潜入
空を風のように駆ける大きな影。その速さは凄まじく、本来ならば三日かかる道程を僅か半日で駆け抜けてしまった。三首の風狼は誰の目に触れる事なくジストの街の側に降り立った。
『それじゃあ私たちはこれからジルオーズの屋敷に忍び込むから、ヒュウちゃんたちは街の見張りをよろしくね?』
(仕方ないか。我らが街に侵入すればそれだけで大事になりかねないからな)
シンイストでは風狼は特別視された存在だ。その力強さと美しさから、魔除けのモデルにされている。そもそも彼等が魔物ではあるのだが。
そんな事情を加味しての言葉に、ポンと手を合わせてディーラが発言する。
「なるほど、番犬ってことか」
(犬じゃない! 狼だ!?)
いたくご立腹なヒュウの瞳には、心なしか得意そうにしているディーラの姿があった。
忍び込むと言ったのはマリンだが、実際にそれを行うのはディーラとなる。人魚である彼女では陸上で行動が出来ないため、これは仕方のない事だろう。しかしそうなると、気にかかる点があった。
果たして大雑把なディーラにそんな細かな仕事が出来るのか、と言う事である。
問 あなたはこれから貴族の屋敷に忍び込みます。どのように潜入するか、具体的に述べなさい。
答 とりあえず玄関を破壊して侵入し、強い相手を呼び出して殲滅する。
忍び込む、と言う言葉の意味を調べて先生に提出して下さい。(byマリン)
と、このような問答になってしまったため、仕方なくマリンが逐一指示を出す形となったのだった。幸いにもディーラは空を飛べる種族であるため、屋敷への侵入は比較的容易だ。
途中、侵入者対策の結界が展開している場面があったが、これもマリンが宝石の外へと出て対処した。
「ちぇー。その程度なら壊せるのに」
「だから、壊しちゃいけないんだってば……。ディーラちゃん、この後マスターと言葉のお勉強したらどうかな?」
やれやれと肩を竦め、おざなりに結界に手を向ける。
「えーっと、海、展開っと」
手元にあった水をぶちまけ、そこを基点に魔法陣が生成される。仕上がりを見て頷いたマリンは、うん、と頷いて宝石の中へと戻って行った。
『これで平気だよ。出入りはこの魔法陣を潜る様にしてね』
「りょーかい。……でもマリンって、器用だね」
魔法陣を潜りながら感心したような声で言う。
『えー、そっかなー?』
「そうだよ。魔法陣なんて、そう簡単に展開出来るようなもんでもなしに」
『マスターやディーラちゃんだって使ってたじゃん』
「それは主精霊と契約してるから。普通の魔物程度じゃあ魔法陣なんか使えるはずないし」
ディーラの言葉に僅かな沈黙が出来た。少しの後、マリンはクスリと微笑み声を上げる。
『……ふふ、秘密だよ』
「そっか。あ、そう言えばどこ行けば良いの? あの大きな屋敷に魔法を撃ち込めば良いんだっけ?」
『これ別に破壊工作しに来てる訳じゃないんだよ? そう言うのはもうちょっとまってってば」
流れるような動作で魔晶石を引き抜いたディーラに呆れの声を投げかけ、マリンは慌てて指示を出す。目的地は、屋敷の東側、二階にある一番奥の部屋。
シャシャから教えられた、ウォルフの妹君の部屋であった。
開かれた窓から夜風が入り込み、室内を揺らす。陽が落ちるのが早くなったな、と思いながら、少女はそっと窓を閉じた。
この部屋の主、フィルマ・フォア・ジルオーズは風によって乱れた髪を払い、豪華な作りのイスに腰を下ろした。机の上に散らばった手紙を集め、明りの下でジッと見る。
「ふふ、シャシャちゃんったら」
親友の顔を思い浮かべながら、手紙の内容に苦笑する。中には、運命の相手が見つかった、と書かれており、さらに今はその人に付いて旅をしているのだとか。
隣の国、リーンセラからの手紙に驚きはしたが、どうやらそう言った理由があったようだ。
常々旅をしたいと言っていたな、と思い返す。冗談半分に聞いていたのだが、本当に家を飛び出してしまうとは驚きである。その件もあって、近々彼女の姉であるシャロンがこちらの屋敷まで来るそうだが、果たしてこの事は伝えた方が良いのだろうか。手紙が来ている以上、シャシャがリーンセラへ行ってから既に一週間以上は経過しているだろうし、もう別の場所に移動している可能性もある。
フィルマは、さてどうしようか、と頭を悩ませながら自身の髪に手を触れた。
亜麻色の髪が揺れる。手が触れた際の揺れとは別に、風によってなびいた髪。
そこでふと、窓が開かれているのに気付いた。
「あら? さっき閉めたはずなのに……風のせいかしら?」
