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22話 『吟遊祭 ~終わった後~ 片付けは面倒!』

終わった後のほのぼのした時間。

怪しげな人もいます。

―――クラディ 視点―――


さて、騒ぎの後の話をしよう。

闘技場は見事に撤去され、世界の守護神とか言う俺の血が一部しか繋がっていない姉さんは魔方陣を描いた石版を全て没収。ミケが調べつくし、破壊。

勿論、こぴーとかいうので量産し、資料にしてまだ調べている。


姫様は、姉さんを勝手に奴隷とし修行相手にしている。

時が止まっていた間、殺された青少年は……聞かないでくれ。

あの日は、皆疲れて眠ってしまったので、楽しまずに後片付けだけやらされるという……まぁ、ルーさんと回れたからいいか。


ボフストは、一度休暇を取って自分の国へ帰るそうだ。

何処にあるか知らないけど、また行ってみたいものだ。


ミケは……さっき話したから、次にフィーカだな。

……正直詳しくは知らないが、何かに操られたかのように姫様信仰教会という教会を作り教徒を今日も集めている。

その内、女神として姫様が祭り上げられるんじゃないだろうか。


……最後、俺だな。

俺は、ハルクに謝りに。

ルーさんも付いてきて、一緒に謝ってくれた。


「で、何でこんなことに?」

「しょ、しょうがないの!!ね、ねぇ?」


すごく、裏返った声でルーさんに話しかけるハルク、改め侍女ハルク。


「メイドさん、お紅茶のおかわり」

「はいはい」

「………」

「何、その気持ち悪い物を見ている目は!!」


いや、おかしいだろ。

また、姫様の命令か?

文句言いに行かなければ。


「ひ、一つ言うとね……」

「ん?」


もごもごと話すハルク。

……なんだろう、しっかりした王にならなかったら殺すとか言うんだろうか?


