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26話 『ふぉーちゅんでびるぷりんす』

新たなる敵は最強?

望めば叶うなんて反則すぎる!!

―――??? 視点―――


「あ~あ、折角の力、折角の希望、折角の世界。全部、動いてたのに……(ドラゴン)ごときにボクの(やぼう)は止められないよ?」


静寂の闇の中では一人になれる。

闇は安心。光の中ではボクは生きていけない。


「絶対に……ボクはこの世界を許さないよ。勇者と魔王の復活、世界の守護神の覚醒。それと―――」


誰にも聞こえないように呟く。

ここには、ボク以外いないのにね。


「じゃあ、ぶっ殺そうか。(ハメツ)の為に……」


(ドラゴン)の王様は気づいちゃったんだね。

可哀想に。本当に……。

コレで一族が滅びるんだから。


「じゃあね。バイバイ」





―――クラディ 視点―――


俺が、フィーカに引きずられるように城に戻ると、土龍が真っ二つになっていた。

呆然と立ち尽くしている俺を姫様は引っぱたくと、城を元に戻せと言ってくる。

とりあえず、能力を使って戻すが、この土龍はどうするんだろう。


「研究部にまわす。それと―――」


空を見上げる姫様。

そこには、翼を持った龍が空を埋め尽くしていた。


……え?


埋め尽くしている。


「……驚いているようだな」

「まぁ……」


いくらなんでも早すぎるというか……なんだろう……。


―――ドシシィィィィィイイイイィン


「うわっ!!」

「っと、落ちたな」

「落ちた!?」


力のある奴等は龍を運ぶのを手伝っているが、こっちはこっちで大変だ。


「自滅?」

「違うな。仲間割れでもなさそうだし、原因不明の何かだ」


……原因不明の何か……俺の能力に似たものか?


少し考えてみるが、俺みたいな能力を持っている奴が二人もいたらおかしいことに気づく。


「姉さんは、他に兄弟が居るとか言ってなかったしな……」

「何を考えているかはわからないが、適当に死んでくれるならそのままにしておけ。それと、今後だ。龍の王を叩く!!」

「ブッ!!」


何を考えているんだろうこの人は……。

龍というだけで専門の討伐隊を組まなければいけないのにその王を倒しに行く。

今の偏った状態のトルト国で攻めに行っても負けるに決まっているだろう。

あまり、能力を政治とか戦争に使いたくないし……。


「まぁ、叩くと言っても死を確認するだけだ。誰からの情報なのかもわからないのだが、龍族全部壊滅。つまり龍が滅びたという情報が入った」

「いや、誰からの情報かわからないんだったら信じちゃダメでしょう」

「嘘だとしてもクラが真実のするから同じだ。おーなーじー」


……同じじゃないと思う。


「まぁ、そんな面倒なことは適当な雑兵にやらせるとして、その後だ」


俺にもそれは予想できる範囲だ。

領土拡張戦争でも始めるのか?