首を傾げながらそちらに視線を向け、外の光景を眺める。背の高い建物が少ないジストの街では、ジルオーズの屋敷の二階からならば遠くまでを視界に入れる事が出来る。慣れ親しんだその風景に、旅立ったシャシャの姿が思い浮かんだ。
「……シャシャちゃんは、今頃どこにいるのかしら。それに……」
旅、と言う言葉を聞いて、真っ先に思い浮かんだのは、自身の兄の事だった。今もこの屋敷にいる兄とは別の、フィルマにとって二人目の兄。そして、一番に親しかった兄、ヴィルフォルマ。共に育った期間は短かったが、当時の事は良く思い出せる。特に、ヴィルフォルマと遊んだ記憶はハッキリと残っていた。
既に十年の歳月が経ってしまい、生きているのか死んでいるのか、それすらも分からないでいる。母が言うには、旅に出たのだと聞いていた。だがそれも、嘘なのではと思っている。なにせその日以来、母の笑みに影が落ち始めたのだ。それからしばらくして体調を崩す様になり、今は別館で療養中である。
「……いけない。窓を、閉じなくちゃ」
窓を閉じれば外との繋がりが消えてしまいそうで、少し寂しさが浮かぶ。木で出来た窓の縁に触れて――気付いた。自分を見下ろす影があることに。
「あー、ねえキミ。聞きたい事があるんだけど、良い?」
「えっ……あ、はい。なんでしょう?」
恐らくこの時フィルマは混乱していたのだろう。月を背に空中で佇んでいる悪魔の問いに、なにも考えずに頷いてしまった。
彼女が頷いた様子にうんと頷き、その人物は面倒臭そうに質問した。
「キミ、フィルマ・フォア・ジルオーズ?」
「そ、そうですけれど……」
そこまで答え、ハッとして距離を取る。背中に生えているコウモリのような羽を見るに、相手は悪魔族だ。力を信条とする相手となにを悠長に話しているのかと、心の中で己を叱咤する。
その微妙な緊張感を和らげるように、どこか場違いな声がその場に響いた。
『あー、ごめんね、この子ちょっと言葉足らずで。私たち、シャシャちゃんのお友達……旅の仲間なんだけど、聞いてないかな?』
その言葉にふと、机に置かれた手紙に視線を向ける。確かその中に旅の仲間について書かれていた箇所があったはずだ。それを思い出しながら、目の前の相手を見る。
「えっと、もしかして……シャシャちゃんと同類っぽい悪魔族のディーラさん?」
「ん、そうっぽい。ちなみにここに入ってるのはマリンって言うんだけど」
「あっ、知ってます。デカイマリンさんですね?」
『えっ、デカいってなにが? シャシャちゃん一体私の事どんな風に書いたの!?』
文面には色々とデカいとしか書かれていなかったのだが、少々天然な気のあるフィルマはそこからデカイマリンと言う名前なのだと勘違いしたようだ。
ともあれ、敵と言う訳ではなさそうである。
『なんか腑に落ちないけど……まあ今は良いや。シャシャちゃんには後でお話を聞くとしてね』
妖しくニヤリと笑ったマリンだが、宝石の中にいるためその笑みを見る者はいない。
『とにかくフィルマちゃん、ちょっとお邪魔しても良い? 君にとって……ううん、君達にとって重要なお話があるんだ』
マリンの言葉に疑問を浮かべながら、フィルマは見知らぬ侵入者を部屋へと招き入れた。
話された内容は、フィルマという少女の思考を凍りつかせるには十分過ぎる程だった。話の内容の一つ、何者かがジルオーズを狙っている、と言う話は然して驚きはしなかった。いや、正確には驚きはしたのだがその後の話のせいで吹き飛んでしまったと言った方が正しいだろう。なにせ――
「えっ……お兄様が、生きている?」
一瞬、自分がなんと口にしたのか理解出来なかった。
宝石と向かい合って話をすると言う、傍目から見ればなんとも怪しい光景ではあるのだが、混乱した状態のフィルマにはそれを考えるだけの余裕がない。慌てた様子で顔を近づけた。
「ほ、本当なんですか? お兄様が……!?」
『うん、本当だよ。だから取りあえず落ち着いて、大きな声を出すとだれかに聞かれちゃうよ?』
「あ、すみません……」
今さらだがマリン達は屋敷に忍び込んだ侵入者だ。見つかればただでは済まないだろう。そう思って口に手を当てるフィルマ。確かに、その通りだ。……主に、ディーラが暴れる事によって壊滅的打撃を受けるであろうジルオーズの屋敷が。
ちなみにマリンの説明の間、ディーラは部屋の隅にあるソファに身を沈めて夢の世界に旅立っていた。体が沈む程の柔らかさが気に入ったのか、座って二秒で寝る体勢に移行していた。
落ち着かせるようなマリンの声に平静を取り戻し、それでも逸る気持ちを抑えられずに尋ねる。
