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探偵は暇をもて余す  作者: 石食い
第1章
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恋のからくり

夕立に降られながら紙袋に入った焼きたての惣菜パンを抱え足早に事務所に帰ると助手と見知らぬ青年がテーブルを挟んでソファーに座っていた。


「お帰りなさい、先生」

探偵は察した、まあ助手も年頃だし彼氏ができてもおかしくないか。

助手がタオルを渡してきたので紙袋と交換した時、助手が

「先生に依頼人が…」

「嫌だ!」

即答だった

「せっ先生?」

「嫌だ!今日仕事したくない、帰って熱いシャワー浴びて温かいお茶飲んでパンをかぶりつきながら寝たい!」

助手は探偵を部屋の隅に追い込んで言った

「2週間ぶりの依頼です、そろそろ働いて下さい」

「それより袋を見ろ、カンテラ通りの新しいベーカリーのだ、パンの中に厚切りベーコンと半熟卵だぞ、絶対うまいに決まっている」

「あぁぁ…」

助手の顔に笑みがこぼれたがつかの間

「おい、話し逸らすな」

ドラゴンの形相(ぎょうそう)で睨み胸ぐらを掴んだ

「仕事…しろ」

「…」

「返事」

「…はい」


「それで…ご依頼の内容は」

助手がパンをかぶり付きながら聞いた

青年は震えながら言った

「はい…お願いあって参りました。お力をお貸しください。」


「ある人を…彼女を助け出して下さい」


                

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