3日目
3日目
目が覚めると俺は、ミリフに横抱きの様に抱えられていた。所謂お姫様だっこというものだ。
「あ、起きましたね」
「え?あ、はい、おはようございます」
俺はミリフの腕から逃れようとする。
「待ってください!寝起きは少なくとも10分は動かないでください」
「は、はい」
俺は、その迫力に圧倒され逃れるのを止めた。
(そういえば生前聞いたことあるな10分かはしらないが・・・てか胸が当たってるんだが俺が子供だから意識しないのか?)
首をぐでんとし力を抜くと岩陰に何かの影が3つほど見えた。
「あのーあれは何ですか?」
「ん?あれですかい?」
「はい」
「チッ!フソウ軍かしかも連絡中か」
「えっ?どうしますか?」
「できるだけ使いたくない手っすがナナさんに行かせて頭をぶち抜く位しかないっすね」
「たしかにナナだったら子供だし警戒はされないな」
「ナナ君いける?」
ミリフは俺の右手に手のひらサイズの拳銃を置いた。
「・・・・・はい」
俺は断ることができなかった。
(大丈夫大丈夫だいじょうぶ)
「ん?こんなとこに子供がいるぞ?おい、母親はどこにいるんだ?」
(は?日本語だと)
「お、おかあさんはどこかにいってそれからはしらない」
「そうなんだこっちにおいでご飯をあげるよ」
「え?ありがとう!おじさん」
(何で撃たないのよ!)
とミリフがギリギリ俺に聞こえるように叫ぶ。
「ごめんなさい」
俺は日本軍人の頭に拳銃を向け3発弾を撃った。
「ん?何の音だ?」
「向こうからだ!」
「ごめんなさい
ごめんなさい」
俺は後から来た日本軍人の頭にも3発ずつ撃った。
喉から酸っぱい何かが吹き上げてきた。
吐いた。
「大丈夫?ナナ君」
「はいもう大丈夫です」
俺は水を飲み、そう答えた。
「それにしてもどうしてフソウ語がわかったの?」
「えっとそれは・・・」
「まあまあナナさんにも言いたくないことも1つや2つありますよ」
「それはそうだけど・・」
「そういやミリフちゃんだって下着昨日と一緒のやつでしょ?」
「なっ!」
ミリフが顔を真っ赤にしルーストに襲い掛かる。
「まあまあそこまでにしろミリフ」
「でっ、ですが!」
「軍人試験兵でもない1桁の子供が殺したんだ今は寝かしといてやれ」
俺は、横になり寝た。