「あの、それでお兄様は今どちらに?」
『そう心配しなくても大丈夫だよ。今朝にはシンイストを出ただろうから、数日中には着くと思う。……ちゃんと会ってくれるかは別としてもね?』
「それは、どういう……?」
最後の一言に疑問の声を投げかける。
『ほら、さっきジルオーズを襲おうとしてる人たちがいるって言ったでしょ? で、私たちがマスターから言われたのは、ウォルフくん……ヴィルフォルマだっけ? その家族である、君と君のお母さんを守ることなんだよ』
マリンの物言いに含むものがあるのに気付き
、ハッと顔を向ける。
「やはりお兄様は、お父様達を憎んでいるのですね……」
『さて、ね。それは彼本人にしか分からないことだよ』
悲しそうに呟かれた言葉に明確な答えを返すことをせず、マリンは続ける。
『でもね、ウォルフくんは決着をつけようとしてるんだよ』
「決着?」
『家族に捨てられて、十年。私たち魔物からすればあっという間だけど、人の身では随分と長い時間だね。子供が大人になるのには十分な時間だ。ウォルフくんはね、これを機会に憎しみを全部清算するつもりなんだよ』
節目なのだと、彼は言った。兄に傷つけられ父に捨てられ、母には目にも止められず、そんな日を終わらせるためならば、復讐すらしてやろうと。だからユクレステは良い笑顔を以て彼の力になることを決めた。鍵を手に入れるだけならばもっと簡単にけし掛けることも出来ただろうに。そして主がそう定めたと言うならば、マリン達が従わないと言う選択肢はあり得ない。
『だからね、フィルマちゃん。もし君がもう一度お兄さんに会いたかったら、彼の意思を尊重して上げて欲しいんだ。例えそれで、君の家族が傷ついたとしても』
「…………」
揺れる感情を押し殺し、十三の小娘が必死になって天秤に掛ける。今いる家族と、いない家族。尊敬する父たちと、敬愛する兄。家族を大切にする彼女には重たい選択だ。だがそれでもマリンは譲らない。
「……もし。もしお兄様を選んだとして、お父様は……」
『まあ、死ぬ事はないんじゃない? ウォルフくんもそこまでやるつもりはないだろうし。流れ矢に当たらなければ』
少々不吉な言葉が聞こえたような気がしたが、緊張しているフィルマの耳には届いていないようであった。
これは、正しく悪魔との契約だ。当の悪魔さんはそこのソファで眠っているが、この人魚も次々と悪魔のような事を囁いて来る。
『取りあえず、話は最後まで聞かせてあげるね? それで最後まで聞いて、私達を信用してくれるんなら……悪いけど、ジルオーズを壊す手伝いをして欲しいんだ』
ガンとハンマーで殴られたような言葉を、いっそ清々しいまでの声音で言い放ち彼女の話は佳境を迎えて行く。今までの暮らしを取るか、それとも波乱を含んだ兄、ヴィルフォルマとの未来を取るか。数分で終えた話の果てに、フィルマは――
「わ、私は――」
フィルマ・フォア・ジルオーズの朝は、母に会いに行く所から始まる。本邸から少し離れた場所にある小さ目の屋敷が、母であるソフィアの療養している別邸だ。十年前に風の槍をその身に受け、それから常に体調を崩す様になったソフィア。今のところ原因は分かっておらず、一日の大半をベッドの上で過ごしている。フィルマはそんな母の寝室に入ると、慣れた手つきで彼女の額に手を当てた。
「……うん、今日は大丈夫そう。お母様、調子良さそうだね?」
「とーぜん! なんだか昨日から調子が良いの。いつも看病してくれるフィルマちゃんのお陰かしら?」
「うん、そうだと良いんだけど……でもお母様、ちゃんと安静にしてるんだよ? お母様、すぐ調子に乗って体壊しちゃうんだから」
「あはは、善処します。……あ、そうだ。昨日なにかあった?」
ソフィアの何気ない質問にドキッ、と心臓が音を上げる。
確かに昨日、『なにか』はあった。具体的には、悪魔と人魚の少女が風狼を連れて、ジルオーズ家を襲撃するとの宣言をこの耳で聞いた。だがそれは別邸から離れたフィルマの自室での出来事だ。動くことすら儘ならないソフィアが、その話を知っているはずがない。
心を落ち着かせ、フィルマは普段通りに笑みを作って尋ねた。
「なにもなかったと思うけれど……なにかあったの、お母様?」
「うーん、気のせいかもしれないんだけど、風が大きく揺らいだ気がしたの。ふふ、もしかしたらシルフィード様がなにかしたのかもしれないわね?」
どうやら彼女の感じた事とはフィルマの危惧していたものではなさそうだ。
