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聖霊使いへの道  作者: 雪月葉
秘匿大陸編
112/132

侵入者

 ワーギャーと男の野太い声と銃声が不快さを際立たせる。鉛玉の嵐の中、ディーラは小さく欠伸をしていた。

「やれやれ、この状況はとってもメンドクサイ。威力と攻撃速度は中々のものだから軽視出来ないし、ああも弾幕をはられちゃあ攻撃に移れない。どうしようかなぁ」

「どうでも良いけど私を壁代わりにしないでくれないか!?」

「良いじゃん、ユゥミィはこういう役割なんだから」

 現在ディーラは全身鎧フルプレートのユゥミィの後ろでどうしたものかと考えていた。壁と言うより盾状態のユゥミィは腕を交差させて頭をガードしつつ、カンカンと銃弾を弾いている。その光景には流石の強度だと呆れてしまう。

『って言うかさー。これ、このままユゥミィちゃんが突撃して、その後ろからディーラちゃんが攻撃しちゃえば案外簡単に終わるんじゃないのかな?』

「……なるほど」

「……ふむ」


 そんな訳で作戦決行。

「ひぃいいい!? なんだこいつら! く、来るな来るなぁ!!」

「のっしのっし近寄って……火が、火がぁああ!!」

「こ、こうなったら直接ふっ飛ばしてやらぁ! げふぅ!?」

 一歩一歩恐怖を煽る様に近付くユゥミィと、その後ろから爆炎を投げ付けて来るディーラ。日本刀を持って攻撃を仕掛けて来る者もいたが、近寄る暇もなく吹き飛ばされた。

 思いつきで考案された作戦は、多大な戦果を上げることになるのだった。



 襲撃者によって工場内が大騒ぎになっている頃、唯一静かな場所があった。魔力生成工場の中心部である中央生成部だ。この場には一人を除いて人員が配置されていない。その一人も、そこから動く事が出来ないため騒ぎに加わる事が出来ないでいた。

「あー、暇じゃなぁ。せっかく外が面白そうになっとるっちゅうに、ワシだけ引き込もっとるのは、つまらんのぉ」

 工場の中に設けられた社の中から大鬼オーガ族の少年がそうぼやいた。木造の社は神々しさすら感じられる佇まいで建てられ、その中はお菓子やマンガで溢れている。その光景はあまりに場違いな気がしてならない。

「ったく、こんな日ぃに限ってシェルは生徒の護衛か。んっとにやれんわ。……のう、おめぇもそう思うじゃろう?」

 くぁ、と欠伸を一つ。鋭い視線で一角を見据えた。クキの殺気に晒され、観念したのか人影が一つ姿を現した。

「……なるほど、事前情報に間違いは良かったみたいだな」

 男の姿だ。気だるげながらも、ホッとした様子で足音を鳴らせる。社から伸びた幾つもの太いパイプを視線で追いながら、油断なく気を張っている。

「事前情報、ねぇ。したらそいつはようやってくれるわ。ここの事を、よっく調べとる」

「ああ、そのようだ。この工場最大の障害は高度なセキュリティでも沢山の警備の数じゃあない。あんたが一番の障害なんだよ、エレメント社の鬼。ま、思ったよりも小さかったみたいだけどな」

「じゃかぁしい、こいつは生まれつきじゃい」

 ムスッとして睨みつけるクキ。子供が不貞腐れたような態度にクスリと笑みを漏らし、男は社の側に設置されたコントロールパネルに手を伸ばした。

「あんたは社に籠もれば丸一日は外に出られない。そしてその間はなにをしようとも阻む事は不可能。出来るのは、そこで俺が事を終えるのを待つだけだ」

 画面に灯りがつき、数字と文字の羅列が流れ始める。男はそれを流し読みながら、MMCを機械に接続した。

「ハッ、よく知っとるわ。で? おめぇはこれからなにをするつもりじゃ? 魔力を盗もうってんなら勝手にせぇ。その程度の損害なんぞ痛くも痒くもねぇしな」

「もちろん分かっているとも。あんた達が行っている魔力生成も俺たちからすれば未知の技術だ。俺たちでは真似する事もできない。……この場所を奪う事なんて出来るはずもないしな」

