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ダンジョンボス戦

 十六夜は現在朝からサリネの相手をしている。昨日は殆どサリネの相手をしていなかったからだ。サリネは今、十六夜の頭の上で仰向けに寝ながらゴロゴロしている。十六夜は今日、メイにサリネの事を教えるつもりだった。


「メイ、起きろ」


「キュウ」


 十六夜とサリネは大きい声と鳴き声でメイを呼んだ。


「なんだ君達朝から……って肩に居るその子は」


「こいつはサリネだ。「キュ」偶々出会ってから懐いたんで連れてきてる、宜しくやってくれ」


「キュ」


 十六夜がサリネの事を粗方説明し、メイは大方納得したようだ。


「分かった。宜しくサリネ」


「キュ」


「十六夜さん、メイさん、朝ご飯出来ましたよ」


 フェルシアが呼びに来たので返事を返し、テントにメイと向かった。


「さて、今日も行けるとこまでな」


「だが十六夜。仲間の事も考えねば疲労で倒れるぞ」


 メイが指摘するが十六夜は。


「こんなんで疲労してたら今までの旅で分かってる。だからまだ大丈夫だ」


 簡単に答える十六夜、皆はまあ納得している。メイも諦め準備に移った。全員の準備が整い、百層以降へと降りていった。


「魔物も強くなってるが、まだ物足りないな」


「普通は物足りないではなく、ギリギリなんだかな」


 メイが付け加える。実際魔物達(狼や熊などの動物型)は百層のオークよりも強い。だが十六夜から見れば、いいスキルは二、三個手に入れたがそれ以降はほとんど何も無く、レベルがひたすら上がるだけだった。


「弱いな、今何層位だと思う」


「今は百五十層だ、そのくらい数えろお前達」


 メイが階層を教えてくれたので一休みする。因みに容静は数えていたそうだ、正確にはメニューが、だが。


「なぁギルドマスター、どれぐらいまだあると思う」


「詳しくは知らんが、大体後五十層はあるだろう」


 五人と一匹で雑談しながら一休みを終えた。


「お前等、行くぞ」


 一休みを終えた一行は更に深く潜って行く。

 並み居る魔物達を倒しながらどんどん歩を進める中で、ふと容静がメイにこんな質問をした。


「メイっちはダンジョンを良く知ってるんっすか」


 因みに、容静は普通にギルドマスターを名前で呼んでいるが、これに関してはメイ自身が全員に好きに呼んでくれて良いと言ったからだ。


「少なくともお前達よりはな。マスターをやっているのもそれだ、私もダンジョンや迷宮に潜ったことは何回もある」


 ギルドマスターの威厳を少々出しながら述べるメイ。そんなメイを軽く無視して容静は質問を続ける。


「じゃあじゃあ、ダンジョンの最下層には何があるんすか。御褒美とかないんすか」


 メイに向かって凄い剣幕で質問する容静。それに対してメイは、少し迷った動作をしていたが。少しした後、条件案を口にした。


「全部は言わない。しかし、少しで良いなら話そう」


 それに対して容静は即座に頷いた。それを見たメイは自分の経験を踏まえて話し始めた。


「これは私の経験談でもある、信じすぎない事。さて、私の事は殆ど抜かすとして、ダンジョンを攻略した場合には二つの選択肢がダンジョンの空間に浮かび上がってくる」


 語り始めたメイの話を真剣に聞く容静。因みに、この間にも歩を進めている。


「一つ目は武器、防具。二つ目は戦闘。一つ目は武器か防具かを自由に選択出来た。二つ目は良く分からない、私は一番を選んだからな、それで武器を手に入れた。しかしあの時、二つ目の選択肢は僅かにだったが確かに光っていた。あの光がなんだったのかは私にも分からない」


 多少の説明を終えたメイはゆっくりと息を吐き出し、そして話をまとめる。


「取り敢えず、私が経験したのはこれくらいだ。少なくとも二つ目の選択肢にあった光については、私も知りたいと思っている。その答えも直ぐ近くにあることだし、これ以上は君達自身が自分で経験するといい」