ただ、彼女達は知らない事だが、ソフィアの言葉はまさに正解と呼べるものだった。ここからは遠い場所で、シルフィードとユクレステが邂逅を果たしていたのだ。しかしそれを知る術のない彼女達は不思議な顔で首を傾げていた。
「それじゃあお母様、行ってきます。今日は学校でテストがあるから早く行って友達とお勉強する約束をしているの」
「あ、そうなの? ごめんね、引き止めちゃって。テスト、ガンバってね?」
「うん、がんばる。それじゃあ」
母に行ってきますと言い残し、フィルマは急ぎ足で別邸を出る。時間的にはまだ余裕があり、これならば何処かに寄り道すらできるだろう。
そんなことを考えていた矢先、何者かの声がかけられた。
「フィルマ、おはよう。ソフィア母上の看病か?」
「ヴァセリア兄様!? 帰ってらしたのですか?」
「まあね。昨日の夜に着いたんだけど、君はもう寝ていたから挨拶はしなかったんだよ」
そこでもう一度ドキリとした。
昨日は結局ディーラがソファから抜け出さず、一晩をフィルマの部屋で過ごす事になったのだ。宝石の中のマリンならば幾らでも誤魔化しようがあるが、流石に自分よりも年上の少女が寝ていれば誤魔化すのは至難の業だっただろう。兄が夜中に突撃して来なくて良かった、と内心でホッとした。
ちなみにディーラ達は明け方前にのそりと起き出してどこかへと飛んで行ったようだが、彼女達の話から今もどこかで見守っているのかもしれない。
フィルマはヴァセリアの顔を見て微笑んだ。
「改めて、お帰りなさいませ、ヴィセリア兄様。確かアーリッシュの研究院にお勤めしているのですよね?」
「ああ、そうだよ。今は重要な役職に就いていてね、今までしばらく休みが取れなかったから一仕事前に実家に帰る様に言われたのさ」
「まあ、お仕事は大丈夫なのですか?」
「平気さ。私がいないとなにも始まらないんだから、精々待たせておけばいいのさ」
「ふふ、流石ヴァセリア兄様ですね」
褒められた事により照れた表情でヴァセリアが言った。
「それにしても残念だよ。フィルマならアーリッシュの魔法学園でも十分にやっていけたのに」
「あ……それは、その……」
「ふっ、分かっているさ。君は優しい子だからね。ソフィア母上を置いてはいけなかったんだろう?」
「はい……」
現在、フィルマが通っているのはジストの街にある魔術学園だ。アーリッシュのデルタ魔法学園やルイーナのエンテリスタ魔術学園には劣るが、それでも歴史ある学園の一つだ。
本来ならば、フィルマもルイーナかアーリッシュに留学出来るだけの実力はあった。しかし彼女は、病気療養中の母を心配してこの国に残ったのだ。
その事に家族の期待を裏切ってしまったと感じているフィルマは落ち込んだように顔を伏せ、呻くように頷いた。
「まあ、気にするな、とは言わないけれど、君が結果を出し続けさえすれば父上も母上も文句は言わないさ。それがジルオーズだからね」
肩に手を置き、気障ったらしく微笑むヴァセリア。フィルマはコクリと頷き、ハッと顔を上げる。
「あっ、すみませんヴァセリア兄様! 今日はテストの日なので、これで失礼します!」
「ああ、そうだったのか。それは邪魔をして悪かったね。行っておいで。私たちジルオーズの名を汚さない程度には頑張ってくると良い」
「はい! それでは失礼します!」
爽やかに微笑むヴァセリアに挨拶を済ませ、フィルマは先ほどよりもずっと早く歩いて門を飛び出した。
「さて、今日から本格稼働って訳だけど……こっちのお姫様は良いの?」
『うん、フィルマちゃんはロウちゃんに任せてるから。ソフィアさんはヒュウちゃんが見ていてくれるからそっちもオーケー。後は、まあ待ちだね』
「あっちは良いんだっけ?」
それを空から眺める二対の瞳。一人は宝石の中からの観察だが。
コウモリのような羽を僅かに動かし、空を移動するディーラ。彼女の視線の先にはジッとフィルマを見送るヴァセリアがいた。
ああ、と相槌を打ってからマリンは然して気にも留めずに頷く。
『うん、問題ないよ。私たちの役割には掠ってもいないから、放置安定。……どったの? なんか気になる?』
ジー、っとヴァセリアを見ているディーラを不思議に思い、首を傾げながら問いかけた。
「別に。ジルオーズって強い人間がいっぱいいるって言うから期待してたんだけど、あいつは大した事なさそうだなって」
つまらなそうに吐き捨てる。その表情を眺め、マリンは、ふむ、と顎に手を添えて思考を働かせた。
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