 チラリとクキを盗み見て、その威圧感に呆れながら吐き捨てる。もしこの場の所有権を奪ったとしても、動けるようになったクキが鎮圧するだろう。その意味でも、この場には手を出す訳にはいかないのだ。

「まあ、俺はあれだ。単なる雇われだからな。上から言われた事をやって、それを終えた後で俺のしたい事をする。そのために協力しているだけに過ぎない」

「ふぅん、ほーかい。それじゃあ、おめぇの持つ変わったMMCが答えになんのかい」

「……さあな」

 クキの言葉に一瞬動きが止まる。男はうそぶくように答え、振り向いた。

 木造の手すりに寄り掛かりながら不敵な笑みを見せるクキにゾッとする。

「やっぱりあんた、かなり危険な臭いがするよ」

「ハッ、そいつぁワシにとって最高の褒め言葉じゃ」

 一瞬交差した視線をスッと外し、社の前へと移動する。そこには巨大な穴が開いており、そこから幾つものパイプが社を介して方々に伸びていた。

「一応聞くが、なにするつもりなんじゃ?」

「…………」

 男は答えない。それでも彼の瞳になにかを読み取ったのか、クキは面倒そうに制止する。

「止めとけ止めとけ。そこから続くのは世界の穴。落ちれば二度と戻れん底なし沼じゃ。死ぬ気ならワシのおらん時に勝手にせぇ」

 ぞんざいな言葉遣いに少々カチンと来たが、男は黙って一歩近付いていく。そして、

「そこまでです!」

「っ!?」

 少女の声が建物の中に響き、男は驚いたような顔をした。

「おまえは……」

 視線の先には見覚えのある少女が一人と、見知らぬ少年と少女が一人ずつ。

「天星、か?」

「こんな所でなにやってるんですか、羽生先生」

 羽生真次郎の生徒である天星叶は、怒ったような表情で睨みつけていた。

「……いや、だれじゃい」

 面識の全くないクキからすれば余計に訳が分からなくなっていたようだが。



 目の前の構図を見ながら、ユクレステはここに来るまでの道中での出来事を思い出していた。


『先生? 怪しい人ってのがその先生だってのか?』

 ユクレステの問いに叶は真面目な表情で頷いて返した。

『はい。ここは天下のエレメント社のお膝元ですから、先生たちは間違いが起きないよう、常に目を光らせておかなければならないはずなんです。でもあたし達の先生はここに着くなりすぐにどこかへ行ってしまったんです』

『それは、単純に用事が出来ていなくなったとかじゃないのか?』

『いえ、それなら建物の中に入るはずです。でも羽生先生は中庭を移動した。人の目が届かない場所を選んだんです』

 確信したような叶の瞳に、ユクレステは納得したように頷く。マリンと交信した所、昼食中も教師は常に生徒に付き添っていたらしい。

『しかし、一体なにを狙ったんだろうな。あんな奴らも呼び込んで……』

 組織だった行動であるのは間違いない。この施設のセキュリティーに介入する程の技術を夜月という組織が持っているとは考えにくい。もう一つ、なんらかの組織が関わっている可能性が高いだろう。