 少しの哀愁の念を残しながらも、メイの話が終わった。その頃には目的地であるダンジョン最下層。二百層手前まで来ていた。二百層手前は百層の時とは違い荘厳な扉があり、周りは大理石に近い鉱石で囲まれていた。


「中々凝ってるな。じゃ早速」


 十六夜は百層以上の力で扉を蹴り破り部屋にサリネを連れ入って行った。四人は唖然としていたが、正気を取り戻して十六夜の後をついて行った。サリネは知っていた様に十六夜の頭からジャンプすると、フェルシアの豊満な胸にダイブし、そのまま眠りについた。そして、二百層の部屋の中には一匹の狼がたたずんでいた。


「人間、我に命を賭けて挑むか」


 いきなり喋った事にも驚いたが、十六夜はニヤニヤしながら答えた。


「ああ。さっさと始めようぜ、ダンジョンボス」


 十六夜が意気揚々と返答した瞬間、言葉も無く狼が突っ込んで来た。


「オラァ」


 十六夜は右の拳で狼に殴りかかったが、狼はサイドステップで避けて右側から爪で攻撃してきたが、ギリギリで狼の爪を十六夜は避けきった。


「グルル」


「やるな、いいぞもっとだ」


 十六夜は言葉を喋り、狼は唸り声を上げながら意外な行動に出た。何も無い空間を爪で切った次の瞬間、三つの斬撃が順番に十六夜に向かって飛んでいった。


「ッしゃらくせえ」


 雄叫びを上げながら三つの内一つを殴ってかき消し、もう一つを左半身に動いてかわし、最後の斬撃を蹴り上げる十六夜。狼の斬撃と十六夜の蹴りは相殺ではなく、十六夜の蹴りが勝ち、逆に狼に飛んでいった。狼は意味が無いと瞬時に悟り、十六夜に向かって物理攻撃を繰り出した。狼のスピードは十六夜でもギリギリ追えるスピードで、十六夜も苦戦していた。だが十六夜はクハハと小さく笑っていた。十六夜と狼の攻防は幾度も続いたが、狼がほんの一瞬だけよろけた瞬間を十六夜は見逃さず、瞬時に近ずき最後の一撃を繰り出した。拳の一発で狼の体は吹っ飛び、決着がついた。


「ハァハァ、俺の勝ちだ」


 勝利を確信した十六夜だったが、次の瞬間には真剣な顔になりながら狼を見ていた。


「お前は………お前の名は」


 狼は満身創痍の体を無理矢理起こし、周囲の誰にも聞こえないように、聞かれないように十六夜に名を問う。それに対し十六夜は・・・


 十六夜の勝利で、狼との勝負は幕を閉じた。終始四人は立ちっばなしだったが、サリネだけは十六夜の戦いを見ずに、流星の右肩の上で寝ていた。


「お疲れ十六夜」


「凄かったっすよ十六夜っち」


「十六夜さん、怪我は大丈夫ですか」


「………」


 戻ってきた十六夜に対し、四人それぞれの言葉と反応をしながらも戦いが終わった事に皆安堵していた。サリネは豊満なフェルシアの胸から出ると十六夜の頭に登り、鳴き声を上げて寝転んだ。メイは終始唖然としっぱなしだったが。


「ああ、大丈夫だ」


 十六夜は致命傷こそ受けなかったが、狼の攻撃で体の所々に裂傷を負っていた。傷は浅いが、疲労はかなり溜まっていた。戦え無くはないが血を失いすぎた。戦い終わった部屋に、クリスタルに包まれた女が浮かんでいた。


「なんだあれ」


 十六夜が皆に聞くが誰も分からなかった。仕方ないので十六夜はにクリスタルに近ずき、鑑定をした。鑑定の結果、クリスタルはもう壊れる寸前だったので、いっそのこと壊した、クリスタルをだ。中からは裸体の女性が出てきた。


 最後の女性ですが、裸体と言っても大事な所は光と長い髪で隠れていますのであしからず。

それではまた、次回投稿の時にお会いしましょう。

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