確かに、山の多いあそこの地域は炭鉱などを作るのにもってこいだし、海にも面しているのでトルト国はその領土を手に入れたいところだ。

しかし、姫様がそんな事で満足するはずがない。


「という事で、アシルを攻める!!」


アシルはトルトと同じく海に面していない国。

だから、欲しいところ。

……向こうから戦争できないからってこっちから行く必要はないだろうに……。


「でも、実力主義国でしょ?こっちの軍隊じゃ勝てませんよ」

「実は……実はな?」


何だか、わからないけど嫌な予感がする……。


「ミケが魔法の定義、つまり活用法を見つけた!!」

「……技術の進歩ですね……」


早速使うというわけか。

というか、どんな定義なのか是非聞きたい。

姫様と話している場合じゃないのだ。


「じゃ、そういう事で」

「待て。待て待て待て。待て。聞こえているか?待て」

「何回言うんですか。一回目でもう止まってますよ」

「無駄に言ってみたくなったんだ。水」


近くのメイドに水を要求する姫様。

時々馬鹿になるな……。


「そこでだ、龍も死んだことだし、鱗とか爪とか集めて武器、防具とか作れないかな~とか?」

「……それじゃあ」

「えぇぃ!!あ、すまないな―――って、待て!!」


俺が振り向くと、水を口の中に含んでいる姫様が見える。

急いでいるんだが……。


「メーテルのところへ運んでくれないか?かなり上質な武器が作れそうだ」

「その時にまた呼んでください」


それだけ言うと、俺は城の中へ入っていく。

壊れていたところを見ると、新築みたいになっている。

何か、気持ち悪いな……。


見慣れていた光景が少し変わりまた緊張する。


しばらく歩くとミケが普段研究室として使っている一室へ着く。

ノックして、答えが返ってきたのを聞き部屋へ入る。


「……散らかってるな……」

「ま……ね」


床に落ちている魔法陣の描かれた用紙を踏まないようにこちらに歩いてくるミケ。

早速、話を切り出すが、なんとも歯切れの悪そうにチラチラとこちらを見てくる。


「……フィーカに毒されたか……」

「違うからっ!!」


微妙に『つんでれ』とか言うのが入っているのか?

うぅむ、世界が違うと理解し難い感情も多くなるものだな……。


「えぇと、まず、僕は魔法の発動。つまり螺子(かみ)の嵌め込まれた状態の今、魔法を使ってみたんです」

「ほぅほぅ」


ミケは魔方陣なしで魔法を使っていたがそこに重要な何かがあったんだろうか?


螺子(かみ)が嵌め込まれたことで魔法の威力は当然強くなりました。次に、魔方陣が書いてあった石盤無しで使ってみた場合です」

「ちょっと待て、それは姉さんが使っていた魔法を使ってみたということでいいのか?」

「はい」


あの詠唱を覚えていたなんてすごい記憶力だ。

小さかったし、聞き取りにくかったはずだが……。


「威力はあまりでなかったです。これで気づきました。魔方陣は神の力が備蓄されている場所なんです。そこから力を取りだすパスワードとなる詠唱をし、発動させる。そして、魔方陣なしの時、世界から直接引き出した時は、力が弱まった。つまり、備蓄されていた神の力が世界と一体化することで弱まったという事です。という事は、螺子のはめ込まれていない、そして魔方陣のある状態が威力として『中』。螺子がはめ込まれていて、魔方陣がない状態だと『小』、ある状態だと『大』ということになります。昔は中の状態で戦っていたみたいですけど、今なら『大』でも可能です」


要約すると、詠唱さえあればどんな魔法でも威力は劣るが使えるという事か。

そこに、自分の持っている魔力とか何とかとか言っていたが、今はそれだけで十分。


「で、詠唱は?」

「……一晩で魔方陣から調べ上げました……。という訳で睡眠に戻らせてくれませんか?」

「……それは、すいません……」


部屋の扉を書類が舞わないように閉め、閉めた後おやすみと小声で言う。

今、手に持っている書類が姫様の手に渡った瞬間、戦争の道具と化すので気をつけないといけない。


「あ、魔方陣……まぁいいか」


何処に描かれていても基本は大丈夫と言っていたので、その時で大丈夫だろう。


最後に、ミケが想像だけどと付けたし、空中に魔力で魔方陣が描けるようになればいいなとか言っていた。

すると、詠唱を覚え、魔法陣を空中に描き、魔力と消費し魔法を発動することになる。


……すぐに完成されそうで恐いんだが……。





―――??? 視点―――


「ふぅ、魔法か。懐かしいね。でも、能力を捨てたのはもったいないかな。神の血が流れているクラ君と、異世界から来たミケ君。この二人……後、一匹か。それだけしかこの世界で能力を使えない。もったいないね」


