最近賑わっている文在寅さんと日本のお話、日韓関係はこれからどうなるのか?~ふりがなさん、またまた政治を語る
貿易関係や軍事協定破棄だのと、最近、悪い方向で話題の日韓関係。
何故、今、こうなったのか。
私こと、ふりがななりの考察に基づいた話となります。
以前、公共の場の室内禁煙関連で、政治の話を書かせていただきまして、それを読んでからなら、より親しみ易い物になるかと思います。
前にも書かせて戴きましたが、国政の現役世代の年齢層、これは60代半ばです。
話題の文在寅大統領は66歳ですから、比較的若い年齢でもつく事のある各国大統領ですが、正に該当する年齢という事になります。
今の政治観を知りたいなら、政治の現役世代の20歳の頃の世情と、思想の固まる40歳の頃の世情を、まず調べましょうとも、書かせて戴きました。
つまり、その時代の政治を動かしているのは、戦争やら余程の事がない限りは、60代半ばの方々なのです。
私ことふりがなは、話題の日韓関係の問題について、文在寅大統領の過去を、そのまま調べてみる事にしたのですが、その課程で、今回のテーマでは、より大きな要素があると気付きました。
そちらを先に書かせて戴きます。
その大きな要素とは……
「反日教育」
です。
結論から言えば、この反日教育を受けてきた年齢層を調べる方が、文在寅大統領云々より、今の日韓関係を、より明確に説明出来るようです。
韓国の反日教育の始まりは、韓国成立-1948時の、李承晩政権から始まります。
この反日教育は、経緯からすれば、とても長くなりますが、李承晩という人を説明するしかありません。
没落しつつも、李氏朝鮮の王族の分家出身を誇りにしていた彼、李承晩(1875-)は、日米露の思惑の入り乱れる時期に青年時代を過ごし、アメリカ人宣教師によるミッションスクールに入学しましたが、時の政権が、アメリカに対立する親露政権だったために、ミッションスクールは解散、指導者の逮捕に合わせて、1899年、李承晩も逮捕されます。
5年後の1904年、つまり29歳になるまで李承晩は、拷問されながら獄中にいました。
そして、日露戦争(1904-1905)で、日本の影響が、朝鮮半島に及ぶと危惧した高宗が、アメリカに朝鮮独立維持の助力を求めるために、英語を話せた李承晩に注目しました。
李承晩は1905年に釈放され渡米する事になります。
この李承晩と、キリスト教と韓国は、その後切っても切れない関係となります。
1910年、日韓併合条約により韓国が日本に併合されると、1年後の1911年、35歳になった李承晩は、日本領となった朝鮮半島はソウルに、宣教師として戻ってきます。
そして、1年半後の寺内正毅朝鮮総督暗殺未遂事件で関与を疑われ、再び渡米、以降はハワイはホノルルで学校職員として勤務しながら、朝鮮独立運動に関わりました。
つまり、李承晩本人は韓国併合時代(1910-1945)の事を、初期の1年半しか知りません。
その間、李承晩は1年に満ちませんが、大韓民国臨時政府(1919-)のあった上海に行き、その後はアメリカでロビー活動をして過ごします。
さて、当時のアメリカ人が、日本に対してどのようなイメージを持っていたかというと、徐々に反日プロパガンダがまん延するようになっており、反日感情が高まりつつありました。
日本との戦争でアメリカに避難していった中国人や、朝鮮人によるロビー活動と、米政府の大陸利権の思惑の組み合わせによって、反共プロパガンダが始まっていたのです。
そのアメリカで生きた日本による韓国併合時代を知らない李承晩の朝鮮史観は、知りもしない現実と、自らの理想で歪み始め、自身の出自も合わせ、日本の統治は最低で李氏朝鮮による統治時代こそが、理想の社会だという物になったのです。
このアメリカに始まる反日プロパガンダこそが、今の各国の反日報道や、東アジア反日教育の源泉と言えます。
※アメリカのマスメディアも、ここから大きく影響を受けているという話ですね
記事を全て読んでから、アメリカのどの世代で、反日プロパガンダの影響が大きいのか考察しても良いかもしれません
李承晩を語るのに、欠かせないもう一つの思想があります、後の勝共理論に発展する反共産主義(勝共主義)です。
※勝共理論は、反共主義の根拠をキリスト教思想に求めた韓国独自の物、YouTubeで見れるハズですよ
反共主義の流れは、まず、ソ連成立前のロシア、次に、自由主義を標榜するアメリカやイギリス、フランス等と広がっていました。
直接国家として共産主義と対立したのは、1935年にあった第7回コミンテルン世界大会で、共産化の攻撃目標となった、ドイツと日本でした。
これに対しては、日独防共協定(1936)が結ばれます。
※第二次大戦では、アメリカとソ連が連合国側で、戦後いきなりソ連と対立するのでややこしいですよね。 アメリカが、レッドパージを進めたのは第二次大戦後となります。
何故、国家としての反共主義運動が遅れたハズのアメリカで過ごした李承晩が、熱心な反共主義になったのかというと、成立したばかりのソビエト政権が無神論によって、ロシア正教を弾圧したからなようです。
宗教の否定と弾圧は、当時のキリスト教徒にとって大きな衝撃でした。
共産主義の失敗の一番大きな原因は、この無神論によるロシア正教弾圧かもしれません。
キリスト教圏の国家を敵に回したのですから。
※結局宗教は駆逐しきれないので、後にソ連は宗教を追認する事にもなった。共産主義の無神論とは、いったい……
さて、熱心な反日、熱心な反併合時代の朝鮮、熱心な反共産主義、熱心な民族中心主義として思想を固めた、敬虔なクリスチャン李承晩大統領は、御年73歳にして、ようやく成立した韓国のトップに立ちます。
その後、共産主義にかこつけて、自分にとって不都合な市民を数万人くらいちょっとヒャッハーしてみたり、親日罪をつくって、企業や市民の財産、親日派と思われる市民そのものをヒャッハーしたり、自分に反対する市民をヒャッハーしたり、日本の竹島周辺で日本の漁師をヒャッハーしてみたり、日本の新潟で暗殺テロ未遂を起こしたりと
やっぱりキリスト教徒ってすげぇや!