『あ、あの、ユクレステさん……』

『ん? ちょっと早いか? スピード落とす?』

 ふと、遠慮がちに叶が声をかけてきた。顔を赤くさせ、揺れる振動に声を上下させている。ユクレステは後ろに顔を向け、どうしたのかと疑問する。

『……なんであたし、ミュウちゃんに背負われてるんでしょう?』

『えっ? その方が早いし』

『えと……ごめんなさい、おいやでしたか?』

『あ、ううん。そうじゃないよ。そうじゃないんだけど……』

 確かに急いでいるのは分かるし、自分の体力がユクレステ達と比べて少ないのは理解しているつもりだ。そのため、だれかが運ぶ事になったのだって納得はしている。問題なのは、それがなぜ十歳ちょっとの年下の少女におぶさっているのかと言う事で……。背負うならユクレステでも良いんじゃないかと。それはそれで恥ずかしいが、それでもミュウのような子供に背負われる情けなさよりは何倍も良い。

 ああ、と彼女の言いたい事を把握したユクレステは困ったように言った。

『だって俺がおぶるとそっちまで濡れちまうぞ?』

 なにせユクレステは先ほどの戦闘の影響で全身ずぶ濡れなのである。この冬空の下、女の子を濡らす訳にはいかないだろうと至極真面目な顔をして言い切った。

 そう言われてしまっては黙るしかない。叶は、むぅ、と頬を膨らませて走る際の衝撃に揺られていた。


 そんなこんながあって、現在は中央生成部に侵入している。開けっ放しになっていた出入り口をあっさりと抜け、大きな扉を潜った先にある木造の建築物に目を丸くさせながら、穴の前で立ち竦んでいた男性を視界に収めた。

「あれが、先生?」

「はい。あたしのクラスの臨時担任、羽生真次郎先生です」

 不精ヒゲに気だるげな表情でこちらを見ている、羽生真次郎。この場にいるという事が、彼が犯人ないしその関係者であると言う事を示していた。手にはMMCと思しき鈍色の箱のようなものを持っている。

 見た目からすればただの青年なのだが、その虚ろな瞳からはどうにも気味の悪さが拭えない。

「ったく、まさかおまえが俺を邪魔しに来るとは思わんかったぞ。どうした、天星。質問なら後で答えるから今は放っておいてくれねぇかね?」

「そんな事言っていつも授業中いつも聞いてくれないじゃないですか。伊藤さんとか困ってましたよ」

「だって面倒なの嫌いだし。おまえだってそうだろ?」

「えっ、そりゃまあ」

「だろ?」

「うぅん……あれ?」

 簡単に言いくるめられている叶に呆れのため息を向け、チラリとクキへと目を向ける。

(捕まえちゃえばいいじゃんか)

(んにゃ、訳あってこの社から外に出られんのじゃ)

(つまり?)

(仕事せぇ、後でボーナスやるけぇ)

 そんな視線での会話。ユクレステは再度ため息を吐き、未だに悩んでいる叶の前に出る。そして、

「ストーム・カノン」

「って、ぇえええ!?」

 前置きもなしにとりあえず詠唱破棄での魔法をぶっ放してみた。

 それに驚いた叶の悲鳴が後ろから聞こえて来るが、無視してもう一発。

「重圧なる風雲よ、眼前にそびえる高きものを暴力の嵐によって吹き飛ばせ――ストーム・カノン」

 今度は詠唱ありで威力を底上げしての一撃だ。真次郎お後ろに大きく飛ばされる。

「ちょっ、ユクレステさんいきなり過ぎますよ!?」

「先手必勝だよ。何事も相手の先を取って行動しないとな。普通だろ?」

 そうは言っても叶はこう言った荒事は経験がないため、なにが普通なのか分からない。心配そうな視線を真次郎へと向けた。

「せ、先生大丈夫なんですか?」

「いや、平気だろ」

 カツン、と杖で床を叩き、一歩前に出る。ユクレステの行動に首を傾げる叶だが、すぐにそれも理解出来た。

「いって~、おいおい少年。出会い頭になにも言わずにとは、随分とご挨拶だな? 怪我したらどうする」

「よく言うよ。一発目は半減、二発目は完全にガードしてたくせに。やっぱり高速起動出来るのは厄介だな」

「え、えっ?」

 軽口を叩き合う二人を驚いた表情で交互に見ながら、叶はポカンと口を開けている。彼女の眼には見えなかったようだが、ユクレステの攻撃は即座に展開された防護障壁によって防がれていたのだ。

