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一日 朝の騒動・続

 流星がトリックフィールドを発動した直後、ベアーマグナムは周囲を警戒していた。


「周囲を警戒してる、やっぱり知性があるのか」


 思考を働かせながらもベアーマグナムを見据える流星。


 此の場は、最早流星のテリトリー。先程までの戦闘を踏まえて、流星は攻勢に出た。


 創造を使い槍を生み出す。創造した槍をベアーマグナムに思いっきり投げる。投げ出された槍は真っ直ぐ進みベアーに迫るが、ベアーは槍を軽く避け流星に突進を仕掛けようとした。


 ベアーマグナムが流星に突進を仕掛けようとした次の瞬間。ベアーは右腕に傷を負っていた。ベアーはいきなり力が入らなくなった右腕を見つめ、次に怒りの雄叫びを上げながら流星に向けマグナムを放った。


 マグナムという名の爪弾(そうだん)が流星に迫るが、放たれたマグナムは何の前兆もなく、忽然と消えた。ベアーマグナムは流星に最後の突進(勝負)を仕掛けた、爆発の能力を使い猛スピードで流星に接近し、左腕で切り刻もうとしたベアーマグナムだが、左腕を上げた瞬間、既に目の光は消えていた。


「ふぅ、ギリギリ何とかなった」


流星が言葉を発した直後、ベアーマグナムは前のめりに倒れた。











 種明かしをしよう、流星が発動したトリックフィールドの効果は、相手の視界から自分が望んだ物を見えなくする結界魔法だ。

 先の戦いで見てみよう。流星が最初に投げた槍、あれは言わばフェイク、実はベアーが最初の槍を避け移動した直後、その時点で槍を上空に展開(創造)、後は自然落下で右腕は槍に貫かれていた。だが、ただの槍でベアーマグナムの体は貫けない。


 其処で、流星は槍を創造する際に重さと頑丈さ、加えて鋭さと熱さに重点を置き、創造した結果…… 槍は其の通りに創造されベアーマグナムの身体を貫いた。


 次にいきなりマグナムが消えた点だが、あれは簡単に言えば土の壁をあからじめ仕掛け、見えなくする。其処にベアーがマグナムを放つと、マグナムは土の壁に埋もれる。埋もれた部分だけ新たに土を創造すれば、いきなり消えたように見えるわけだ。後は槍と同じ感じで、重点を置いて創造しマグナムを止める。


 ベアーマグナムが突っ込んで来る直前に、重さと頑丈さを兼ね備えた柱をベアーマグナムの後ろに創造し、其の柱に頑丈さと切れ味を重点に創造した鋼糸をベアーマグナムの首筋に当たるように創造する。


 そして突っ込んできたベアーマグナムは鋼糸に首をいつの間にか断たれ、左腕を上げた瞬間には既に絶命していた。


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