暗き闇よ。亡霊を呼び、死神を復活させ、宴を始めよ。


「さぁ、(ハメツ)の始まりだ」


ボクの呟きは世界のスイッチ。

君達が完成させた機械(セカイ)はボクが壊してあげるからね。




―――姫君 視点―――


むぅ……クラが何処かへ消えた……。

……愛しのクラ……姿を現しておくれ。

……愛の力で探し出してやる。


まず、中庭。

とりあえず、聖剣を抜き、草を全て薙ぎ払う。


「……居ない」


次に、食堂。

とりあえず、机を衝撃で全て切り払う。


「……居ない」


次に、クラの部屋。

とりあえず、隠し物がないか引き出しの中など全て調べる。


「……ん?」


何か束になっている紙を見つける。


「……何々……、魔法一覧……。ふふふ、クラめ隠したつもりだったのだろうが私は全てお見通しなのだ!!」


上から少し読んでみる。


「……何処の言葉なんだ……」


何処かで見たことある言葉……そう、日本語とか言う面倒なやつだ。

……クラめ……自分だけ読めるなんてズルだ!!


「さて……どうしたものか……」


この場所に居ると、クラが帰ってきてしまうので部屋から出て廊下で考える。

勿論、ミケとクラに聞くのはなし。

……向こうの世界にもいけないしな……。

ん?一人……いや、一匹読める奴がいるじゃないか。


そいつのところまで、私は走っていく……勿論、誰にも知らさずに。





―――クロ 視点―――


「にゃ……姫様すごいね~。ウハハハハ」

「さぁ、吐くがいい!!」


一枚の紙を渡された。

そこには、魔方陣といくつかの文字が書かれていた。

……私も文字とは無縁の生活してたんだけどな……。


「ざんにぇん。読めにゃい」

「……今日は丸焼きもいいな……」

「猫を食うにゃ!!」


この姫様は何をしでかすかわからない。

今だって、周りに人だかりができている。

……ちなみにここ酒場。


『おい、姫様が居るぞ』

『やっぱり、あの猫は国と繋がりがあるんだ!』

『姫様好きだぁああ!!』


にゃんか気持ち悪い……。


「場所変えよ。とりあえずは読めないってことで」

「……はぁ……クラに返すか……」


落ち込んでいる姫様……無断で借りてきたんじゃないの?




空気が変わる。


明らかに、何者かの意思が介入している。


「ッ!!誰だ!」


姫様も気づいたようで腰の剣に手を当てている。

一つのテーブルの下。そこの影から姿を現す青年……魔族?


「お、おい、アレって……」

「ま、そんなとこじゃにゃい?」


ここまでの力を持っている魔族と言えば魔王くらいなんだが……魔王は居るし……何なんだ……。


「始めましてかな。こんにちわ、ボクはエシェイル。魔王の子供……かな」


そこで、姫様の顔が歪む。


「魔王の子供?死んだはずだろう」

「……言ってくれるね。まぁ、死んだのは確かだよ。姉さんはボクを置いて逃げやがったけどね」


……話が見えないけど、死んだ人が蘇ってその人の姉に復讐したい……でいいのかな?

