小さな恋愛物語
いつものように目が覚め朝ご飯を食べて学校に行く。
これは当たり前なことなのだろうか。
そんなことを考えつつもまた今日もいつものように学校に向かう。
俺は山の少し小高いところにぽつんとたたずむ神北高校の二年生、名前は北山悠斗。そろそろいつものが来ると思ったところだった。
どったどったどった!と誰かが後ろから走ってくる音がする。
そう、こいつこそがなぜか一年の頃から俺に付きまとってくる高内美麗さんだ。
「悠斗!今日はいつもより来るのが3分24秒早いけど早起きしたのか?!」
こいつはどうかしてる…
そう思いつつも聞いてみることにした
「毎日数えてるのかよ」
そうすると小声で答えた。
「悠斗が学校休むと…なんでもない!」
こいつは一体何が言いたいんだ?
やはり俺には全くわからん。
「高内さん、早く教室行こうぜ」
そう言うと毎日同じ言葉が返ってくる
「美麗と呼べと何回言ったらわかる!?」
そしてまたいつもと同じ事を言い返す。
「そのうちな」
その日の夜だった。
高内さんからメールが届いた。
その内容は明日話があるから一緒に帰ろうとのことだった。
家の方向は一緒だし問題はないだろう。
俺はメールでいいよと送った。
その日のメールはそれだけだった。
そして次の日約束どうり一緒に帰っている…いるのだがなぜこんなに静かなのか…
そう思った時に美麗がこう言った。
「悠斗は私の事をどう思う?」
俺は思った事をそのまま言い返す。
「いつも明るくて元気でいいと思う」
少し黙り込んだ後に思いもよらないことを言ってきたのだ。
美麗は少し恥ずかしそうに小声で言った。
「私…悠斗の事が好きだ…付き合ってほしい…」
俺は一瞬戸惑った、だがすぐに高内さんが何を言っているのかわかった。
俺は覚悟を決めた。
「俺も…好きだ」
その夜はなかなか寝れず高内さんの事ばかり考えていた。
翌日学校に行くといつもの時間に走ってくるはずが来なくなった。
今日は来ないのか…そう思いつつ教室に入る。
高内さんは俺の隣の席だ。
少し緊張するが話しかけてみることにした。
「高内さん今日は走らなかったな」
そう言うと高内さんは立ち上がってこう言った。
「美麗と呼べ!」
もう俺もいい頃だとは思っていた。そして俺は呼ぶことにした。
「美麗…」
高内さんはすっとすわってこう言った
「悠斗…今なんと言った?」
俺は少し顔が赤くなった。
「何度も呼ばせるなよ…恥ずかしい」
なぜ俺はこんな事になってしまったのかわからない。
だが一つわかっている事がある。
全く後悔はなくむしろこっちの方が楽しいと思っていた事だ。




