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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

恋の始まりはなし崩しから

作者: 美吹波音

誰も聞いてないかもだけど、聞いて欲しいんだ。私、同じクラスの可愛い女の子、桜のことが好きなんだ。え、女同士とか気持ち悪いって?今の時代なら何でもありでしょ?

毎日彼女のことをずっと見てる。表情の変化、仕草、観察のし過ぎで真似できるくらいには見ている、というか毎日見てても飽きないな。それだけ彼女のことが好きなのに…私、臆病だから、見てるだけでお仕舞い。言えないよ、好きなんて…。


桜は人気者だから、いつも彼女の周りには誰かいる。授業のことや習い事とかに始まり、雑誌の内容、昨日のテレビとかSNSの好きな人の自慢とか、ほんっと話題に飽くことなく皆話してる。聞き上手でもあるからなんだろうな。皆ニコニコしてる。でも特定の誰かじゃないんだ。いや、同じ人だっているよ。でも誰かと一対一とかじゃないから。だからさ、私にだってチャンスはあると思ってた。…あの日まではそう思ってた。


あの日、桜の側に来た後輩の可愛い子は君に気があるからなのか、ずーっと付きまとってる。桜も桜だよね。嫌がりもしないから、あの子付け上がってるんだって。私にイライラする権利なんてないけどさ、でも、好きな人の観察に違う人が混じるのなんてイヤじゃん?…そうじゃないっか。私、桜が好きだから…焦ってたのかな。そうじゃなきゃ、あんなこと…私がするわけ、ない、じゃん。

その日はたまたま放課後に二人っきりだったんだ。私は明日の課題やってて…桜は…忘れ物取りに来たんだっけ。

「こんな時間まで愛ちゃんは凄いね。」

君に無邪気に言われちゃった。実は観察はしててもあんまり話したことなかったから。

「…好き。」

「え…?」

私、何を口走った?桜はポカーンとしてて、恥ずかしくなった。急いで荷物をまとめて教室から逃げ去った。何か後ろで呼び声が聞こえたけど、振り返れないよ…。私、言い逃げして…最低じゃん。嫌われちゃったよね…。


次の日、昨日のことなんてなかったように、何でもないように過ごしていたのにさ…いつも通り桜の観察するために視線を向けていたら目が合ったんだよね。そんなこと今までなかったのに。何でよ。その日初めて言われたんだ。お昼休み、ご飯を一緒に食べない?って。でも私は臆病だから答えを言う前に屋上に逃げた。ほんっと、私って…。そして放課後。何でかまた二人っきりになった。その時に言われたんだ。

「ねえ、愛ちゃん。私も愛ちゃんのこと好きなんだけど…恋愛的な意味で。」

「え…?」

「ずっと見てたでしょ。私、知ってるのよ。愛ちゃんのその時の目、私好きなんだ。」

「え、ええっ!?」

あれ、両思い?

「だから、嬉しかったんだけど…私達、付き合っちゃダメなの?」

「だ、ダメじゃ、ない…と思う」

「ほんと!じゃあ今日から宜しくね、愛ちゃん!」

そんなこんなで付き合うことになったんだけど…そんななし崩しから始まる恋も…あり、だよね

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