死との決別
掲載日:2025/10/06
「死」とは何か。
脳が停止したとき。
心臓が動くのをやめたとき。
肉体的死は、そうだろう。
だけど僕は今、
生きることを投げ出したい。
何をしても満たされることはなく、
暗闇の中を闇雲に歩いている。
米の味がしない。
未来の展望が浮かばない。
頭が重く、痛い。
涙が理由もなく零れてくる。
僕は本当に生きているのか。
心が壊れているのに、
生きていると言えるのか。
優しくして欲しいとは言わない。
ただ、放っておいてくれ。
そう思う僕と、
誰かが手を差し伸べてくれるのを、
待っている僕がいる。
弱い、脆い、うざい。
怖い、辛い、でも……生きたい。
心の停止は、肉体的死に等しい。
だけど、違う。
等しいはイコールではない。
心の停止は、復活の可能性がある。
希望がある。
僕はそれを信じたい。
そこに縋りたい。
まだ見えない世界の果てに、
僕でも生きられるような場所がある。
そんな希望を捨てられない。
なぜなら、僕はまだ生きてるからだ。
「死」とは何か。
戻ることができない場合のこと。
僕はまだ、生きている。
僕は、生きている。




