あの頃の私たちは 2
「あれ? お茶切れてたんだっけ? しまったなぁ、また今度買い足しておかないと……。セイレーシアン、オレンジジュースでいい?」
「え、ええ。全然構わないわよ。オレンジは好きだし、十個でも二十個でも食べられるわ!」
「いやそれは食べ過ぎだと思うんだけど……肌が黄色くなるぞ?」
セイレーシアン・オルバールは現在、なにが起こっているのか理解出来ないでいた。文字にすれば極簡単ではあるのだけれど。
今日はクラスメイトのユクレステ・フォム・ダーゲシュテンくんのお部屋に遊びに来ました。
ただそれだけのことだ。問題があるとするならば、ユクレステが異性であると言うことと、男性の部屋に入ったことのないセイレーシアンにとって同じ年頃の少年の部屋にお邪魔するのが初めての大験であるということだけだろう。昔、父の部屋に忍び込んだことはあったが、それとはまた違う。
窓にはカーテンが閉められ外の様子はうかがい知ることは出来ない。逆に言えば、外からも部屋の中が見えないと言う訳で。ちなみに防音設備もしっかりと整っている学生寮。ここまでお膳立てされたかのような情況に、少しばかり耳年増であるセイレーシアンは心臓バクバクだ。
絨毯の上に座り、差し出されたオレンジジュースをちびちびと舐めながら視線は忙しなく動いている。
「…………」
服などは乱雑に脱ぎ捨てられていたのをクローゼットに慌てて押し込んだようで、布の端が飛び出している。机の周りには沢山の本が積み上げられており、その中には学園図書館のマークが描かれたものまであった。インク瓶が倒れて羊皮紙を染めていたり、夜食にでもしていたのかクッキー缶が蓋を開けっ放しで放置されている。
感想としては、少々汚いのではないか。
男の部屋とはこんなものなのだろうかと呆れの込められた視線をユクレステへと向けた。
「もう少し部屋を片付けた方がいいと思うわよ?」
「うっ、いや、部屋掃除するのって苦手だし……」
ポリポリと頭を掻きながら拗ねたように言葉を漏らし、そんなことよりもと話題を変えた。
「と、とにかく! これちょっと持ってもらっていいか?」
「これ?」
そう言って差し出して来たのは一本の杖だった。練習用の短い杖とは違い、ユクレステ自身よりも大きな杖。杖の先にはいくつかの宝石がはめ込まれており、見ただけで高価なものだと分かる。
「杖? なんで私が……」
「いいから、四の五の言わずにしっかりと持つ」
魔法のことを思い出し憮然とした表情のセイレーシアン。バカにされているのかと思い、軽く睨む。だが約束は約束だ。少しの時間付き合うだけならばいいだろう。
「あ、セイレーシアンって右利き?」
「そうだけど……それがなによ?」
「ならまずは右手で持ってくれるか? 少し見てみたいから」
見る? 良く分からないことを言うユクレステの言葉の通りにセイレーシアンは右手で杖を持ち、その先をユクレステに向ける。
「ふんふん、それじゃあちょっと始めるかな」
ゆっくりと杖先の宝石へと指を伸ばし、両手で包み込むように覆う。なにをしているのか分からず首を傾げた。
「リューナの杖、分析開始」
ユクレステの口から言葉が紡がれる。瞬間、手に持つ杖から少しの魔力が流れ出す。
「な、なにっ……?」
「流れるは流動。風の精に請う。彼の者への穏やかなる調べを」
朗々と読み上げる言の葉に従い、部屋の中だというのに爽やかな風が流れた。心地よさに目を細め、耳に触れる優しげな声に神経を傾ける。
「なるほどね」
「えっ?」
同時に風が止んだ。ユクレステはジッと杖を見つめ、撫でるように手を横に払った。すると杖の表面に模様が浮かび上がる。
「停滞せし力、流動せし力。二つの意を解し汝が在り方を見せよ」
浮かび上がった模様が意識を持ったかのように空中に漂い始め、セイレーシアンの周囲を回り出す。
「なにをして……」
「……見つけた」
操っていた魔力を切り、ユクレステは場所をセイレーシアンの隣へと移動する。
「今度はこっちで杖を持って」
「え、ちょっ!」
杖を左手に持ち直させ、彼女の手と自分の手を重ねた。人肌の温もりが否が応でも感じてしまう。
「破壊と癒しの力、二つの意を用いて汝が本質を解せ。……セイレーシアン、魔力を出して。そうだな、とりあえず破砕を使ってみようか」
「ま、魔力? 無理だわ。私は魔法が使えない……落ち零れだもの」
「いいや、そんなことはないさ。大丈夫、おまえなら出来る。俺が保障する!」
首を横に振るセイレーシアン。だが彼は力強い言葉で言う。
