七話 なんかすいません
名前出していくことにします。これからどんどん出していくので記憶力低い自分が最初に忘れる危険在り。もちろん読者にはわかりやすい感じにするからね。
あと、「狂化」のスキルはMP消費します。(書くの忘れてしまった
「幸運」、、、誰もが欲しがる少しチートなスキル。「幸運」はレベルが上がれば上がるほど「豪運」や「激運」などに変化したりする。湯者はそれを何故か取得していた。まあ普段家に引きこもってる勇者がそんなレベルが上がらないのだが、このままでもかなり得ができる。たまたま硬貨が落ちていたり、敵の攻撃を奇跡的によけたりなど、あのスライム戦の時も発動したのではないだろうか。あくまで、それ止まり、そのレベルである。
勇者「す、す、すいませーぬ。」
明らかに人としゃべる機会が少ないのが見て取れるがその言葉は係員のお姉さんにも届いてくれたようだ。
係員「あーはいはい。私はエルと申します。気軽にエルりんとでも呼んでください!ギルド登録ですね。この紙にサインを。」
勇者「あー、えーと、すいません。書くものないですね。」
エル(係員)「ならこれをお使いください。」
渡された一本のペン。それを受取ろうとするその瞬間、横から石が飛んでくることに勇者は気づく。「回避Ⅰ」発動。難なくかわした、、、がそれだけで終わらない。「幸運」発動。勇者の意思関係なくスキルが発動。発動していることに勇者は気づいていない。勇者はその石をかわしたときに、体勢を立て直そうと何か捕まるものがないか手を伸ばす。
勇者(何か掴んだ。柔らかい。暖かい。え?
不味い。不味い不味い不味い非常に不味い。)
完全に何をつかんだのか見なくとも理解した。念のため腕の先をゆっくり見ていく。係員のほうに伸びていた腕は、予想通り、しっかりその人の胸をつかんでいた。
勇者「なんか、、、すいません」
これが勇者が残したギルド内で一度目の遺言となった。
気付けばここは、ギルド最寄りの教会。ギルドは都市の中心部にあるため、最寄りとなれば当然大きくて綺麗な教会なのだ。
そして、この教会には3k(3綺麗)が存在する。
一つ目はステンドグラスで描かれた初代勇者様の絵。日の光が差し込むと、勇者の絵が教会の床に映し出され、とても綺麗なのだとか。勇者はこの映し出された初代勇者を踏むのが少し好きである。←クズ
二つ目は十字架だ。単純な造形をした巨大な十字架。黄金でできているので、とても神々しい。勇者はこれをどうにか削り取れないか模索している。←クズ
そして三つ目は聖女様である。聖女様はとても特別な存在。勇者と同じほどではないがこの大陸に一人しかいない。(勇者は世界で一人のみ)聖女様は穢れなき心と端麗な容姿の持ち主だけでなく、特別なスキルを入手している。それは「祈り」というスキルである。単純な名前であるがとても珍しいスキルなのだ。これは普段国民や神官たちがしているものとは全然違う。その効果も特別だ。
スキル「祈り」
称号「聖女」にしか与えられない。
「MP使用」 効果範囲の中の味方指定されたもののSTR(力)、DEF(防御)など、その他もろもろ1.5倍。そして味方認定の者のMP自動回復。さらに敵認定の者が「アンデッド」ならば弱体化、さらに蘇らない。
「MP使用なし」 範囲内にいる全ての依り代(身体)を持たない魂を浄化し、神に届ける。
あと、称号「聖女」は神の声が聞けるらしいが勇者にとってはどうでもいい事であった。さすがに勇者のクズも、その聖女の前では心が浄化されるらしく、いつも十字架を削る作戦は未遂に終わっている。なぜこんな奴が勇者なのか疑問である。
神官による復活の儀を終えた勇者は、聖女を一目見て戻ろうと考えた。すると、幸運を発動せずとも必然的に勇者は聖女を発見する。
次回「浄化されたらラブコメ主人公」