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ふわふわ♡ハッピーバレンタイン!【前編】

 こんにちは! 私は不破ふわり! 今日は2月13日! 明日はバレンタインデー! というわけで、私の彼氏であるゆいくん──西園寺唯斗くんに向けて、チョコを作ろう! と思ったわけですが……。


「綺羅ちゃん日恋ちゃん助けて〜! 思えば私、お菓子作りなんてしたことないよ〜〜〜〜!!!!」


 友達二人に泣き付いていました。


 普通のお料理なら結構してるんだけど、お菓子作りはしたことがない私。いや、家庭科の時間とかにやったことはあるけど、どうしてだか普通の料理とは違う感覚の部分でやっている感じがして、端的に言うとあんまり慣れてないと言うべきか。一人でやっても良いんだろうけど、そうしたら練習が欲しい! でもバレンタインは明日。もう練習してる時間なんてない!

 ……というわけで私は、授業終わりに二人にこうして頼み込んでいるのでした。


 私の前で、やれやれ……と言いたげな顔をするのは、宝船綺羅ちゃん、そして笑原日恋ちゃん。大学で出来た私の大好きな友達だ。


「いいのよふわり。あんなやつには炭でも食わしておきなさい」

「そうだよふわり。ふわりが生み出したものなら喜ばないはずないわ」

「二人とも! 私大真面目なんだからね!?」


 相変わらず綺羅ちゃんと日恋ちゃんの言うことはどこか怖い。思わず軽く睨みつけると、二人は顔を見合わせる。


「まあ、普通の料理とお菓子作りってなんか……若干感覚が違うから、分からないでもないけどね」

「にしても、いまどきそんな手作りに拘らなくてもいいでしょ。今からでもお店とか行って、チョコ買ってくれば?」

「うう、それはそうだけど……」


 今お店に行けば、きっと美味しいチョコが入手できることだろう。ほぼ初めて作る手作りお菓子に期待するよりは、よっぽどいいと思う。

 ……だけど……。


「……やっぱりそれでも、手作りしたいんだ! だってその方が、私のゆいくん大好き! って気持ちがも〜っと伝わる気がするから!! ……だからお願いしますっ! 二人とも助けてください〜っ!」


 あとは恋人出来るのとか初めてなので、今までスルーしてきた、こういう恋愛イベントを体験してみたい気持ちもあり!!!!

 いや、ゆいくんに大好きの気持ちを伝えたいのも本当だからね!?


 私が深々と頭を下げると、二人はまた顔を見合わせて。


「……ふわりの気持ちは分かった」

「そこまで言うなら、手伝うしかないよね」

「二人とも……!」

「ふわりは初心者なわけだし、簡単なもの作ろうか」

「簡単でいて豪華に見えるものね、任せて!」

「そうと決まれば、まずは材料を用意しなきゃ。……行くわよ、ふわり!」

「うんっ!」


 そこからは日恋ちゃんが候補を挙げてくれて、私が作るものを決定。綺羅ちゃんと共にスーパーに行き、綺羅ちゃんが材料をあっという間に集めてくれた。

 集まったのは私の家(大学から近いからね!)。エプロンと三角巾を装着の後、私の家で、三人並んでお菓子を作ることになった。


 よ〜しっ、張り切って作っちゃうぞ〜!



 ──────────



 何度か失敗したり、トラブルもあったものの、なんとかチョコが完成しました……!


「うん、いいんじゃない?」

「西園寺唯斗も喜ぶこと間違いなしでしょ」

「そっか! それなら良かった〜!」

「まあアイツならふわりが何あげたところで喜ぶだろうけどね」

「ふふ、大丈夫よ〜。喜ばなきゃ私が鉄拳食らわすからね」

「日恋ちゃん????」


 空手やってる日恋ちゃんが言うと洒落にならないことを言っていたような……? こ、怖いな……。


「何でもないのよふわり。それだけいい出来ってこと!」

「そうそう、明日は張り切って渡しちゃいなさい!」

「なんか納得出来ないけど……うんっ! 二人とも、付き合ってくれてありがとう! 明日は頑張るね!」


 私が笑って頷くと、二人も優しく笑いかけてくれて。……うん、今の雰囲気、とってもふわふわっ!


 それに嬉しくなったのも束の間、私は端に分けていた二つの袋を手に取って……。


「綺羅ちゃん、日恋ちゃん、これは今日のお礼! 一日早いけど……ハッピーバレンタイン!」

「えっ」

「分けてあるなとは思ったけど……私たちのためだったの?」


 ご両親のためかと、と綺羅ちゃんが呟く。私は首を横に振って、改めて二人に差し出した。


「二人の分だよ! い〜っぱいトッピング乗せてカラフルにしたから、目でも舌でも味わって、私の二人が大好き! って思いを感じ取ってもらえたら嬉しいな!」

「ふふ……ふわりらしいね」

「ありがとうふわり、噛みしめるし、私たちもふわりのことが大好き!」

「うんっ! えへへっ、喜んでもらえて嬉しいなぁ〜」


 まあ、二人から教えてもらったものをあげただけだから、来年は私一人で挑戦してあげたいな……! それまでにいっぱい練習しなきゃね。

 そんなことを思いながらも、二人からのハグを受け止める。こんなに喜んでもらえるなんて……! 本当に嬉しいな、頑張ったかいがあるよ!


 本番は明日なんだけど……えへへ、ゆいくん、喜んでくれたら良いな!

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