プロローグ
ゲーセン、それはゲームの好きな者たちが集まるゲーム好きのための楽園。今でこそ衰退の一途を辿っているものの細々とだが先人達のゲームへの熱は若者たちにしっかりと受け継がれているといえるだろう。
もちろん俺もゲームセンターの熱に浮かされたうちの一人だ。
「くっそ全部裏目った~。今日ぜんっぜん勝てねぇ…」
俺こと西栄多谷高等学校2年の片桐智也は地元のゲーマー達からアーケードゲームの宝庫とも言われるゲームセンター【テクノゲームヴィレッジ】に来ていた。
その目的は対戦格闘ゲーム【ストリートファイティング】のアーケード版をプレイするためだ。
毎週土日にこのテクノゲームヴィレッジことテクノにやってきてはアーケードゲーム(とはいっても主にプレイするのはストリートファイティングだが)で猛者を相手にプレイするのが俺の楽しみだ。
(一旦休憩するか…)
そう思い俺は一度筐体を離れ、テクノのサービスカウンターへと向かった。
サービスカウンターに顔を出すや否やこの店の店長轟 力哉が話しかけてきた。
「あらいらっしゃい智ちゃん。今のところは負け続けてる感じ?」
「どうもっす姐さん。やっぱ分かるっすか今日全然勝てなくて…」
姐さんとは呼んでいるものの店長は女性ではない。名前からも分かる通り男、しかも体はバッキバキに仕上がっている。そう、店長はバトル漫画によくある強いオカマを体現したような人だ。(なぜオカマなのかはわからないが)
「格闘ゲームに限らず安定して勝負ごとに勝ち続けることは難しいからねぇ~修練よ智ちゃん♪」
「まだまだ頑張ります」
「あ、そういえば昨日後輩ちゃんが智ちゃんと音ゲー対決がしたいって言ってたわよ?」
「マジすか?あいつが選ぶ曲難しすぎるからやりたくないんですよねー」
「じゃあ今回は適当に伝えておくわ」
「ありがとうございます姐さん!」
こんな感じで俺はゲームをして店長と駄弁って土日をこのテクノで過ごしている。
これはそんなゲーマーな俺がゲーセンで様々な人と出会い青春のかけがえのない時間を過ごす、そんな物語だ。
この作品は僕の初小説です。拙いところもあると思いますが大目に見ていただけると嬉しいです。
物語の改善のために誤字脱字等の指摘や物語についての感想は大歓迎です!是非コメント等残していっていただけると作者が喜びます。
このテーマにした理由は最近ゲーセン離れが激しく様々なお店が閉店に追い込まれているらしく自分もゲーセン大好きな手前なにか良さを伝えられたらいいなと思ったからです。と、いうわけでみんなゲーセンにいこう。格ゲーはいるかわからないけど腕組んでプレイ見てくるおじさんがいたら多分聞いたらいろいろ教えてくれるよ。
ヒロインは次回出てきます。お楽しみに!ジカイハタブンスグコウシンスルヨ!