フーガック生物図鑑
最新エピソード掲載日:2026/01/30
生きたまま妻と共にこの身を焼かれ、意識を取り戻すとそこは小さな密室。卵の中だった。
何らかの治療を受けているものと誤認し、されるがままに摂取させられる流動物を飲み干し続け、暗闇に不自由に耐え、十数年。
私は生まれ落ちた。
狼男の様な見た目の謎生物だった。
ここは原初の世界。人々はこれを〈フーガック〉と呼んでいた。
ただしこの名は、この大地名なのか、この惑星の名なのか、この宇宙の名なのか、世界を指す単語なのか。
まだわからない。
人々が営む文明は縄文時代後期といったところであろうか、狩猟採集に果樹栽培と牧畜が入り込んでいる。
ただし、漁業、繊維、建築等が不自然に発達していた。
岩礁を利用した定置網の様な漁業、様々な用途の衣服、低層コンクリートとでも言おうか人口洞窟の様な建築物。
余りにも不似合いだった。
聞けばこの年より327年前、私達と同じ様に〈原初の樹〉よりこの地に生まれ落ちた日本人が伝えたものだという。
彼らは〈先人ハウルの一団〉と呼ばれ、世界の調査を行うためこの島、〈原初の島〉を旅立った。
そして私達も旅立つ。
目的は〈先人ハウルの一団〉の足取りを追うこと。そして、生物の調査を行う事である。
神代理恵(カミシロリケイ)の手記より抜粋
何らかの治療を受けているものと誤認し、されるがままに摂取させられる流動物を飲み干し続け、暗闇に不自由に耐え、十数年。
私は生まれ落ちた。
狼男の様な見た目の謎生物だった。
ここは原初の世界。人々はこれを〈フーガック〉と呼んでいた。
ただしこの名は、この大地名なのか、この惑星の名なのか、この宇宙の名なのか、世界を指す単語なのか。
まだわからない。
人々が営む文明は縄文時代後期といったところであろうか、狩猟採集に果樹栽培と牧畜が入り込んでいる。
ただし、漁業、繊維、建築等が不自然に発達していた。
岩礁を利用した定置網の様な漁業、様々な用途の衣服、低層コンクリートとでも言おうか人口洞窟の様な建築物。
余りにも不似合いだった。
聞けばこの年より327年前、私達と同じ様に〈原初の樹〉よりこの地に生まれ落ちた日本人が伝えたものだという。
彼らは〈先人ハウルの一団〉と呼ばれ、世界の調査を行うためこの島、〈原初の島〉を旅立った。
そして私達も旅立つ。
目的は〈先人ハウルの一団〉の足取りを追うこと。そして、生物の調査を行う事である。
神代理恵(カミシロリケイ)の手記より抜粋