我に返る
私はふと我に返った
人生の意味を考えた
漫然と生きてきた意味を考えた
意味などなかった
漫然とした意味などなかった
何もないのは恐ろしい
何かないのかと探した
やはり何もなかった
ならば未来はと考えた
もっと何もなかった
こわかった
何もないのがわかっているところに踏み出すのは
過去を振り返った
何もなかった
未来を考えた
何もなかった
私はふと我に返った
我に返ったらまたいつもの日常だった
また漫然と生きる日常だった
私はまた我に返るだろう
そしてまた我に返る