俺たちには出来ない事を平気でやってのける!
といった、これ本当に実在した人物なの?と疑うような事をしでかします。
この李承晩政権が始めたのが、韓国の反日教育(1948-)です。
自由主義陣営であるハズのアメリカで、このような純ファシストともよべる人物が育ったのは、当時の政体は、皆同じようなどんぐりの背比べでしかない、という証左なのかもしれません。
第二次世界大戦で軍産複合体が力を持ち、軍国主義近づいたアメリカでも、大統領が自国民に暗殺されて、そこから、ベトナム戦争(1964-)に突入したりしますしね。
この李承晩の、韓国史観を理解しないと、韓国の反日教育を理解出来ないので、長々と説明しましたが、皆さん、李承晩の韓国史観による、反日教育の大凡のテーマを理解出来たでしょうか?
まずは反日、そして日本による併合時代の朝鮮半島を如何に否定するか、最後に李氏朝鮮時代の賛美となります。
その後、国定教科書の定まる朴正熙政権にも、別の理由で引き継がれる反日教育の経緯がありますが、本題から逸れるので割愛します。
では、ようやく本題です。
李承晩政権によって反日教育が始まったということは、必然的に、韓国には反日教育から外れた世代、そして、純反日教育で育った世代という二つの世代が、存在するという事になります。
1948年に、15歳辺りまで成長していた世代は、日本の教育がどういった物だったかは、置いておくにしても、反日教育そのものを受けていないのです。
政治の現役世代は、60代半ばと書かせて戴きましたが、政治に影響を与えられる世代は、80代手前までは伸びます。
※まぁ、80代となると物理的に難しいというか……男性の平均寿命ってあれだから
この1948-15歳世代が、政治の現役世代を退いた時に、韓国政治の現役世代は、純反日教育世代に切り変わるという事になるのです。
この1948-15歳世代は、正に日韓関係の分水嶺とも言える世代なのです。
つまり、2000年には、彼らは60代半ばで政治の現役世代になっており、2010年には70代半ばでほぼ引退、2018年には殆どに影響を無くすという事になります。
さて、ここで、文在寅大統領世代の事を調べてみましょう。
文在寅大統領世代は、韓国では386世代と言われます。
日本では、ゆとり世代だとか、団塊世代だとか、団塊ジュニア世代だとか言われます、386世代とはその何とか世代の名前ですね。
386世代は、1960年代生まれで、1980年代の民主化学生運動に参加した、世代の事を指します。
一番最初の3は、彼らが30代の時につけられたので、彼らが40代になると486世代とか、50代になると586世代と名前が代わったりもします。
民主化運動に参加した世代ですので、左派が多く、当時の体制側に近しいアメリカと日本に、悪感情を持っており、民族主義として北朝鮮を擁護する世代と言われています。
この386世代は、反日教育を受けていない1948-15歳世代の、次の政治の現役時代で、反日教育の第一世代と呼べる世代でもあるのです。
386世代は、本人が活動家でもあり386世代でもある、盧武鉉政権(2003-2008)の成立に、票田や活動として大きく関わり、閣僚としても台頭してきます。
そして、その盧武鉉政権は2005年に対日政策として、日本に反省と謝罪と賠償を求め、反日へと大きな舵を取るのです。
韓国のインターネット組織であるVANKが、ディスカウントジャパン運動を宣言したのも2005年でした。
※VANKは韓国で補助金も得ている民間組織。
これに対して、前政権の金大中政権(1998-2003)は、正に私が
1948-15歳世代で指摘した通り、本人が併合時代の日本語教育を受けてもおり、日韓W杯を共同開催するなど、日本と良好な関係を築いています。
さて、盧武鉉政権の後の朴槿恵政権(2013-2017)は、この政治世代論に従って見ると面白い世代です。
1950年代生まれの朴槿恵大統領は、反日教育下の生まれですが、歴史を俯瞰して見れる朴正熙大統領の娘で、閣僚に80代手前の人材を多く活用しているのです。
この80代は、1948-15歳世代の分水嶺ギリギリといった世代で、386世代より年配の方々だったのです。
韓国メディアには、年配なのに、なぜか新386世代と呼ばれました。
世代論的には、盧武鉉政権の揺り戻しとして、親日と期待出来ます。
