、俺は着替えを盗視をしていた。 

 学校帰りにコンビニ寄って、コンビニ店員の視覚を共有していた。

 コンビニのイスに座っていつもの暇潰し。

 最近飽きてきて下着の色も当てられるぐらいだ。

 人気アニメの鼻歌を歌っていたそんな時。

 


 俺の平穏はここで終わった。

 


 「見つけた!おい、少年。毎日そんなことして楽しいか?まぁ犯罪ではないだろうけど…まぁこんなところじゃなんだ。君の家まで連れていってくれ。拒否権はない。拒否した場合全神経をブチ抜いてやるぞ…」 

 


 いやぁあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"

 耳元でそう囁かれた俺は全速力でコンビニを出た。

 誰だよ!あと誰だよ!そうじゃない、これ脅迫じゃん?

 振り向いちゃいけないやつだコレ。

 普段の蓄積されたエネルギーを振り絞れ!助けて詩音!ヘルプ!

 



 一時間後……。



 何で人の家にいるの!そしてくつろぐな。

 あと美女じゃん!怖いよ…

 「…ごめん何言ってるかワカンナイ」

 「私もそう思う」

 まず、何者よこの美女

 「私は謎の美女、あなたの能力の師匠となる者よ!」

 「心の声を聞かないでもらいたいのだが」

 急に話しかけて来て、人の部屋に押し入って、語りだしたよこの人…能力のことも知ってるし。

 「君の能力は視覚共有かな?いいね!彩色くん、君は自分の能力のまだ1%ぐらいしか発揮できていないのだよ」

 

 

 なぜ俺の名前を知っているのか。

 なぜ能力のことを知っているのか。

 やばい。汗が尋常じゃない。

 「ちょっ…待ってくれ!なぜ能力のことを知っている!何が目的だ!」

 興奮してしまい、つい大声を出してしまった。部屋に声が響く。

 そして、数秒の沈黙…。

 急に黙るなよ。

 


 「君に一週間のうち、何かが起こるだろう。必要になったら呼びたまえ」

 

 

 美女は表情ひとつ変えずに笑いかける。

 「…………は?」

 話が急展開すぎだろ!そんなフラグあったぁ⁉どこに置いてきちゃったんだろ…。

 美女は立ち上がり、フードをかぶり、指パッチンする。

 「来週のこの時間帯、コンビニで待ってるよ!」

 「待って!ホント待って!マジ待っt」

 俺が言い終わる前に目の前がぐにゃりと曲がった。

 全身の力が抜け、頭がズンと重くなりその場に崩れ落ちた。

 

 


  ………俺の記憶はここまで。




 

 

 

次回へ続く

7月中

次回はたっぷり書きます

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