6. 第1回イベントの裏で(2)
さて、目の前に大きな熊が横になっている。これが北の森深層のボス「キラーベア」だ。
僕は、キラーベアを討伐するため、キラーベアの様子をうかがっている。これはただの予想だが、キラーベアを倒せば第2の町に到達できる。まだ、プレイヤーが来る前に町で生産道具を更新したい。
そう意気込んだ僕は、気づかれないように【隠密】【消臭】を発動しながら、キラーベアに向かって【疾走】した。見事に気づかれずに接近に成功し、【不意打ち】の効果付きの【短剣 v1】のアーツ『スラッシュ』がキラーベアへとクリティカルヒットする。
さすがに、ボスなだけあって今までの熊とは違い、一撃死させることができなかったが、HPを残り3割まで減らすことができた。
「ガァァァー!!」
キラーベアが咆哮し、体が一瞬硬直する。その一瞬の間に薙ぎ払い攻撃を食らい、僕のHPも8割ほど削られる。
しかし、攻撃を受けたことで距離があいた隙に、HPポーションを飲みHPを回復させる。
「『ブラインド』」
【闇魔法Lv1】で覚えるブラインドを発動し、キラーベアの視界を一時的に奪う。キラーベアが視界を失っている数秒の間に攻撃によって解除されていた【隠密】と【消臭】を再発動する。
ブラインドの効果が切れたが、キラーベアは僕を見失っているらしくあたりを見渡している。
そのチャンスを逃さないように、僕はキラーベアの後ろに回り込み、その首を落とすために【疾走】した。
先ほどは成功したが、キラーベアは警戒を高めていたのかこちらに振り向き、薙ぎ払い攻撃を仕掛けてきた。
「『ハイジャンプ』!」
僕は咄嗟に【ジャンプ lv10】で覚えるアーツ『ハイジャンプ』を発動し、薙ぎ払い攻撃をかわした。そのまま、短剣をふりかぶり『スラッシュ』を発動した。
<北の森深層のボス キラーベアをソロ討伐しました>
<ソロ討伐特典【獣殺し:lv2】を獲得しました>
<種族レベルがアップしました>
<ジョブレベルがアップしました>
「ふぅ」
僕はキラーベアを倒したことを確認し、一息をついた。
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プレイヤー名:ハイド
種族:ハーフリングlv13 (3up)
ジョブ:スカウトlv20(MAX) (5up)
HP:108 MP:113
STR:10
VIT:16
DEX:36[+3]
AGI:42[+4]
INT:14
MIN:13
BP:16(16up) SP:27(13up)
戦闘スキル
【短剣lv10】(7up)【不意打ちlv15】(5up)
魔法スキル
【魔力操作:lv5】【水魔法:lv5】【火魔法:lv5】【闇魔法:lv6】(1up)
生産スキル
【鍛冶:lv10】【調合:lv5】【料理:lv10】【木工:lv5】
【採取:lv10】【採掘:lv10】【伐採:lv5】
補助スキル
【隠密:lv15】(5up)【消臭:lv5】(2up)【探索:lv10】【魔力探索:lv3】【鑑定:lv20】
【鷹の目lv:5】【疾走:lv8p】(3up)【ジャンプ:lv12】(2up)【登攀:lv5】【虫殺し:lv2】
【獣殺し:lv2】(new:SP0)
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