流星群
この作品はフィクションです。実際に登場人物はいたりしないので安心してみてちょ
空一面に広がる、星。
それぞれが、それぞれの色で輝いている。
きっと。
あいつは今頃。
楽しんでるんだろうな。
今日は高校のクラスの同窓会があったんだ。
僕のクラスは3年A組。
いろんな奴がいたよ。でも、みんないいやつらだった。
僕は、その同窓会を、欠席した。っというのも、仕事仕事で休みなんてもらえないからなんだけど。
僕は今回、とうとう、大事な仕事をまかされることになったんだから、文句なんかいってらんない。
夜7時。おそらく、同窓会が始まっただろう。溜め息ひとつこぼしてから、パソコンと向き合った。
会いたい奴がいたんだ。
僕の初めての彼女。
最初は沙希から。僕は魔法にでもかかったかのように、一瞬にして彼女が好きになった。
いろんなとこに行ったよ。彼女はすっごいアクティブだったんだよ。
遊園地。公園。水族館・・・。
凄く。幸せだった。
そんな幸せだった日々は、卒業式の日、終わりを告げた。
「亮君は、きっと、もっと素敵な人と出会えるよ。じゃあ、ね。」
彼女は泣いていたのだろうか。
ちなみに、僕は泣けなかった。
素敵な人なんて・・・いるはずないのに。
止められなかった。
そんな未練が残ってたから、ひょっとして・・・っとかおもってたんだけどなぁ・・・。
「ちょっと休憩してきますね。」
そういって、向かったのは屋上。
外は、まだ雪さえふってはいないものの、黙って立っているのが辛いほど凍える寒さだった。
空を見上げた。今日は空が眩しい。
一緒に、見たかったな。
一緒に、いたかったな。
星が流れてきた。
「あれっ。流れ星・・・」
びっくりした僕は、つい口に出してしまった。
そして、また別の星が落ちた。
「凄い・・・凄い!」
感動した。
両手を握り締め、ふっとこんな事を思った。
・・・流れ星に、三回願い事言ったら、願い叶うんだよな。
だったら。
「これだけたくさん流れ星がいるんだ。ひとつくらい願い叶えてくれよ。」
そして呟いた。
沙希が幸せになれますように。
あいつが笑って暮らせますように。
できれば一緒にいられますように。
〜end〜☆
いかがでしたか?楽しかったですか?せつなかったですか?つまんなかったんですか?これからも、どんどん頑張っていきたいので、よろしくどーぞ。 ではまた、機会があれば。