表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元アラサー女子はスライムとして生きて行く(仮)   作者: おんじゃく
第一章 (スライムと少年)

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/109

18 出会い

 あまりの眩しさに目が覚めた。


 目を開いて辺りを見渡すと沢山の石が辺り一面に散らばっており、自分が石と石の間に出来た小さな砂地になっている場所に転がっている事が分かった。


 体が怠い。

 二日酔いにでもなったかのように頭がグラグラする。


 ザーザーという音に振り返り、そこにある川を見てやっと思い出すことが出来た。


「……私、助かったんだ」


 そう呟いて特殊スキルの『ノーダメージ』の効果が切れている事に気が付いた。おそらくこのお陰で助かったのだろう。


 『ノーダメージ』と『擬態』をかけ直し、自分を『鑑定』してみる。


【名前】横山 ハル

【種族】スライム

【年齢】1

【レベル】8

【HP】9/40

【スキル】

『索敵(level4)』『逃走(level7)』

『鑑定(level10:最大値)』

『収納(level4)』『錬金術(level3)』

【モンスタースキル】

『擬態(level4)』『自動回復:小』

【特殊スキル】

『ノーダメージ0/1』


 レベルが3も上がっている。

 もしかしたら『ノーダメージ』だけではなく、川に落ちる直前にレベルが上がった事も死なずに済んだ理由の一つかもしれない。

 だがHPがかなり減っていた。このせいで頭がグラグラするのかもしれないと思い、『収納』から低級ポーションを取り出し一気に飲む。自動回復を待つよりもこちらの方が早いだろう。


 ポーションを飲んだお陰か、グラグラした目眩が水に溶けるように消え、HPが全回復した。

 低級ポーションの瓶は役目を終えたとばかりに消滅する。


 近くにあった石に寄り掛かり目を閉じる。

 HPは完全に回復したが体の怠さはまだ残っている。


 はぁ~と深いため息が出た。

 すぐに周囲を調べて身を隠す場所を探すべきだと分かってはいるが、少しでもいいから今は体を休めたかった。

 太陽の光に照らされた石が水に濡れて冷えきった体を暖めてくれる。石は硬いけどぽかぽかして気持ちいい。


 今、何時頃だろうか?

 そっと目を開けて空をみる。

 太陽の高さから考えて、大体、昼前後位に思える。川に落ちてから丸1日って所だろう。


「お腹すいた……」


 『収納』から魔石を取り出して食べかけのゴブリンの魔石をポリポリ齧った。

 今までなら一口でお腹が一杯になっていたのだが、レベルが上がったせいか、はたまた疲れていたからなのか、お腹は一杯にならなかった。もう一口分食べ終わってやっと人心地つくと、だらりと石にもたれ掛かりながら改めて自分のステータスを確認する。


 レベルだけではなくスキルレベルも結構上がっていた。

 『逃走』と『擬態』はレベルが一気に2つも上がった。

 嬉しいけど、それだけ危険な状態だったのだと改めて感じて身震いがした。


 『索敵』で周囲のマップを表示して今いる場所を確認してみた。

 レベルが上がったので今までよりも広い範囲が表示されるが、その中に私が知っている地形は何処にも無かった。

 出来ればまた洞穴に戻りたいが難しいかもしれない。


 この周辺に身を隠せる場所はあるだろうか。この辺りの魔物のレベルも調べなくてはならない。


 自分が打ち上げられた川岸方面を優先してマップを『鑑定』してゆく。


 落ちた時よりも川の流れは落ち着いているが、それでもまだ速いし川幅もある。

 川の向こう側の敵よりも、今いる川岸のある森からの敵の方が脅威だ。

 もちろんピエルなどの鳥系モンスターには関係ないだろうけど。



 『鑑定』の結果、元いた場所と魔物のレベルはあまりの変わらない事が分かった。

 それほど流されていないのか、それともこの森がそういう場所なのかは分からないが、これならなんとかなりそうだ。

 幸い近くに魔物もいないようなので、川を挟んだ向い側も『鑑定』しようとして気付いた。


 少し距離があるが、川を挟んだ向い側の森からこちらに近付いてくる赤い点がひとつある。


 慌てて石と石の間にある狭い隙間に体をねじ込み身を隠す。


 ゴブリンより歩くスピードが少しだが速い気がする。もしかしたら大きめの魔物かもしれない。

 息を潜め、岩陰から魔物が現れるであろう場所を窺う。

 戦う気は更々ないが敵の外見を知っておく事は大事だ。


 『鑑定』をして相手のステータスを確認しようとした時、森の中からそれは姿を表した。


 驚きのあまり思考が真っ白になり、思わず石の間から身を乗り出す。


 存在するとは思っていたしいつか会えるかもしれないとも思っていた。けれどこんなに早く現実に会えるとは思っていなかった。

 少し遠いのではっきりとは見えないが間違いない。間違える訳がない。


 森から姿を表したのは、あまりにも馴れ親しんだ姿をした生物だった。


 それは、


「人間……」


 だった。

【後書き】

新キャラです!

やっと登場!

これでぼっちじゃなくなる!


でも暫くはハルだけが認識している状況が続くので……やっぱりまだぼっちですね!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