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元アラサー女子はスライムとして生きて行く(仮)   作者: おんじゃく
第一章 (スライムと少年)

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8 擬態

 『擬態』って確かに『潜伏』と似た要素がある気がする。『潜伏』は息を潜めてじっとしているイメージで『擬態』は周りの景色に溶け込んで姿を隠すイメージ。

 だからといって、それがスキルである『擬態』と『潜伏』の違いだとは限らないのだけれけども……。


 分からない、分からないが取り敢えず『擬態』を発動して灰色の石の隙間に身を潜める。

 もっとスキルの詳しい内容が知りたいが、聞ける相手なんているわけない。

 八方塞がりの状況に、近くにスキルの取扱い説明書を扱っているお店とかないかなぁ……。なんて馬鹿な事を考えてしまう。あればスキルを詳しく調べられるのに。


 その時ふと、あるスキルを思い出した。


 調べるといえば『鑑定』だ。

 もしかしたらスキルを『鑑定』出来るのではないだろうか?

 そういえばステータスに表示されている文字情報を『鑑定』した事は一度もなかったなと思い、駄目元でパネルに表示されたステータスの『擬態(level1)』を『鑑定』してみた。



『擬態』

 ①風景に溶け込み姿を隠す。

 ②様々な物に姿形を変える。

 姿形はレベルが上がる事により本来のサイズ以上の大きさにも擬態可能となる。

 ※発動中は『索敵』での発見は不可能。

 ※スライム特有のスキル。

 注意:擬態したまま移動可能だが、攻撃する、または攻撃を受けると擬態は解除される。



 デタ。

 しかもナニコレスゴイ。

 『鑑定』出来た事も凄いけど『擬態』の鑑定結果も凄い。


 擬態中に移動が出来るってかなり有利なのではないだろうか? あ、でも足音とかが消える訳じゃないし、姿を隠すのであって消える訳ではないので万能って程でもないか。

 レベルも1だし、発見されにくくなるスキル位に考えていた方がいいかもしれない。

 でも『索敵』されないだけで十分ありがたい。


 あと気になったのが『擬態』により姿を変える事が出来るという点だ。

 しかもレベルが上がれば今のサイズを無視してより大きな生物にも擬態出来るとある。という事は、レベルを上げれば人間に『擬態』する事も可能という事になる。


 それ、かなり魅力。

 言っておくが一人が寂しいとかそんな可愛らしい理由ではない。

 いや、いつかはそんな日が来るかもしれないが今は違う。私が人間になりたいのは単純に出来る事が増えるからだ。


 スライムは意外と器用なので今の所それほど困ってはいないが、やはりサイズが小さいのでちょっとした事でも時間がかかる。


 例えば移動。

 人間の一歩がスライムには十歩以上にもなる。つい最近まで人として生活していたので、その感覚のズレは地味にストレスだ。


 森の中を移動するなら人間よりも狼などの獣でもいいかもしれない。もちろん発見されやすいというデメリットはあるが、その時はスライムに戻って身を隠せばいい。


 『擬態』は生活する上でも生きていく上でも重要なスキルだ。できれば早くレベルを上げたい。

 だが肝心のスキルのレベルの上げ方が分からない。さすがにこれは『鑑定』でも調べられなかった。


 やっぱり何度も使って熟練度みたいなのを上げるんだろうか?

 『擬態』を自分から解除する気は更々無いので、そのうち上がるかもしれないが色々試してみる必要はあるだろう。


 けど焦る必要はない。安全第一。


 どんなに素晴らしいスキルを持っていても、私はスライムで、中身は平和な日本という国で育った34歳の女に過ぎないのだから。

【後書き】

いずれ人間(の形)になれるようになります。

まだまだ先の予定ですが……。

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