 驚く彼女をよそに、ユクレステは油断なく杖を構えた。

「なるほど、先生って言うだけあってかなり訓練された動きだな。初撃は確実に当たったと思ったのに」

「当たったともさ。おかげで空きっ腹に響きやがる。こちとらまだ飯も食べてないんだぞ?」

「それはこっちもだ。どっかのだれかさんが可笑しな奴らを連れて来たせいでな。とっとと事態を収拾して昼飯といきたいんだ。大人しく捕まってくれよ」

「それは困る。俺は是が非でもやりたい事があるんでね。それを果たすまでは捕まる訳にはいかないんだよ。面倒この上ないけどな」

 気だるげな態度でハァ、とため息をこぼす。ふぅん、と聞き流しながらユクレステは言った。

「あ、そう。それならそれでいいさ。こっちはお仕事をこなすだけだ」

「お仕事、ねぇ? そのローブ、コスプレか? 下は警備の格好してるみたいだが……お仕事ってのはあれかい、魔法使いだとでも言うのかい?」

 そう問うて、真次郎は自分が言った言葉に苦笑した。今は彼も魔法術士と言う、子供の時ならば喜んだであろう存在なのだ。そんな彼でも、ローブを着て杖を持ち堂々としているユクレステの姿は、少し特別なものに見えた。

「まあな。一応そっちは本職なんだが、残念ながら今は違うんだ」

 真次郎の心の内を見たかのように、ユクレステは力強く頷いた。

「今の俺はエレメント社に雇われたしがない警備員だ。だからお仕事ってのは無断で侵入して招かれざる客を引き入れた曲者の確保。先生だろうが泥棒だろうが容赦なくふん捕まえるのが仕事なんだよ」

「ほー、そいつはご苦労さんだ。やれるもんならやってみな、がきんちょ」

 小バカにしたように言い捨て、真次郎はMMCへと指を伸ばす。

「させるか!」

 あらかじめ開いておいた画面に指を滑らせ、流れる様な動作で魔力を流した。それとほぼ同時に風の魔法術が起動する。

「きゃっ!?」

 突風が吹き荒れ思わず叶が目を閉じた。体が後ろへと倒れ、咄嗟のところでミュウが抱き止める。

「大丈夫、ですか?」

「あ、うん。ありがと、ミュウちゃん」

 なんだかさっきから情けない所ばかり見せている気がする。そんな事を考えながら眼前の光景へと向き直った。

 暴風が工場内を駆け廻り、その中心に位置している真次郎は立っていることすら難しいのだろう。膝を着き、吹き飛ばされないように踏ん張っている。

 その光景を見て、ユクレステがポツリと言う。

「……うわ、思ってたのと違う。使い辛いな、この魔法」

 どうやら試しに使った魔法術だったようで、彼の思い描いていた魔法とは違ったらしく少し残念そうだ。

「って、C判定魔法術をポンと使わないで下さいよ!!」

「えっ、これがC判定ってのなのか? 範囲広いだけで威力はほぼ皆無だし、びみょー」

「なんですかその期待外れそうな顔!」

 ユクレステはそう言うが、そもそもこの世界において威力の高い魔法は実はそう多くはないのである。致死性魔法であるB判定魔法にしても、基本的にリミッターが施されている事もあり魔法術単体で殺人を犯せる者はあまりいない。いるとすれば、自作魔法をプログラミング出来る程に精通した人物くらいか。

 特に基本魔法しかインストールされていないユクレステのMMCには他者を傷つけるレベルの魔法は存在しないのである。

「あー、そっか。これを広めたのってアサヒさんなんだっけ。この世界に合わせたのかな?」

 ディエ・アースの魔法は遅れてはいるが威力は総じて高い魔法が多い。それをこの小さな国で自在に扱えるようにしてしまっては混乱が出ると考えたのだろう。そのため、リミッターを付けて広めた。

