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そして、二度目のエピローグ。
『幻の王国クルセイト』
その唯一の出入口となるゲートは閉じ、
エイナを見送った王達は晴々とした顔をしていた。
「ようやっく旅立ってくれましたね、
国王様…。
それではオレは先に行ってますよ。」
サッと振り返って去って行くディルに、
王は右手を上げて無言で応える。
それに呼応する様に集まっていた人達も順々に去っていった。
残っているのは王と数人のメイド達。
「メニはちゃんと託したから満足かな~。
先に行くね~♪」
そう言うとメニクト=チャイルはクルリと回り、
スカートを翻して去って行った。
「ルナナラ、スチラル…お前達二人くらいなら、
こっそり着いて行っても構わんぞ…?」
ルナナラ=アイチェンとスチラル=ミリは、
お互いに顔を合わせ、
ゆっくりと思い出を噛み締めて微笑む。
「いえ、もう十分でございます。」
「我らも…全てお返しいたします。」
グッと両手を握り締めた幻の王国の良き王は振り返らずに告げる。
「そうか…では共に彼らを見守ろう。
皆の物!
大義であった!」
力強く振り返った王の前には誰もおらず。
深い森に包まれていた。
「それじゃあの…ギーちゃん。」
そして、
遠く…
木々の隙間から光刺す空を見上げて口元を緩ませて…
ストリード=クルセイト王は霧散して消えていった。




