4人の悪魔
今回はTwitterでも言いましたが1回データが消失したので少し短めとなっております。予めご注意ください
俺は、あの日から魔力の制御の為、2日間本屋に通い込んでいる。だが、全身の魔力の30分の1も制御出来ていない。
「うーん魔法は完璧に何かになる事は無くその何かに近い物になるってダイヤモンドを作ろうとしたら石炭が出来るみたいな感じか?
それとも魔術は完璧になれないじゃなくて錬金術の素材にしかならないのか?
それとも両方か?は、書かれてないみたいだな。てかもうこんな時間か」
俺は、本屋の座席から立ち本を元の位置に戻して孤児院へと帰った。
あと4日
(4人の悪魔? )
「すみませんこれ読んでもいいですか?」
「ん?ああいいぞ、だが絶対に気持ち悪くなったら読むのを止めろよ?」
「?.........はい」
【4人の悪魔】
この世界には、神の子と呼ばれる様になる人間、つまり生まれつき特殊な能力を持つ人間が約3千万人に1人生まれる。今現在確認されている神の子は30人。その中でも4人の神の子は人に畏怖されるような能力を持っている。それと神の子は女性にしかいない。
一人目はノーナ、人の心を読む能力を持っている。
二人目はユナ、人の心を操る能力を持つ。
三人目は1番、人間を破裂させる能力を持つ。
四人目はハーナ、彼女に見られた者は石になる。
それぞれの能力の挿絵の様なものがあるが能力が能力なのでノーナとユナの挿絵は無い。
1番とハーナの能力は描かれている。1番能力は人間が破裂し内蔵などが飛び散っている様子。
「うっ!」
俺は閉じようとしたがこの世界の常識に慣れようとする為に閉じはしなかった。
ハーナは元人間と思われる石像の挿絵。
神の子は元々この世に1人しか存在しなかった。勿論本当の神の子で人間から産まれた者ではなく神から産まれた者である。
数百万年前ナミルと呼ばれる老婆がいた。
ナミルは川に洗濯しに行った。するとナミルは赤ん坊の泣き声に気づき川の岸にいた彼女を助けた。
ナミルは彼女をミリアと呼ぶ様にした。
彼女は、とにかく何でも出来た洗濯、炊事、力仕事、全ての事が人並み以上に出来た。
次第に彼女は15歳になると。彼女は今まで育ててくれたナミルに恩返しするべくミリアは近くの村へ仕事をしに行った。
彼女の能力は全てを守る能力だ。ミリアはその能力で村の人々を近くの街まで魔物から護衛しその度に報酬を貰いナミルにそのお金を渡しに行った。
ある日村の人々は、山の上でたった独りで暮らしていたナミルの事が気味が悪いと非難し始める。遂に、ナミルを死刑にしろと言う声も上がる。ミリアは自分の能力でナミルを守ろうとするがナミルがそれを「大丈夫だよ」と止め自分から村へ降りて行った。勿論村の人達はナミルを死刑にした。それをその場で見たミリアは激怒もしたが共に悲しんだ。そして彼女は自分の本当の正体を思い出した。彼女はその村の人間を守っていた結界を破壊する。そしてミリアはナミルの家に帰るそこには。
「私は生まれつき呪いがあります。その呪いは人から人へ感染します。なので私は山奥で隠れながら独りで暮らしていました。そこに貴女ミリアが現れたのです。貴女は私の呪いには感染せず元気に生き延びてくれました。私は貴女の事を最後まで育てようと頑張りましたがそれは神様がどうやら許してくれませんでした。村の人達が私の存在に気付き始めたのです。村の人々は私の存在に脅えながらも恨んでもいました。人間とは怖がりな者なのです。私はもう長くない命なのです。貴女は誰の事も恨まず、憎まずに最後まで生き延びてあの村を守ってあげてください」ー貴女を愛するナミルよりー
その手紙を読んだミリアはナミル・・・お婆さんの最初で最後のお願いを聞きそして神としての宿命を果たす為に村の結界を元に戻し、そして天界へと帰ったのです。
そしてその彼女の加護を受けた人間が神の子。
彼女達は全員とは言えないが国の奴隷に近い物になっている。
《本屋》
「.........存在するのかそんな人物がしかも実話か」
俺はお爺さんの前に行き「ありがとうございました」と言い本を元の場所へ戻した。
俺は魔法の制御をしながら孤児院へと帰った。
《孤児院 ナナの部屋 》
「うーん右手に魔力を集中させて」
ムムムーと唸っていると右手に何かヌルッとして冷たい何かが現れた。
「ん?スライム?スライムじゃねーか!」
右手から絶え間無く現れてくるスライムに困惑する。
「うわあぁぁぁぁぁぁ!部屋が埋もれるって!」
頭の中で魔力を何かの箱に詰めるようにしスライム......魔力を止める。
ナナは部屋を見渡して言った。
「やっぱ日々の努力は大切だな」
御神体輸送まであと3日