第五話 属性と階梯
買った地図には例の三人(?)のテリトリーがあった。
手前から金剛、沈黙、摸倣のようになっている。
魔物の容姿も書いてあり金剛近くには刺が何個か生えた岩、沈黙の近くには黒い影のようなもの、摸倣の周りにはスライムの中に炎が燃えているイラストとなっている。
前に師匠から聞いたが魔物や魔法には属性と階邸という強さを表す階級があるらしい
魔物に合わせて魔法を変えると良いといっていた
敵の属性を解析してすぐ魔法を変えて対応できるのが一流の魔術師だって言ってたっけな
そのためにほとんどの魔物の名前と属性、階梯を覚えさせられたからな
うっ、思い出すだけで苦しい。
鑑定魔法があれば一発でわかるのにって何度思ったことか
結局イメージができないから覚えられなかったけど
まあ、それは置いといて
例外はあるけど大体の敵の属性は
炎、水、土、草、風でたまに闇と光がいる
スライムは無属性らしい
弱点は炎→草→土→風→水→炎
闇↔光
無は弱点もないが強く出れる相手もいない
金剛領の魔物は岩っぽいので土、沈黙領は闇、摸倣領は炎だと思われる。
土は草、闇は光、炎は水が弱点。
だが自分の魔法は、第二階邸のフレイムしかない。
第一階邸フレア
第二〜五階邸フレイム
それ以上はお披露目会のあとで教えてもらうはずだった
敵の強さが第二階邸なら戦えるがどうだろう
スライムには階梯はなく最も弱いが師匠が倒したキングスライムは第四階梯はあった
もし敵の属性が同じか弱点の属性なら階梯と魔法の階梯が少なくとも同じじゃないと攻撃は当たらない
でも第三階梯のフレイムが打てたら通じるかもしれない
進みながら新しい水の魔法を覚えてつつフレイムも強化してみよう。
周りにいる魔物以外にも幹部の姿が載っていた
金剛本体の見た目は周りに棘を全身にまとった大きい金剛領の魔物だ
沈黙は霧のようなものしか書かれていない
霧が濃くて姿が見えないのかもしれない
それなら魔法全般が当たらないから結構きついな
フレアで周りを明るくして対策しよう
摸倣は三首の竜人みたいで両手に剣を持っている
首は赤いからこいつも火属性っぽい
おそらくこれがじいちゃんの言ってた魔人なのだろう
次の町までは近いから敵を倒しつつさっさと行こう
そして俺は町のはずれまできた
ここらへんからは魔物が湧いてくる
スライムはもちろん大蝙蝠やゴブリンもいた
大体がフレイムで倒せた
「まじで万能だな、これ」
早速次の町についた
町の名前はマワード
戦略の町と言われていて魔物の属性や階梯の図鑑が多く出回っている
クイズ大会もあり優勝で色んな情報が手に入るらしい
極めつけは見るだけで魔法を覚えられる魔導書の鑑定魔法版だそうだ
開催は........5日後