表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

2.イベント開始

 お母さんが夕飯の支度をする前に水筒にお茶を入れて用意をしておいた。ハンドライトと汗を拭くハンドタオルを二枚、そしてポケットティッシュ、汚れたティッシュを入れるゴミ袋をショルダーバックに入れた。


 そろそろ8時になる。両親はテレビを見ている。足音を立てない様に玄関に行き、家を抜け出した。遅れるとジムはぷんぷん怒るから、小走りで南の通りまで急ぐ。


「お、時間通りだな。やる気があるじゃん」

「遅れるとジムが怒るから急いで来たんだよ」

「それくらいじゃ怒んねぇよ。じゃ、行くぞ」

そう言ってジムは私の右手を掴んだ…何となく口元が緩む。好きとか嫌いとかじゃない。ずっと疎遠になっていたから、こうしてまた近くにいる事が嬉しい。それだけなんだけど。


 学校の東側から学校に近づく、参加者の女の子二人がいた。

「校庭には入りたいよね~」

「何言ってんの!絶対ベルを鳴らすんだから、しっかりしてよね!」

「そりゃ、出来たら鳴らしたいけどさ~」

壁に囲まれた交差点で、のんびり屋さんのダナが壁の影で大人が待っていないか首を振って確認した。


 …そこには…

「ぎゃ~!!!」

「どうしたのダナ!?」

ダナはしゃがみこんで後ろ向きに逃げ出そうとしていた。その角に進んだミラが顔を壁の陰に向けると…

「きゃあ~!!!化け物~!!!」

やはりミラも倒れ込んで、這いつくばりながら逃げ出した。そこに大人達がやって来た。

「はい。ここで脱落ね」

大人達が集まって来た中、ダナもミラもべそをかいていた。

「酷いよ!あんな怪物を飾って脅かそうなんて!」

それを用意したらしい男性が口を開いた。

「え、アニメ顔の可愛い宇宙人で笑ってもらおうと思ったんだけど…」

「全然可愛くないよ!恐いよ!」

「そうだよ、酷いよ!」

その壁の影には丸顔三つ目の謎生物が書かれた衝立が立っていた。

「暗闇で三つ目は子供にはきつくないか?」

「そんな事ないと思うけどなあ…」


「ぎゃあ~!怪物!」

「助けて~!!!」

その後もその角の三つ目の怪物の餌食となる子供達が続出した。

「悪いけど、これ撤去しようよ。被害者続出の極悪イラストだから」

「可愛く描けたと思うんだけどな~」

普通、暗闇で三つ目や一つ目は子供にはきつい。大人なら良識ある行動を期待したい。


 他方、学校の東を南北に進む大通りの一本東の通りを進む子供達は、道端に小テーブルを出してその前に座っている、フードを被った怪しい人物に声を掛けられた。

「ちょいとそこの坊や、人相を見せてみなさい。今晩は大凶の運勢が出ているよ」

一人の子供が迂闊にも反応してしまった。

「人相で今日の運勢が分かるかよ!?適当な事言うんじゃないぞ!」

「ふふん、善意の大人の助言を聞かないと、酷い目に遭うよ?」

その人物はフードを外した。するとその下からは鷲鼻の老婆が顔を出した。

「ぎゃ~!!魔女だ~!!」

子供達は逃げ出そうとしたが、角からやはり魔女が顔を出した。

「ほら~、親の言う事を聞かない子供は酷い目に遭うぞ~」

「ぎゃ~!助けて~!」

子供達は尻餅をついて動けなくなってしまった。


 そこにライトを持った男性達がやって来た。

「はいはい、ここで脱落ね」

「くそう!魔女を連れて来て脅かすなんて大人げないぞ!?」

そこに魔女がやって来た。

「あんた達はいつも親の言う事を聞かなすぎなのよ。たまには怖い目に遭わないと反省しないでしょ」

魔女の正体は魔女マスクを被ったお母さん達だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