第一話 俺が異世界の魔王?
キンーコンーカンーコンー
下校の時間だ。
俺は荷物をまとめて、帰る準備をする。
少しでも早く帰って、すぐにでもゲームをやりたいという顔をしているのが俺、三木悟だ。ただの一般人で、今年でこの坂山高校に入学した高校生...だったはずだが...
「疲れた~~~、まったく数学むずすぎかよ。訳がわからんわ!まぁ、早く帰って『ワルオダ』をやるぞ!」
『ワールドオーダー(世界秩序)』訳して『ワルオダ』。
2035年に日本で発売したMMORPGだ。
あんまりにも面白くって、滅茶苦茶人気になっていた時もある。もっとも、今は違うけど。
「一刻も早く帰って、ワルオダやりてぇ!じゃないと順位が下がっちゃう!」
そう、ワルオダには順位システムがある。
ですが順位によってのボーナスアイテムや効果などはない。何があるかと言ったら... 力の証明と名声?ぐらいしかないかと。
それでもガチ勢がたくさんあり、時々馬鹿げたレベルのプレイヤーも見える。そんな中で、三木悟は結構高い順位を取っている。一番高い時は1位、低い時は10位。とても安定しているとは言えない。最近では2位で、1位と少し離れている状態である。
「早く帰って今日中にあの1位を超えてやる!」
こう見えて実は結構オタクでゲーマーであった俺は決意をした。そう、今日中に2位から1位になる事を!
そう俺は考えながらダッシュで家に帰った。普通歩いて15分ぐらいの道のりを5分ぐらいで帰ってきた。凄まじ速さだなと自分もそう思った。
まぁ、それはともかく。
「よーし!ワルオダ、オン!」
カンの外に水滴が着くぐらいのコーラを持って一口飲んでパソコンの電源をオンにする。
シーン
あれ?何も起こらない?
「パソコン壊れたのかな...」
机の下を見てみたら
「ああ、コンセントが外れてるのね、じゃ...」
事故はその一瞬で起こった。本当にその一瞬で、電流が俺の濡れた手から全身へと流れて行く。それは、俺に「痛い」を叫ぶ時間も無っかったような一瞬。なのに俺はやけに遅く感じた。
何やってんのだか、俺。
俺、死ぬのか?まだまだ高1で童貞だぞ?このままで死にたくない!だが...そっか。俺は、これから死んでいくんだ。まだワルオダの1位を超えてないのに。クソー!
俺は何故かその時「必ずしも人には死がおとずれ、泰山のように重く、あるいは泰山の重さのように受け止めててても、鴻の毛のように軽いもこともある。」という名言を思い出した。俺の死は明らかに鴻の毛のような物だ。ですが、万が一、来世があった場合、泰山のように生きていきたい。と俺はそう思った。まぁ、そんな事はないけどね。
さようなら、お父さん、お母さん。さようなら、坂山高校。さようなら、この世界。
まぁ、今世の俺は友達何かいなかったし、親切にされたのはお父さんとお母さんだけだった。未練はもはや家族とゲームだけだ。
ああ、どうやら時間切れだ。これで俺は死...
... ...
暗い、何もない、これが...死後の世界...か。
「ようこそ、死後の世界へ」
何だ?何か声が?
「貴方は今死にました。故に貴方を他の世界に転生致します。」
やはり何かが聞こえる。転生?馬鹿な、これは現実だぞ、異世界転生の漫画じゃあるまいし。
「そして、貴方の体質を見て、神々が話し合った結果...」
「貴方を、異世界の魔王に転生することになった。」
え?
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読者の皆さん!最後まで見ていただき、本当にありがとうございました!自分は日本語が母国語ではないので、所々が少しおかしいところもありますのでご了承ください!今回は試しに書いてみたのですが、これからは長く書いて行くつもりです!ですが更新頻度が低いのでご了承ください!そして楽しんでもらったことで何よりです!ありがどうございました!