人間?
怖かった……
とにかく怖かった。
エディ怖すぎ。
レイが指をならしたら動けるようになって、急いでエディにレイを紹介したら、エディの怒りはすぐに消えてくれた。良かった良かった。
それより、私は気になることがある。
レイが私に使った体が全く動けなくなるやつ。魔法っぽいけど、そんな魔法全く知らない。あれはなんなの?
「ねぇレイ、どうやって私の体を動けなくしたの?」
「あ!それ俺も気になってた!レイ、あれはなんなんだ?」
私が聞くと、イアンもそう言った。
「あれは、ただの魔法だけど……もしかして、人間は使えないの?」
え?なにそのレイは人間じゃないみたいな言い方。レイって、人間だよね?どっからどう見ても人間だよね?むしろ人間じゃなかったらなんなの?
「レイ、人間じゃないの?」
ルカが直球で聞いた。
すごいな、人間じゃないの?って聞くのけっこう勇気いると思うんだけど。
「ぼくは、魔族の生き残りだよ」
「「「………………」」」
…
え?
ちょっと、え?
待って待って待って。頭が追い付かない。
レイが、魔族の生き残り?
え、だって、あれでしょ?魔族って、人間が誕生するずっと前に存在してたっていう生物でしょ?それが、レイ?
まぁ、たしかに魔族は人間と似た体で、人間より魔法が発展していたって習ったけど、ずっと前に何かの理由で絶滅したんでしょ?
え?冗談、だよね?
レイって、真顔で冗談言うタイプの人?
「本当だよ?ほとんどの魔族が死んだあと、一部の魔族だけは生き残って地下深くで暮らしてたんだ。50年くらい前、両親が死んでぼくが最後の1人になったから、初めて地上に出てきた。そして、赤ちゃんのエリザを見つけて、ずっと見守ってきたの」
「は!?お前、エリザが生まれた時からずっと観察してたのか!?ずるい!」
「うらやましすぎる……」
「小さいエリザも、すっっごく可愛かったんだろうなぁ」
「やっぱレイ、殺す……」
…さすが、注目するところが違う。
最近ヤンデレ死んだと思ってたけど、まだ仮死状態だったんだ。そしてエディは相変わらず怖いな。今日のエディは血気盛んだね。どうしたの?
でも、私はレイの年が気になる。何歳なの?50年前って……
てか、レイって、ほんとのほんとに魔族?冗談じゃないの?ずっと地下で暮らして来たって、よく見つからなかったな。やっぱ、人間より魔法が発達してるから?
「ふふ。良いでしょ」
え、ちょ、レイ、ドヤ顔めっちゃ可愛いな。おい。
「あ、そうだ。姿を変えれば魔族って証明できるかな?」
姿を変える?それはそれで気になるげど、もっかいさっきのドヤ顔やって。元の真顔に戻っちゃってる。
そんな事を考えてたら、またレイがパチンと指をならした。すると、レイの体がキラキラと光り始める。
私、指ならせないんだよね。あれ、どうやってならすんだろう。
……にしても、きれい。すごいキラキラしてる。
しばらくして、少しずつ光が消えていき、姿の変わったレイが現れた。
なんか、背中に艶のあるきれいな黒い大きな羽が生えてる。そして、髪が黒からマンガみたいなさらっさらな銀色に変わっていた。
うわ~。めっちゃカッコいい。なんか神秘的。語彙力がなくてそれしか言えない。とりあえずすごい。カッコいい。
「これで、信じてくれる?」
レイが首をコテンと傾げた。
姿が変わっても、可愛いのは変わらない!めっちゃ可愛い。
今日の結論。レイの仕草がめっちゃ可愛い。
ベットの中で、そんなことを考える。
にしても、また増えたな。5人って。まぁ、幸せだから良いんだけどね。
そして、疲れていたのか、私はすぐに眠ってしまった。
そして私は、夢を見た。




