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ファントム・ヴァイブレイション・シンドロウム

作者: 鳴沢沙羽

何かを言われた気がして

そっと振り向いてみるけど

君はそっぽを向いていた


『ばーか』と一言こぼして

ひとり私は顔伏せた

君はこっちを向いてるの?


ただ私の勘違い

そうは思いたくないから

照れ隠しなんだなって

君を貶め笑い出す


40階から飛び降りて

君の姿を見つけよう

最後のたった5秒半

私はきっと笑えるだろう

それが独りよがりだったとしても

そんなの私に関係ないね

わかりきってる答えは一つ

ファントム・ヴァイブレイション・シンドロウム




何かの拍子に目が合う

はっと目を開く私に

君はちょっと笑ったね


『何よ』と軽く拗ねてみる

子供みたいと思っても

君の笑顔に敵わない


40階から飛び降りて

君と風切り落ちてこう

最後のたった五秒半

私はきっと笑えるだろう

それがただわがままだったとしても

そんなの君にも関係ないね

わからなくても答えは一つ

ファントム・ヴァイブレイション・シンドロウム


君に呼ばれた気がした

勘違いじゃ絶対ない

ほらだって

君は真っ赤になっている



40階から飛び降りた

私の姿を見つけてね

最後のたった五秒半

私はきっと笑っただろう

それが望まぬ終わりだとしても

そんなの誰にも興味が無いね

静かに鳴った携帯電話

ファントム・ヴァイブレイション・シンドロウム


君は私を抱きしめて

そっと微笑み囁いた

『ばーか』呟き、笑っとこう


そうさきっとこの感情は

名付けて『ヴァイブレイション・シンドロウム』

幻想振動症候群げんそうしんどうしょうこうぐんは、実際には携帯電話が振動していないのに、振動したように錯覚する現象。「ファントム・ヴァイブレイション・シンドローム」(phantom vibration syndrome)ともいう。

(Wikipediaより引用)


誰かこれに曲つけてください。泣いて喜びますんで。

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― 新着の感想 ―
[一言] はじめまして、南傘と申します。 メッセージを送ろうとしましたら、エラーに引っかかりましたので、この場をお借りして簡単に要件を。 といいましても簡単なものでして、 この作品に、曲を付けてみ…
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