魔法が、使えるのだと。
「ぶ、破砕」
言葉は紡がれるが魔法は発動しない。やはりダメではないかと睨みつけ、
「えっ!?」
言葉が止まる。同時に破砕の魔法が己の中で暴れる感覚がした。
「やっぱりだ……別に魔法が使えない訳じゃないんだ! セイレーシアン! もっと魔力を込めて!」
「う、うん! 分かった!」
暴れる魔力が消滅し、再度新たに魔力を込める。今度は先ほどよりも強く、もっと強く。
「ん、くぅ、あぁああ! だ、ダメ……これ以上、はぁ……!」
「我慢して、セイレーシアン! もっとたくさん込めて! もっと強く願って!」
最初期に教わる魔法とは思えないほどに魔力を込め、余剰の魔力がセイレーシアンの体を駆け巡る。体内の血液を伝って体の隅々にまで届くように、魔力が熱を持って暴れ出す。
「いや、いやぁ! 怖い、怖いよぅ! 頭、真っ白になって……変に、変になるぅ!」
「左手に集中して! 手の平から魔法を解き放つイメージで魔力を固定! 制御は俺がするから、ただ撃ち出すことだけを考えて!」
「あ、はん――ふっ、くぅううん!!」
目尻に涙を溜め、それでもユクレステの言葉に従って魔力を左手に集わせる。
「よし、よし! いい感じだ! セイレーシアン! 合図と一緒に魔法を放つんだ!」
「んっ、んん――! うん……うん! おっきぃよ! 早く、してぇ! こんなの私、我慢できないからぁ!!」
魔力の過剰放出により全身が震え、顔は熱で真っ赤に染まる。意識が飛びかけているのか普段のキツイ瞳はとろんと垂れ下がっている。
「流動にて深部を探り、停滞にて魔を固定。破壊にて壁を壊し、癒しにて意を宥めよ」
「来ちゃう、もうおっきぃのが……来るぅ!」
杖の先が光を放ち、同時にセイレーシアンの左手から不可視の衝撃が生まれ出る。もう耐えられないのかガクガクと小さな体が痙攣する。
そしてユクレステが言葉にした。
「セイレーシアン! いけぇえええ!」
「あっ、あぁああああ――! 破砕ォオオオオ――!!」
思考が真っ白に染め上げられ、口から放たれた絶叫に呼応するかのように左手が燃えるように熱い。
それと同時に、聞こえた。
――――バァン。
魔力の弾ける音が。
「あ……」
込められた大量の魔力は部屋の中央に現れ、凄まじい振動を持って部屋中を蹂躙した。まるで暴風のような魔力の渦がドンドンと溢れだし、小型の台風が出来上がる。ベッドは横倒しになり、本は千切れ飛ぶ。
そんなただ中で一人、ユクレステがなんの支えもなしに立っていた。
「うん、まさに見事、だね」
セイレーシアンから杖を取り上げ、即座に魔法を発動する。
「リューナの杖、制限解除。上級精霊魔法の使用許可申請……承認」
杖の先に取り付けられた四つの宝石そのうちの一つが光り輝き、同時に魔力が溢れだす。
「並列にて呪文詠唱開始。守護なる巨城、悠久を流れる愛しき風よ、わが身わが心にあれ『シルフィード・ルーク』」
思考を二つに分割し、同様の過程を経て同じくする二つの呪文を唱えて行く。完成した魔法を放った時、変化は起こった。
「え……?」
あれほど暴れていた魔力が唐突に途切れ、今までの魔法が残滓となって消えて行く。まるで無理やり魔法を消したしたような光景にセイレーシアンは呆気に取られていた。
魔法が大人しくなったのを確認し、ユクレステは軽く杖を振るって現状を把握。そして、
「へ、部屋が大惨事にぃいい――!!」
悲鳴のような叫びを上げるのだった。
「で、結局その後先生達にバレて色々と罰則を受けてね。まあ、それはそれでよかったのよ。ユクレとより仲良くなれたし、他の友達もできたし」
カップをソーサーに置き、セイレーシアンはふふ、と微笑を浮かべる。
「それからは魔法も限定的ではあるけど唱えられるようになったわ。あのクソ親父たちを見返すことが出来たのは嬉しかったし、ユクレからは魔法だけじゃなくて剣も教わることが出来たしね」
もっともその剣も一月足らずで教わらなくなったのだが。
別段ユクレステが教えたくないと言った訳ではない。教える必要が無くなったからだ。そう、セイレーシアンは僅か一月でユクレステを超えるまでに成長したのだ。その恐ろしいまでの成長に彼は涙していたようだが。
なにせ今までの数年間をあっさりと越えられてしまったのだから。
「ふむ、しかしなぜそれまで魔法が使えなかったのだ? 魔力があれば基本的にだれでも魔法を使えるものではないのだろうか?」
菓子クズを頬っぺたに張り付けたままユゥミィが言った。それに応えたのはマリンだ。
