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説明と旅路

 昨晩の話し合いが終わり朝、十六夜達四人はログハウスのテーブルに揃って座っていた。そこに開口一番容静が十六夜に問う。


「さて、聞かせてもらうっすよ十六夜っち。天心と日影が何で向こうに行ったのか」


 そう言った容静の口調はそこそこの気迫があった。それ程心配はしていないが、説明が欲しいと言った感じの気迫だろう。


「勿論そのつもりだが、そんなに無いぞ。天心が日影と話して行くことになったらしい」


 十六夜はとりあえず自分からではなく、あくまで天心と日影の話し合いの結果と明確に説明した。


「それは分かったけど十六夜。結局天心と日影は何を話したの」


 流星が普通に問うと。


「天心が言うからには何となくだそうだ、日影はなら自分も行くみたいな感じだったな」


 十六夜が流星の問いに返すと。


「珍しいね」


「珍しいっすね」


 二人同時に同じ感想を述べた。此れは十六夜もそう思った、天心は感覚で動くというより、考えて動くタイプだ。そんなあいつが感覚に任せて、と思うと面白そうな予感がする。

 それに日影についてもそうだ、特に何かあるという訳ではないが、あいつが直接誰かの元にというのはちょっと考えにくいと、容静と流星は思っていた。


 フェルシアは天心と別行動の話だけ聞いた後、サリネと一緒に戯れていた。


「さて、取りあえずの説明は終わりだ。準備が出来次第ツヴァイに向かうぞ」


 説明は一旦終了し、ツヴァイに向かうことにした一行。


 それから暫くして、十六夜達四人はツヴァイへの道のりをゆっくりのんびりと歩いていた。


「なあ流星、容静、ツヴァイまでどれくらいだ」


 周りが森に囲まれている道を歩きながら二人に聞くと。


「だいたい三カ月くらいじゃない、容静、地図見せて」


「ほいっす」


「今はまだワンモアの国境内だから、ここらへんかな」


「確かにそれぐらいかかるな、なんか方法ないか、俺だけなら走ってもいけるが」


「それだと僕達が置き去りになるよ、十六夜は異常なんだから合わせて」


「十分合わせてるんだがなぁ」


「なら馬車はどうですか」


「馬車はいいが、どこで手に入れる」


「ならこの近くに少し大きい街みたいな所があるっすよ」


「なら先にそっち行くか、流星どれくらいだ」


「このペースで行くなら、五日ぐらいには目的地に着くよ」


「ならこのまま向かうか」


「そうだね」


「了解っす」


「はい」


『グォォォ』


 突然聞こえた獣の声に四人が反応し、満場一致で現場に向かう。


 其処に居たのは熊だった、紛れもなく。全員の意見は熊だな、で一致した。ほっといても別にいいが、何故だか討伐する事になり誰がやるか決めていた。


「誰かやる、俺だとすぐに終わるが」


 とりあえず皆に聞いてみると。


「私がやります」


 意外にもフェルシアが名乗りを上げた、流星容静も不満は無く、応援に勤しんだ。 


「頑張って」


「頑張っすよ」


 フェルシアが熊の魔物に勝負を挑みに行った。フェルシアは様々な魔法、炎、氷、雷等の基本魔法を使い熊を追い詰めていった、だいたい網羅しているといった通りに様々な魔法が使えていた。フェルシアと熊の勝負はフェルシアの勝利で終わった。