ちょっと違う気がするけど。


「あぁ、そうそう。姉さんの子供の君にサプライズ。プレゼントさ」


そう言って、一つの螺子何処からか取り出す魔王の子供。

姫様にそれを投げつけ、ニヤリと笑う。


「それがあれば能力は使える。君の能力がないと物語が進まないんだ。(ハメツ)へのね」

(ハメツ)?それと、キサマは何なんだ。魔王の子供は死んだはずだし、蘇ったのか?魔王みたいに?」

「……母さんを生き返らせたのはボク。同じく勇者も生き返らせたんだけど、ちょっと手違いで狐とくっ付いちゃってね……」


悪意は感じない。

でも、純粋だからこそ恐ろしい何かを感じる。


「ほぉ、だいぶ私の中で関係が固まってきたな。なら、キサマの目的。つまり、(ハメツ)を止めてやろうじゃないか!!」

「言うね。世界の支配者のボクに。まぁ、でも残念。人質はもう取ってあるんだ」

「……どういう意味だ?」

「ボクは世界の支配者。つまり、望めば全て叶う。だってボクは支配者なのだから」


……何ていうか、オモチャを与えられた子供のような人だ。

どうやって遊ぼうか。どうやって遊べば面白いのか。

考えて、実行している。


「にゃい、私たちはあんたの敵ね。世界の支配者ってのが気になるけど……」

「世界の支配者ね。そうだな……世界の神といがみ合う存在って所さ」


神といがみ合う支配者。

……何でも望めば叶うんだったら世界の神なんて一瞬だろうに……何で?


「不思議そうな顔をしているね。そう、世界の神は不適合者(イレギュラー)つまり、他世界から来た人間なんだ!!」


……えぇと、不適合者(イレギュラー)には自分の望みどおりに動かせませんってこと?