「まあ、魔物からしたら可笑しく思えちゃうんだけど、人間には割とあったみたいだよ。魔力放出が出来なくなる特異な体質。確か、なんだっけ?」
「ユクレ命名、魔力放出穴梗塞質。本来、魔力を放つためには全身の至る所にある魔力穴から魔法を放出しなければならないの。普通の人なら全身に魔力穴が空いているから魔法を唱えることが出来る。けれど、私のように魔力穴がない、もしくは極端に少ない人だと出て行く穴がないのだから魔力を放つことが出来ないのよ。私の場合、左手にほんの小さな魔力穴があるだけで他の場所からは魔力を出すことが出来ないの」
「あ、そういえば右利きって……」
「ええ、そうよ。今までずっと右手で杖を振っていたから気付かなかったのよね」
ミュウの言葉に頷きながら吐息する。
「ユクレはそれを一目見て分かったみたいでね。その時に左手の魔力穴を無理やり拡張してくれたのよ。まあ、魔法が使えるようになったって言っても他の人よりも一手遅くなるから魔法使いに向いていないってことは確かなんだけれど」
「そう、なんですか?」
「一々左手に集中させないといけないからどうしても発動が遅くなるのよ。まあ、利点もあるのだけれどね」
「利点……」
「見た方が早いかしらね」
考えこむミュウを見て苦笑し、椅子を引いて立ち上がる。
近くに生えていた木に近寄ると左手を添えた。
「……破砕」
囁いた呪文と同時に破砕の魔法が発動する。するとセイレーシアンが触れていた場所が粉々に砕け、メキメキと音を立てて倒れた。
本来空気を振動させるだけのはずの魔法は彼女の左手を基点とし、彼女が触れた部分を粉々に粉砕してのけたのだ。
「まあつまり、こんな感じで私の魔法は範囲が狭い代わりにその威力は通常の数倍~数十倍にまで膨れ上がるのよ」
「近接戦闘に特化した魔法使いの集大成、って感じだね。前に教えた装甲魔法を覚えてる? セレシアちゃんがその魔法を使った場合、左手限定だけどどんな魔法だろうと弾き返すことが出来るんだよ。ね? かなりチートだよねー。そりゃマスターも怖がるよ」
「失礼なこと言わないでくれるかしら? 私はそこまで自分が強いと思ったことはないわよ。私より強い人なんてたくさんいるもの」
マリンの冷やかしに淡々と答える一方で、その瞳にはどこか悔しさが滲んでいる。どこぞの太陽姫を思い出しているのだろうか。
「それに、ユクレが私を怖がるなんてありえないから。どこぞのバカ王子のことならともかく」
「バカ王子……アランヤード王子のことか?」
「ええ、そのバカ王子」
「うむぅ……失礼ながらそれほど恐れるような人物には見えないのだが……」
優しげな青年の姿を思い浮かべて首を捻る。ユゥミィにとっては一週間ほどの付き合いしかないのだが、怖いと思う要素はあまりない……いや、ユクレステを見る彼の目は確かに怖かったか。
そういう意味では納得である。
「あー、悪いけど多分貴方の考えている怖い、じゃないわよ? まあ、気色悪いのは間違いないのだけど。そうよね? バカで愚鈍で気色悪い王子様?」
「本人を目の前にその言い草はどうかと思うんだけど?」
セイレーシアンの背中越しに噂の人物が現れた。アランヤード・S・ルイーナ殿下である。
彼は秀麗な顔をヒクつかせ、目の前の女性を睨みつけていた。
「大きな音がしたから何事かとおもって来てみれば……なにをしてるのかなぁ? セイレーシアン君?」
「なにってお茶会に決まってるでしょう? で、お茶会と言えば一発芸」
「へぇ、最近の一発芸は人様の家の木を勝手にへし折るものなのかい?」
「折ってないわよ、ちょっと砕いただけじゃない。そんなことで一々怒ってるの? 心が狭い王子様だこと」
「君が人の家のものを壊すのはこれで何度目だい!?」
血の涙を流すアランヤードに知らないと無視して自分の席に着いた。ミュウとユゥミィが苦笑いしているのを見て平静を取り戻し、彼もお茶会の席に着いた。
「はあ、全く。君はもう少し慎みを持った方がいい。自由奔放なのは良いことだけど、それだけでは世の中渡って行けないよ?」
「貴方にそれを言われるのは心外ね。学生時代、だれよりも問題児だった貴方が」
「ちょっ!?」
「へ~」
嫌らしく笑うセイレーシアンに慌てて口を塞ごうとする。しかしそれより早く別の女性に興味を持たれてしまったようだ。
マリンの眼がキュピンと光り、ハイハイと手を上げながら尋ねる。
「ねえねえセレシアちゃん、それってどういうこと? 私と出会った時はもうこんな感じだったけど、実はもっと黒歴史的ななにかでもあったわけ?」
