その後
タイトルやあらすじは決められずにシンプルにしました。アイデアが浮かべば変えるかも知れません。
女神との話し合いが終わり、辺りが暗くなった頃、十六夜達は能力を確かめながら、ログハウス(家?)を建てていた。
「容静、丸太一つ出してくれ。流星、次はどこだ」
「了解っす十六夜っち」
「次も横に並べて十六夜」
「いやいやいや、能力使えば一瞬で終わるでしょ」
「確かにそうだが。つまらないし、面白くないだろ」
「天心っち、男のロマンっす」
「せっかく異世界に来たんだから、最初くらいは、天心」
三人からの反論を受けた。天心は一応突っ込んではいるが、四人でログハウスを作るのを自分も楽しんでいるので、否定はしなかった。十六夜、天心、流星、容静の四人は現在、ログハウス建造中だった。事の発端は、女神との話し合いが終わった夕暮れ頃。
「よし、家を造ろう」
「家造るってどうやって」
「能力と資材で。流星、容静、早速能力使ってみてくれ。創造する物は任せた」
「うん」
「了解っす」
十六夜の提案に二人は能力を発動させた。その結果…流星は家を丸々一軒創造。容静は漫画を創造した。
「二人共、えらく上手くいったな」
「そっち、家はこれでいいんじゃない」
「いや駄目だ、面白くない。もっと」
趣向を、と言いかけた所で地鳴りが響いた。猪型の魔物が此方に向かって突っ込んで来たのだ。猪は流星が造った家を木っ端微塵に吹き飛ばし、容静の創造した漫画を踏み潰す、という騒々しくも雄々しい登場を遂げた。
「なんだこいつ。猪?」
いきなり(気ずいてはいた)突っ込んで来た猪魔物に対して十六夜が第一声を上げた。
「と言うよりは、魔物じゃない。これ」
第二声を天心。
「せっかく造った家が。何個でも造れるからいいけど」
何かが違う感想を漏らす流星。第三声。
「俺っちの漫画がぁ――」
猪魔物や家よりも漫画を気にする容静。第四声。いきなりの魔物登場にも関わらず、動じない四人。
「ふむ…なぁ流星、真理の魔眼を使ってみろよ」
「そうだね、分かった十六夜」
流星が真理の魔眼を発動させる。表示されたプレートには情報が書いてあった。
猪の長〈バルック〉level 227
能力
パワー、頑丈
〔純粋な力と防御に関してはトップクラスの魔物。(一番ではない)パルックの長、バルックと言われ、並大抵の建物は突進の一発で木っ端微塵に吹き飛ぶ。魔力による強化も、並大抵だと足止めにもならない。〕
他にも記述はあったが、四人とも見るのを止めた。それは説明の一文に、バルックの肉は魔物の中でも上位に入る旨さと言われている。この一文を見た四人の顔は、口元がにやけ、目は捕食者のそれになっていた。因みにだが、その後のバルックは悲惨な目にあった。能力の試し・・…詳しくは言うまい。
「まじ旨いなバルックの肉。もっといないか」
「一匹で十分だよ、といいたいけど、僕もまだ食べれる」
「考えてみたんだけど、バルックを能力で見つけられないかな。十六夜、天心」
「いい考えっすね流星っち、バルックで試した選別なら可能性はあるっすよ」
この考えが現実と化し、十六夜達四人の手で周囲一帯のバルックが刈り尽くされた。国や冒険者の間では、一時的にバルックの肉が高級品になったとか。