なら、私は大丈夫だね。

姫様心配だけど……。


「と言うわけで、そこから動くな!!」

「なっ!!」


私は何も感じないが、姫様は動けないんだろう、精一杯歯を食いしばっている。


「……死ぬんだよ?ボクに逆らうだけで」


妖艶な笑み。それを私と姫様に向け言う。

私が動いたら姫様が殺される……そういう意味なんだろう。


「大丈夫。どうせボクの望みは世界の消去だから。その時に一緒に死ねるよ。そう、ボクはこの世界を怨んでいる。魔族として生まれたボク自身さえもね」


自殺するのに周りを巻き込まないで欲しい。


「ふふっ、死ぬなら勝手に死ぬがいい。どうせキサマは井の中の蛙……とかいうやつなのだからなっ!!」

「減らず口を叩いてないで、命乞いでもしてればいいのに。まぁ、今回は姉さんの子供だし許してあげるよ」


そう言って、闇に飲まれ消えていく魔王の子供とやら。

そこで動けるようになったのか姫様が私の耳を掴む。


「いひゃい!!」

「ククク、面白いぞ。面白いことになってきたぞ。……まぁ……いや、いい。クラのところへ行くぞ!!」

「にゃい!!」


姫様の肩に乗せられる。

そこから、勢いを付けて全力疾走する姫様。

……私もここにいるよ~。





―――クラディ 視点―――


現在、世界の支配者とか言う奴に出合ったと姫様に聞かされ何故か王妃様の部屋へ連れてこられた俺たち。

ここには、オリエル王とお母さん……と、俺、ミケ、シア、フィーカ、無理矢理呼んだボフスト(食事中だったらしい)、姫様、クロ、シャルシャ、魔王がいる。


「何の用なんですか?」

「ククク、今回の敵は強大であり姉弟(してい)だ!!」


高らかに宣言している姫様。

残念ながら言っている意味がわからない。


「どういう意味ですか?」

「今日世界の支配者とか言う狂っている奴にあったんだ」


……何ていうか世界の支配者ですか。

……嘘くさい。


「そいつが、何か母上の弟とか言っていたんだ。エシェイル、聞いた事があるか母上?」

「……ごめんなさい、あまり記憶が無いの……」

「大体でいい。どんなところに住んでいた?」

「……黄金で―――」


決定。

魔王城だ。絶対あそこだ。


「わかった。という事は、魔王の子供は二人居たことになる。というかお前が子供二人いる人妻ですと言えばよかったのだ」


……表現方法を考えようね姫様。


「という事で、対魔王(せかい)子供(しはいしゃ)だ!!目の前に壁があったら掘り進む事こそが発掘家の生き様だ!!」


それが永遠に続く地面じゃない事を祈ります。


「という事で、相手は望めばどんな願いも叶ってしまう卑怯者だ」


この人が言うか……。


「だが、攻略法が一つだけある……たぶん、その一つが出す被害は大きすぎるが……」


何だかいい(にく)そうにしている姫様。

自分に言い聞かせるように何か言うと、俺の前に立つ。


「今回、相手が望めばそれは叶う。つまり、私たちを何処にいても殺せるという事だ」

「……それ相手が危険すぎますから!!」

「ふふふ、だが都合のいい事に、相手は世界ごと私たちを消そうとしている。それ即ち、世界を消させなければいいのだ!」


……まぁ、そうなるけど止める方法がないような気がする……。

俺の能力だって文字が弾かれれば終わりだし。


「……一つ。本当に一つの可能性だ」

「姫様、ちょっと待ってください」

「何だ?」


フィーカが手を挙げて質問する。


「どんな望みでも相手は叶えてしまうのですか?」

「あぁ、そうだ。もう、誰の子供でとか面倒だからなし。死にそうならもがき苦しみ生き延びる。そうだろう!」

「……まぁ……」


その具体的な方法が言われるのを俺たちは待っているわけだが、言いづらそうにして姫様は口に出そうとしない。

だが、さっき決心した時よりも立ち直りが早かった。


「今回の(カナメ)不適合者(イレギュラー)お前達だ!!お前たちに全てを託すのだ」


……少し悲しそうに言う姫様。

そんなに自分で戦えないのが悔しいのだろうか?

まぁ、姫様はガンガン戦う種類の人だからな……。


「そして、私たちが参加できるのは途中までとなる」

「……どういう意味だ?」


今だ、箸を手にもっているボフストが言う。

残念ながら緊張感が薄れる姿だ。


「……私たちは途中で―――死ぬ」

「は?」


……死ぬ?


「これは最悪の可能性だからな。うまくすれば生き延びれるかも知れないが……ここにいる大半の者は死ぬだろう」

「ちょっと、姫様、どういう意味ですか!!」

「言っただろう。相手は望みを全て叶える怪物だ。そいつが、私たちの死を願ったら終わりだろう」


……おかしいだろ。

どうにもならないの?


自然と溢れてくる涙。

だけど、すぐに拭い姫様を見る。

周りの人が我慢しているのに一人だけ泣いててはいけない。


「俺にできることは?」

「ふふふ、希望に全てを賭けるのか」


そこから、姫様が具体的に作戦を説明始める。


「……理論的に言えば可能だと思うけど……」

「私たちは本当に死んじゃうね~。悲しいよ。悲しいね」

「できる。いや、理論的に可能ならば理論的に全て終わらそうじゃないか!!」


……それ、もう賭けじゃないですから……。


そう、突っ込みたかったが我慢する。

次、あいつが現れた時が勝負。


この場に居た全員が決意しただろう。

死の覚悟を。

『後書きと言う名の雑談会』


作『……誰もが死ぬ覚悟を持って挑むこの戦い』

クラ『何いきなり暗い―――』

作『それぞれの思惑を交差させ、過去が生み出した呪い』

クラ『だから、何を―――』

作『尻拭いではないが、過去の過ちを正すため今、世界の正義(ヒーロー)が戦う!!』

クラ『さっきから、何で俺に話させないんだ!!』

作『いや、作品の流れを変えたくないからだ』

クラ『折角シリアスで終わったからそのままで行きたいって?』

作『………』

クラ『急に黙るなよ』

作『よし、次回予告だ』

クラ『何がよしなの?』

作『では、ナシル君、次回予告お願いね』

ナシ『ククク、気づいてなかったか……。クハハハハハ』

クラ『って、頭の上になんかドロッとした物が!?』


ナシ『王の決断が産む過去との交わり。それは正しいと俺も思うぜ。次回!『最後の自由を!!』内容を要約すると―――』

作『作者の意思に反する者には死を……』

ナシ『ククッ、俺が死ぬとでも?』

作『……そういえば、クラ。さっきのドロッとしたのは?』

クラ『……(のり)です』

作『何かワックスみたいになってるな』

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