「ふふふ、それがね……あら、なにかしら王子様? そんな怖い目をされては私、怖くて昔話に花が咲いてしまいそうですわ?」
わざとらしい言葉遣いにアランヤードに青筋が浮かぶ。それでも二人の悪魔からは逃れられるはずもなく、既に詰んでいる状態だ。
「ミュウちゃんにユゥミィちゃんも聞きたいよね? そのお話」
「え、えっと……私は、その……」
「ふむ、王子様というのがどのような方なのか知るのも騎士たるものの務め。是非とも拝聴したいな」
「だってさ! ほら、皆王子様の昔の話聞きたがってるんだよ~。教えて欲しいな~」
「嫌に決まっているだろう!」
さらに二人の仲間を得てマリンは可愛らしくウィンクする。普通の男ならばなんでも言うことを聞いてしまいたくなる仕草だが、アランヤードがこの程度で陥落するはずがない。理由は色々あるが、親友以外でそんなことされても大したダメージにはならないというのが一番の理由だろうか。
しかしマリンとしてもそれは知っているし、なにより必ずしもアランヤードから話を聞く必要はないのである。その当時を知っている人間は他にもいるのだし。
「仕方ないわね、それなら私があることないこと含めた上で教えてあげるわよ」
「止めい! せめてあることだけ話してくれたまえよ!」
もうどこにも逃げ場はないと悟ったのだろう。アランヤードは一度大きくため息を吐き出すと、その場にいる全員をぐるりと見渡した。
「まったく、親友にはほとほと感心させられるよ。こんな状態をよく纏められる。昔も、今も」
「お? これは昔語り来るー?」
「黙っていたまえ! ……ああ本当にまったく……」
深呼吸を数度こなし、ようやく覚悟が出来たのか口を開く。
「始めに言っておくけど、私としては昔の……特に当時の話をするのは嫌なんだよ? それでも話すのは、君たちが親友の仲間だからだ。もしこの場に一人でもユクレと無関係の人間ないし魔物がいれば絶対に話さない。それを念頭において聞いて欲しい」
じろりと一瞥し、ミュウが縮こまっているのを見て目力を弱める。
全員が全員マリンのようならば威圧的に話すことも出来るのだが、どうにもあの少女がいるとそういう訳にもいかない。それを承知でこんなことを言って来たのだとしたら、どれだけ性格が悪いのか。
アランヤードはもう一度マリンを睨みつけ、軽く受け流されてから話し始めた。
あれは六年前ほど。まだアランヤードが魔術学園に入学し、間もない頃の話だ。
当時の彼は様々な要因もあってかかなり荒んでおり、いわゆる不良と呼ばれる類の生徒だった。元々綺麗な顔をしていたはずだが、見る者全てを敵だと言わんばかりの眼光に、口から吐き出されるのは特大の毒。弱い物に鞭打つ所業と、美形を台無しにする要素満点な少年だった。
そして彼は周囲の人間を恐れさせるために、自らこう名乗っていた。
――――ルイーナの暗黒竜、と
「る、ルイーナのあんこく……ぷ、ぶふぅ! あははははっ、ははははははははははは!!」
そこまで話して耐えきれなくなったのか、マリンが噴き出した。ミュウも下を向いてぷるぷるしているし、セイレーシアンは二人の反応が予想通りだったためかニヤニヤと笑っている。
「うははっ! ぷっ、くっ、だ、ダメだ……あはははははは!!」
「これだから話したくなかったんだよチクショウ!!」
もちろん、そんな時期の話はアランヤードにとってみれば黒歴史に他ならない。意気揚々と名乗っていたあの頃の自分をぶん殴りたい衝動に駆られる。
ダッシュで。
全力で。
そんな黒歴史。一人だけ目を輝かせている人物がいた。
「る、ルイーナの暗黒竜……か、かっこいい……」
もちろんそれは、現在進行形で黒歴史を建築中のユゥミィだ。
「お、王子! わ、私はあなたを尊敬します! 暗黒竜……なんて素晴らしい響き!」
「えっ!? い、いやそんなことで尊敬されても……」
「わ、私にも! 私にもなにか異名をつけて下さい! 暗黒竜! いえ、ダークネスドラグーン!」
「止めて! お願いだから余計に痛くしないで! もう私は卒業したんだから! あの頃の私グッバイ!」
本気で尊敬しているので性質が悪い。耳を塞ぎ必死に過去の面影を脳内から吹き飛ばした。
「クッ、とにかく! 入学後、間もない頃の話だ!」
時期としてはセイレーシアンとユクレステが出会って一月経った頃の話である。
アランヤードは嫌々ながらも過去の話を続けて行くのだった。
回想は区切り所に困ります……