第四話 序章
あれから数日間雨が続いただろうか。
自分は一週間以上家にこもっていた。
だって師匠が突然消えていてそれで死んでるとは思わないだろ。
一週間が経ってやっと立ち直り始めて前目指していたロークルの町に行くことにした。
そこには鍛冶屋や道具屋、宿屋など色んな店が並んでいた。
師匠から渡された杖は棒に近かったので新しいものを買いに鍛冶屋に行くことにした。
鍛冶屋はやはりいろんな武器や杖が並んでいて圧巻だ
「杖ってありますか」
鍛冶屋の人はヒゲを生やしたいかにもってわけじゃなく若い男の人だった。
「杖はここの小部屋に色々あるよ」
右側にある小部屋に案内された。
その小部屋に行くといろんな杖が置いてあって見てて楽しいくらい品揃えは良かった。
自分はそこで火属性の魔法の強化がついた杖にした。
「すいませんこれください。
あとこの剣より良いものってあります?」
前じいちゃんに買ってもらったものを出した。
売る気はないが強いものがあればそれでいいだろう。
「おいおいその剣はいいやつだろ。
うちは品揃えが売りなんだ。
その剣以上のものはこの町どころか辺り一帯にないよ。
で、杖がほしいのかい。その杖ね。30Gだよ。はいまいど。」
あとは世界地図がほしいかな
道具屋に行ってみたがそんなに広い地図はないと言われてしまった
「おい、にいちゃん。聞いたぜ。地図がほしいんだろ。もってるぜ。
けど世界地図なんてもんは珍しいから高く付くぜ。
色々タイプがある。冒険者用と商人用、魔王討伐用なんてのもある。どれがほしい?」
ソード「魔王討伐用で」
「あんたも物好きだね。
この地図には魔王の幹部の場所が書いてあるから。
60Gかかるがどうだい?」
地図を買ったはいいが所持金も減り始めた
地図を読むのはあとにして店をめぐり必要なものを集めた。
一段落して町の外れについた。
そろそろ地図でもと思い地図を開く。
地図には通ったほうが良いルートや魔王軍幹部の場所も書いてある。
ここからだと幹部を全員倒すルートになるようだ。
進行度などもあり便利な地図だった。
あの商人には感謝しなければ。
だがそれを見るとまた一層痛感した。
自分が村を出てから半年、ほとんど何も進んでいない。
強いて言えば魔法が使えるようになったことぐらいだろうか。
技を磨けど進まなければ意味がない。
けれど今は道のりは長いけれど必ず魔王を倒し、師匠の敵を取る。
今はその決して揺るがぬ決意,それでいっぱいだった。
現在進行度0.12%。そう,今はまだ序章に過ぎないのだと