「……だから……」

「だから?」

「あんたのことが……だから……」

「……もう一度!!」



「あんたのことが心配だからって、大声で言わせるなぁあ!!」

「ルーさん、助けて!!」


こんな感じで、俺の日常は進行していく。

本当に余談なのだが、クロが最近城下で人気らしい。

ただ飯を食わせてもらっているという酒場にまた行ってみよう。

で、不適合者(イレギュラー)だが、自然に(姫様が居る限り)増えていくものだし放ってこうということになった。

なんていい加減な守護神なのだろう。





―――ロイ 視点―――


「失敗ネ。っていうか、自分たちの目的って何さ」

「……いや、正直に主人(マスター)には見守って必要があれば手助けしろとしか言われてないからわかんないよ?」

「クフフ、でもジャンカーも卒業デスね。歯車が元の位置に嵌め込まれた今、神の加護を受けれる者はほんの一部になっちゃいましたからネ?」


馬車の中に揺れながら心地よい、日差しを作り、快適に休む。


「クフフ、じゃ、終わりにして始まりといウ事で一つ何かやりまショ?」

「お前の顔面を正直に五百発くらい殴るってのはどうだ?」

「人を傷つけるのは間違ってますヨー。クフフ」

「そうかい」





―――魅化流 視点―――


さて、僕は魔法の研究と言って研究室に閉じこもっているわけだけれども。

……正直に言うと筋肉痛だったり無かったり……。


「普段動かないから……いたた」


湿布を張る。

ひんやりしていて気持ちがいい。


「……さて、寝ていても読むことはできるからっと」


落書きをスケッチブックに書きながら資料を読む。

途中で、変な絵になっている事に気が付いたが気にしない。

それと、あの事件?が終わってから気づいたのだが、名前を絵の上から書けば出てこないということがわかった。

一つ言うと、これじゃぁ漫画どころか普通の絵すら描けない。僕は美術の時間とかどうしようか……美術の成績が一だとアレだし……。


「ここは、クラさんに能力に制限を掛ける何か、または自分で描かずに自分で描くっていう……意味のわからない……」


本当に意味がわからない。


書類の山に埋もれながら考える。


「……就職が無かったらこっちで暮らそうっと」


何故か、僕の暮らしの方向性はこちらに向いているのであった。





―――姫君 視点―――


「ハッ……ハッ……ハッ……」


(おもり)を付けた剣で素振りをしながら今後を考える。


「やはり、クラとの新しい思い出……ラトンと同じように新築か……はたまた、ペットを飼うというのも……いや、赤ちゃんは……へへへ」


あぁ、妄想するだけで楽しい。

何故私はこんなに幸せなんだろう。


「姫様?」

「ん?私とクラの愛を永遠に語り継ぐシアか」

「長いです。錘、作りましたよ。…武器は作りたくないって気持ちが強いんですが……これくらいは……」


この子も成長しているなぁ。

特に胸の辺りが羨ましくて妬ましいぞ。

私よりでかいとは幼女の分際でなんて事だ……。


まぁ、クラは私の物だがな!!


「ひ、姫様?」


そこには、新しい錘を付け高速で素振りする何処かの国の誰かのお姫様が居た。





―――ボフスト 視点―――


「ほぉ、帰るのにゃか。土産(みやげ)はたくさんかにゃい?」

「ただでさえ喋る猫が酒場でただ飯か。クラの耳にも入っているだろうが見せてやりたいな」

「失礼にゃ!!これは招き猫という仕事をしてんのにゃり!!」


俺は、無視し席を立った。


「何か頼んでってよぉ~」

「猫に色気があるのか?よし、無いな」

「色気で猫を判断するにゃぁあ!!」


……とりあえず、急ぎでもないので少し早い昼飯にすることにする。

軽食を頼み、運ばれてくる間にクロと少し話をする。


「故郷があるっていいにゃ~。私の故郷は灰だよ、灰!!ウハハハハ」


何で笑えているんだろう……。


そんな感じで暗い話で盛り上がった……。





―――フィーカ 視点―――


「姫様……姫様……姫さ―――」

「ミツミが倒れました!!」

「姫様の為に断食ができぬのならやめてしまぇぇえい!!」

「……貴方のことは忘れないわ……」


目から涙を流す二人。

これぞ正しき友情。


「……姫様……姫様……姫様……」

「えぇい!!コレか!!この呪詛が私を苦しめているのか!!」

「姫様が降臨した!!」

「一度、死んでおけ」


……姫様信仰教会壊滅的な攻撃により崩壊……。

たぶん、歴史に残りはしないだろう……悲しき運命……。





―――シャルシャ 視点―――


本名、シャルシャ・ゼルは本日、シャルシャ・ネクストになりました。よかったよ!嬉しいよ!

別に結婚とかじゃなくて、私の弟からの好意……嬉しい……。


「さぁ、今日もこの素晴らしき世界の為に働こう!」

「……シャルシャ……疲れた……」

「ふふふ、クラの顔を見に行きましょう!!ね?ね?元気がでるよ?元気がでるよ?」

「……あぁ、クラ……私の天国……」

「気を確かに!あ、でもこのままでもいいかも。抜け駆けだぜぇ!!」

「ま、待てぃ!!」


楽しい毎日。

不適合者(イレギュラー)が居るのに……不思議。何でかな?何でかな?

ふふふ、考えてるだけで毎日楽しいよっ!ね?ね?

一人で人形遊びなんて卒業した私は大人だぜぇ!!やったー!!


『後書きと言う名の調査プロフィール』


ハルク・タルト 女 16才


説明 農家の夫婦の子供。クラに一番親しい(家族以外で)人物?凶暴。


『人生表


0歳~1歳


普通に育てられる。


1歳


一度、クラと会う(この時は仲良し)。


1歳~10歳


色々と覚えていく。


10歳~16歳


畑仕事を手伝う。


16歳


クラが居候として家に来る。

その後、出て行くも心配になり王都へ行く。

何故かクラのメイドとなる。


以上』


容姿 青い髪、青い目。髪は腰まであり、目は鋭い。姫様のような例外を除けば綺麗な方。


能力


『無し』


概要


神を信仰していない。


作者から「居候設定と共に出てきた人です。力だけ比べれば成人男性よりあります。さすが、畑を耕している少女です」


ハル『な、何だか酷い言われようね。いつかその舌を切り取ってやるから覚悟しておきなさい。っていうか、1歳の時に会ってたのね。知らなかったわ。ん、それじゃあ次回予告ね』


ハル『大きな小鳥を見ませんでしたか?』と言うお話しです。……まだまだ狂乱騒ぎは続くの?』

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