八話 浄化されたらラブコメ主人公
もう次回「」とか書くのやめようか考えてます。タイトル回収に必死です。許してくださいなんて許しを請うと思うなよっていう冗談を言おうとしたんだよ。
そして勇者めちゃクソ進み遅いのホンマ草
勇者(居た!!)
勇者は急いで聖女を追いかける。聖女も危険を察知したのか全速力で逃げる。完全に鬼ごっこ状態になったが勇者は最近レベル5になった影響で素早さが上がっているのだ。聖女の前に回り込み顔を拝む。透けるような白い肌と藍くて大きな吸い込まれるような瞳、銀髪ヘアも相まっていかにも聖女のような雰囲気を醸している。勇者、その顔を見て心トキめく。
勇者 (ハウッ//)
心の中で意味不明な声を出す勇者は気づけば教会の外にいた。その途中の記憶は特にないが、なんだか今日は気分がいい。そして勇者は自分の使命を思い出す。
勇者(はっ、ギルド登録しなければ。でも係員さんになんて誤ればいいんだろう!ああ、なんて自分は最低な奴なんだ。)
勇者は自分の顔を一発殴り、自分に対して憤りを感じる。今日の勇者は何かがおかしい。気でも狂ったのか、いつものよこしまな考えが消えている。これが聖女の力なのか。
街を歩く中で勇者は自分の今までの行いを恥じた。
勇者(クソッ、なんで今まであんなことしてきたんだ!ああ、なんて謝ればいいのか、、、)
ギルド支部の中に入り、いつものように石などをかわす。そしてギルド登録受付のところまで来ると、
勇者「すいませーん。エルさんにお話が。」
すると、少し不機嫌なエルが勇者のもとに歩いてくる。
エル(係員)「今更なn
勇者「ごめんなさい!」
勇者はエルがしゃべり終わる前に謝る。
勇者「いくら偶然とはいえエルさんの心を傷つけてしまった。これで済むとは思ってないけれど、せめて謝らせて下さい!」
唐突に謝られたことに驚いたエルは勇者に対して少し心を許してしまう。しかしここで許してしまってはいけない。そう思ったエルは
エル(係員)「そんなに謝られたってそう簡単に許されると思わないでください、ほんとにもう、ずるいじゃないですか。」
勇者「自分がずるいことは知ってる。でもどうしても謝りたくて、、、だって、、、エルさんには嫌われたくなかったから、、、。」
勇者の発言を勝手にエルは脳内変換する。
エル(私だけには嫌われたくなかったから、、、って私のことが好きだったってこと!?なんてずるい人、もう許しちゃう~)
エル「しょうがないですね~。許してあげます!」
勇者「ほんとっ!?やった!」
エル「その代わり、今度ご飯おごってくださいね♪じゃあ、ここに記入をどうぞ。」
難なく記入を終えた勇者は家に帰ろうと歩いていると、
勇者(あれ、どうやって俺ギルドカード貰ったんだろう。てか今日もあの十字架削れなかったぜ。)
完全にクズに舞い戻った勇者は、今日の記憶を一部失っていた。何はともあれ家を燃やされずに済むと思い、完全にルンルン気分である。家のドアを開けると、マッチを持った治癒師が出迎えてくれていた。
治癒師「カード。」
勇者「はいっ!どぞ!」
治癒師「よし。入っていいぞ。」
家主は勇者であるのにも関わらず、許可制となってしまった勇者。こんな悲しい勇者は歴史の中でもただ一人である。泣かせるやないか。
治癒師「そういえば、今日こんなものが家に届いてましたよ。」
紙を一枚渡す。「ギルドカード更新のお知らせ。明日から一週間、ギルドカード更新するため各ギルド支部へ集まり、ギルドカードを更新してください。(※更新されていないギルドカードは無効となるので必ず更新するようお願いします。)」
勇者は低反発枕を燃やされた。
???「はあ、今日は勇者さんに会えなかったなあ。明日もここに来るかなあ。」
ギルドに出会いはつきものである。この出会いもそこから起こる冒険も勇者に与えられたギフトなのだ。
次回「なんかすいません2」