日本関係では、親日として期待された朴槿恵政権ですが、歴史認識問題では、盧武鉉政権の影響を大きく受けることになり、日本と対立していました。
まぁ、慰安婦問題日韓合意(2015)、話題の日韓秘密軍事情報保護協定GSOMIA(2016)など、日本との外交では実績を残していますし、ただの反日として評価としてはならない人物でもあります。
なんか、変な事で弾劾されましたけれどね。
という事で、最新の反日教育第一世代の2度目の政権、文在寅政権(2017-)です。
実は、娘さんは日本に留学しており、息子は日本のアニメの好きなアニメーターと、反日ではない、むしろ親日、といった記事もある文在寅大統領。
しかし、文在寅大統領が、自国の行政を見ても、自国の立法を見ても、自国の司法を見ても、自国の大学を見ても、右を見ても、左を見ても、韓国の現役世代の頂点は全て、反日教育第一世代の386世代です。
彼が何と考えようとも、仮に大統領であろうとも、対日強硬政策は避けられない状況と言えるのが、現実なのではないかなと、わたくしこと、ふりがなは考察します。
GSOMIA破棄は、議論の結果、誰も反対しなかったという記事も見ましたしね、文在寅大統領は黙認という形かもしれません。
と言うか、2018年辺りが、日韓関係の分水嶺になると、そのように予測出来ていない事こそが、おかしかったのでしょう。
司法のやらかした協定違反の徴用工問題、終わったハズの慰安婦問題の批判、GSOMIA破棄の言及など、対日強硬政策は、目白押しになってきた文在寅大統領。
仮に文在寅大統領が辞めても、386世代は、今後10年は政治に影響を残します。
日韓関係は、今後ますます厳しい物になるでしょう。
反日教育の負債を支払うのは、間違っても、巷で言われるような国家間の対立ではなく、両国の法人や、両国の個人になるでしょう。
わたくしこと、ふりがなは、とりあえず警告をしておきます、この後数年間こそが、個人にとって危ない時期だよ、気をつけて損はないよと。
さて、日韓関係が正常に戻るのは、いつになるのかという話になります。
実は、文在寅政権を見るに、私が思い浮かべた政権があります。
日本の民主党政権(2009-2012)です。
友好国との対立というか、米軍基地でのグダグダ、大陸とは上手くいかないなど、外交下手だった民主党政権は、386世代と同じように、学生運動世代でもあるのです。
先進各国の学生運動は、スチューデントパワーとも言われ、1970年代、戦後30年くらいに最盛期を迎えました。
韓国は朝鮮戦争が10年遅れですから、学生運動の最盛期は、1980年代となります。
では、日本の10年前と言えば、この民主党政権で、活動家政権とも呼べる時代なんですよね。
今の韓国の外交下手が、外に解決を求める活動家政権特有の物であるなら、
※そんなものあるのかは不明ですが
日韓関係は、その反省によって保守派が揺り戻しを起こし、文在寅政権後には正常に戻るかもしれません。
まぁ、日本の揺り戻しの機会となった、大震災や、マニフェスト違反による増税に似たものが、韓国であるかは疑問ですが。
それを逃すと日韓正常化は、世代論に従うしかないでしょう。
386世代の後には、民主化後で個人主義を謳歌したX世代(1975-84)、ネットで知識を得だしたN世代(70年代後半)が続きます。
その、どの世代もが反日教育下の生まれというのが、頭の痛い問題ですが、日本の一部の左派が俗に言う、ネットで反日から目覚めた世代、N世代はもしかしたら、反日教育を辞められるかもしれません。
X世代は、思想そのものを打ち出せないんじゃないかなと思うので、予想が難しい所。
N世代は1970年代後半~ですから、彼らが政治の現役世代、60代半ばになるのは、2040年代以降です。
そこから、親日と言えないまでも、普通の歴史観に切り換えて、育つ子供達が、成長して政治の現役世代になるのが、2100年。
???「私は予測する!2100年に、日韓関係は正常化するぞ!」
適当な教育をしていたら、正すのに、80年かかる……。
教育は政治の5大要素の内の1つ!
と言っても、過言ではないくらいの大きな影響ですよね。
政治の現役世代を、30代とかにすれば、あっという間に、新陳代謝が終了するのになぁ。
いや、世論は許さないか。
完全に世代論のみの考察です。
欧米の典型的な介入は、その地域で、一番冷酷で凶暴な男に、金と武器と女を与えるといった物らしいけれど、李承晩はどうだったのか。
歴史ミステリー。