第三話 決めたこと
「おはよう、ソード」
「おはようございます!師匠、遅いですよもう朝食できてますから。」
今日は自慢の卵焼きと唐揚げだ
「ありがと。今日はお披露目会か。
でもその前に練習があるからな。」
そう、今日はフレアの1個上のフレイムのお披露目会なのだ
「はい。次は何の種類の魔法覚えようかな。」
水系や草系もいいな〜
いや土系にするか?
「新しく覚えるときは好きなもので考えるといいぞ。
いいか魔法はイメージの世界だ。想像を形にする力さ。
じゃお披露目会楽しみにしてるから。」
師匠はそういって家を出てった。
練習の時間はできるだけ火の威力を強める努力をした。
フレイムくらいは簡単になってきた。
そしてお披露目会の時間になった。
家に帰ってみるといつもの声が聞こえない。
ポツンとと一つ手紙とランプが置いてあった。 今にも冷たい風によって飛んでいってしまいそうだ。
僕は何故かこの手紙を読みたくなかった
手紙を読んでみる
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ソードへ
まず事情を説明する前に一つ言わなければならないことがある。
俺は前、魔王軍幹部の一人の『沈黙』に友たちを殺された。
一番の親友がいたんだ
でも殺された。
俺が家に帰った次の日に、だ。
村が一つ丸ごとなくなっていた。
その時はとても悔しくて情けなくて何のためにある力か疑ったりもした。
俺はお前と同じくらい年と強さでフレイムを覚えて強化中だった。
敵討ちに出向いて戦ったさ。
でも一撃も当たらず惨敗だった。
何故かそいつは俺を見逃した。
温情なのか興味がなかったのか俺はわからなかった。
そして今、俺は魔王退治に出ている。
これがいない理由だ。
敵討ちも含めてだけどな。
そこにランプがあるだろう。
その炎は俺の命だ。
俺が死ねばその炎も消える。
そして殺したやつの名が浮かび上がる。
これから魔王軍の幹部以上の奴らの名を記す。もしランプにそいつ等の名があったら諦めろ。
人の役に立ちたいならそこらの魔物退治を手伝えばいい。
いいか?敵討ちなんて考えるな。
俺はお前にも死んでなんかほしくない
最後に一つ。楽しかったぜ、同じ目標を持ってんだからまたいつか会えるだろう。
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文字はここで途切れていた。
僕には何を言っているかわからなかった。
なぜなら最初からランプに火なんてついていなかったから。
外の雨がその灯火を消したように響く。
そしてランプには魔王の名がうっすらと浮かび上がっていた。