 そこら辺は流石の聖霊使い、楽しい事大好きな月見里朝陽と言えど弁えていたようだ。

 風が止み、ようやく立ち上がった真次郎。

「はは、やるじゃねぇか、がきんちょ」

「いい加減がきんちょは止めてくれない? これでも十八なんだけど」

「へぇ、そうなのか。悪いな、全然見えないわ」

「……のやろう」

 真正面からそう言われて若干イラッとする。だが彼の顔が変わったのを見てすぐに意識を戦闘のそれへと戻す。

「……ユクレステ・フォム・ダーゲシュテンだ」

「ああ、外人さんかい。俺は……って、もう知ってるか。一応言っとくが、羽生真次郎だ。シンジロウ・ハギュウ。オーケー?」

 カカ、と笑い吐息する。

「あー、それでだユクレステ? 教師の視点から見ておまえの魔法術のセンス、かなりのもんだ。一介の学生以上のものを感じるな」

 いきなり褒められ、ユクレステの目が点になる。訝しげに首を傾げ真次郎を眺めた。

「そいつはどーも。で? 少し褒められたくらいじゃ見逃してやれないぞ」

 そもそも魔術学園を卒業した身としては褒め言葉にすらならない。だがそんな事は知らない真次郎はニヤリと笑う。

「はは、別にそう言う訳じゃあねぇさ。ただちょっとな、勧誘してみようと思ってな」

「勧誘?」

「ああ。それだけの強さだ、エレメント社の下で警備員してるよりもやりがいはあると思うがな」

「やりがい、ねぇ……大体、勧誘ってどこにだよ。夜月とかってのは嫌だぞ」

 問い、一息の間。

「ファーストファクトリー(1St)

 静かな空間に真次郎の声が響いた。

「ファースト? どっかで似たようなのを聞いた気が……」

「ハッ、なるほどのぉ! おめぇ、あそこの奴なんかい!」

 それまで黙っていたクキが声を発し、凄絶な笑みで真次郎を睨んでいる。その殺気たるや凄まじく、離れた場所にいるユクレステ達まで寒気を感じる程だ。

「な、なに……?」

「落ち着け、叶。大丈夫だから、な?」

 慣れていない叶は顔を真っ青にしており、慌てて彼女の側に近寄り落ち着かせるように頭を撫でる。

 若干赤くなったのが気になったが、それよりもユクレステの興味はクキ達の方へと向いていた。

「おーい、それでなんなんだ、ファーストってのはさ」

「……うちが運営していた工場の一つ、じゃった。今はもう違うみたいじゃがな。こっちのやり方が気に食わんゆーて夜逃げしくさったんじゃ」

 クキの憮然とした表情から苦々しい思い出と言うやつなのだろう。チラリと真次郎へと視線を向ける。

「と言う事は、今回はファーストが企てた計画って事か?」

「ああ、一応はな。俺はそれに乗っからせてもらったのさ。――俺の目的のためにな!」

 その言葉と同時に真次郎はMMCを起動した。不意を突かれ、反射的に杖を眼前に構える。光が溢れ、だがそれはユクレステ達を襲う様な魔法ではなかった。

「な、なんだ?」

 光が止んだ時、そこには――

「おまえ達が俺の邪魔をするって言うんなら、めんどくさいが蹴散らすしかないよな! 例えそれが俺の生徒だとしてもだ!」

 機械的な装甲に身を包んだ男の姿があった。

 真次郎は砲身の長いライフルをユクレステへと向け、吠えるように笑った。

遅くなってしまい申し訳ありません! ちょっと新作に手を出してみたりしたせいで余計に遅くなってしまいました! タイトルは『ソラトの皇』 よろしければそちらの方も評価して下さると嬉しいです!

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