「そこそこいい勝負だったな」


 十六夜、流星、容静の順に感想を述べる。


「僕もそう思う」


「俺っちも」


「ハァハァ、ありがとうございます」


 息を切らしながらお礼を言うフェルシア。


「フェルシアも疲れてるし、今日はここで野宿にするか」


 十六夜が提案し皆も同意した、その後流星が十六夜に食料の残りを聞くと。


「どれくらいだフェルシア」


「1ヶ月と少しだと思います」


 フェルシアから返答が来た。それに対して流星は皆に質問する。


「ねぇ皆、熊って食べれたっけ」


「流星っち、まさか」


「うん」


「ですが」


 フェルシアが不安げにしていると、大丈夫だろと十六夜が重ねて言う。加えて……


「まぁ食ってみるか、運が良ければバーベキューができるしなヤハハ」


「フェルシアさん熊の肉を焼いて見て」


「はい。ファイア」


 皿に乗せた熊の肉を器用に焼くフェルシア。


「俺が最初に食うか。

ガブ……美味い、今夜はバーベキューだぜお前ら」


「僕も食べる」


「俺っちも」


「私も」


 と、皆で熊の肉を焼いては食べるを繰り返した。


「ふう、美味かったな」


「美味しかったね」


「美味かったっすよ」


「美味しかったです」


 四人で熊の肉を食べるのを繰り返していたら、熊の肉はもう残っていなかった。十六夜は魔力で、テントを作り終わり皆を呼んだ。


「お前らテント入って寝ろ」


と、十六夜が言ったがフェルシアしか反応せず、流星と容静の二人は適当にテントの中に放り投げておいた。


「十六夜、朝だから起きて」


 流星が必死に十六夜を起こそうとしている。


「分かった分かった。流星、皆は」


「まだ僕だけ、皆はまだ寝てるよ」


「なら皆起こしてこい、ふぁ」


 あくびをしながらテントの中から出る十六夜。流星は途中で起きてベッドで寝たみたいだが、容静はあのまま床で寝ていた。


「うん」


「起きたっすよ、流星っち」


「私も起きました」


 二人も起きてきたので、四人で朝食を食べて少し休んでから歩き始めた。


そんなこんなで五日後、特に五日間は何もなく次の街に着いた。


「やっとか」


「ついたね」


「ついたっす」


「つきました」


 四人各々の感想が自然と出ていた。

 

 この町はネストとといって、商売がさかんな場所らしいと容静が言っていた。風景は様々な人が物を買ったり、見たりしていて活気がある街並みだった。


「まずは馬車を見に行くぞ」


三人共に賛成し、まずは四人で馬車を決めに行った、その後。


「普通の馬車でいいよな皆」


 三人共に構わないと簡潔に答えた。


「ならおっちゃんこの馬車一つ」


「はいよ、毎度あり」


馬車はいかにも普通の馬車だ、代金は数万円。そこそこだがこれくらいだろう。


「これからどうする、俺は直ぐに冒険者に行きたいが」


「少し時間頂戴、十六夜」


 十六夜が楽しみな事を承知で流星が時間を貰いたいと言った。


「なんか買うのか流星」


「ちょっとね」


「分かったすぐ来いよ」


「分かった」


 数分後…


「お待たせ」


「まずは出発するぞ」


 馬車を使ってもツヴァイまでには凡そ三週間と数日かかる。現在は容静が、フェルシアから馬車の乗り型などを教わりながら、馬車を動かしている。そして馬車の中では十六夜と流星が話していた。


「何買ったんだ流星」


 馬車に乗りながら流星に聞く十六夜。


「これだよ」


 流星が出したのは、片眼鏡のような物だ。


「なんに使うんだそんなもん」


「これを使うと能力がやり易くなるんだ」


 流星の能力の一つは選別。自分に必要な物、人を自分で決めた設定に合わせて、自動で分けてくれる能力。例に質のいい林檎を選別すると、質のいい林檎が流星の目にマーク等がついて見える。これに流星の運が重なると、質のいい林檎が見つかり、主人のオマケで安くなるという、流星にしかできない使い方も。


 会話をしながら進んで行く馬車の中で、十六夜は天心の事を考えていた。


 ……別れた後に、十六夜は天心の絆の能力で念話も出来たが、一日後にしたのだ。天心とはその後から念話し、情報交換などをし合っている。その中にはギルドに関する事もあったが大した事ではなかった。火鈴と涙については天心と共に依頼を受けているらしい、その後に何回か言葉を交わして念話は終わった。

 後書きから失礼、やっと投稿出来ました。一話だけ。とりあえずはペースを切らさずに投稿していく感じになります。前に投稿したの今見て気ずいたら半年前………、すみませんでした。

 色々やっていたらあっという間に過ぎていました。早いな時間。


 後もう少しで新小説も投稿しますので、お楽しみにお待ち頂けたらと思います。


 今日はこの辺で、これからも破茶滅茶苦茶な異世界冒険を、宜しくお願いします。


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