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20話 『吟遊祭 ~三日目~ 宣戦布告を取り消しますか?』

敵、登場。

三人称でも少し書いてみた。

―――クラディ 視点―――


「ふふ、思ったとおり」

「……ちょっと死んできていい?」

「生き返るならな」


無理難題を押し付ける姫様を少し睨んでから目の前の剣を見る。

聖剣が強く白い光を放つ。

だが、問題はその隣。


「魔剣、名前を麻美に決めてもらわなければ……」


これ以上、神聖さを汚さないで欲しい。


「その前に、敵はどうするんですか?戦争ですよ」

「お前の反則技を使って解決もいいが少し”ここ”を使わないとな」


頭を指差す姫様。

だが、困った顔をする姫様。


「問題はどうやって全軍の指揮権を乗っ取るかだ……」


何か、あなたのお父さんの存在を全否定しているように聞こえるのは気のせい?


「まぁ、いいか。クラ、耳を貸せ」


姫様に近づいて耳を貸す。

そして、短く作戦を伝える。


「……えぇと、かなりでかい借りを作ることになりそうですね」

「何を言うか。向こうはクラに怪我をさせたという負い目があるんだぞ?」


そういえばそうだった。

あれは久々に痛い怪我だったな……。


「了解しました。けど、止められますか?」

「止められないなら従えるまでだ」

「もっと難しくなってますね」

「降伏を命じて聞かない相手を洗脳するのと同じだ」


いや、同じでしょ。


心の中で突っ込む。

これ以上話をややこしくさせても、無駄だ。


「さて、戦争か。ミケの世界の技術を用いればあっという間に終わりそうだな」

「自由に通信できる機械。詠唱無し、矢より威力がある、銃という武器もありますしね」


あれは大きな戦力になりそうだった。


そう考えて頭を振る。

俺まで、戦いを許容していてどうするのだ。

争いは極力避けるべき。

その点では、今回の姫様の作戦はいいものだと言えよう。


「じゃ、行ってきますね」

「フーも連れて行け。私の命令だ」

「使い方がうまくなってきてる……」


気づいてないのか……はたまた、気づいているが無視しているのか……どっちなんだろうね。


俺は、扉を開き部屋からでると近くのメイドにフィーカの居場所を尋ねた。





―――オリエル 三人称―――


彼等は、国のお偉い方、つまり誰一人として居なくなってはいけない人物達。

その人物達が集まって会議をしているのは勿論、周りが一瞬にして敵国になってしまったからである。


「祭りが終わるまで待つという約束はできたが……。さて、どうするか……」


オリエルは、己の薄い髭をしごきながら困った顔で各席に座る武将を見ていた。


「やはり、戦いましょう。動かない事には始まりません」

「平和的解決ができるなら、それを優先させていくべきだろう」


一人一人持論を持っているようでオリエルの独り言がきっかけとなったのか話し始める。

終いには、クラをこの国から追い出せという意見まで出てきた。

それを止めたのは、一人の男だった。


「待て。自らの国の王になるお方を追い出すなど言語道断。それこそ未来への道を閉ざすのと同じだろう」


ラトン・グライ・ロルバ。彼はサルタの父親で、一週間前ほどに完成した新築の家に住んでいる。

戦いの最中では普段の温厚な姿を捨て剣を振り回す。

戦争の知識も豊富で、有能な将軍の一人だった。


「ですが―――」


口答えしようとした男を睨みつける。


「彼は元々一般市民だったのだ。一般市民の一人も守れなくてどうする。騎士であるからには全てを守る道を選べ。例え自らの命が尽きようともだ。貴様等は自分の命を優先しただろう。それこそ騎士の風上にも置けん」


渋い顔をして周りの男たちが引き下がる。

オリエルはそれを確認すると、次の言葉を発する。


「逃げたい奴はいるか?咎めはせん、家族が居るなら家族の下へ行け。見るからに……負け戦なのだからな……」


それは、皆わかっていること。

この二人、ラトンとオリエルの頭の中にはクラの能力を使おうとしない、正しい騎士と王の姿があった。


誰一人として立ち上がらない。

しかし、全員震えている。


「……では―――」


その瞬間だった。


会議室の扉が破壊され、何者かが侵入する。


「父上はいるか?っと、居たな。この戦、勝つ。とうか、戦なんてやるより自分で戦った方がいい。まぁ、持論は置いといて」


一国の姫君の登場に全員驚く。

だが、正論。

戦などやらない方がいい。

それに一番驚いているのはオリエル自身なのだが、姫様は知ったことではない。


「能力は使ってこそ力となる。まぁ、私はそこまで外道ではない。と、何だ私の顔に何か付いているか?」


そこまで派手な登場をしておいてそんな事を言うのか……という顔で全員姫様の顔を見る。


「コレでも父上だけに報告しているだけなのだがな。まぁいい。見とれる気持ちは良くわかる」


全員の体に力が入る。

きっと、突っ込むのを堪えているんだろう。


「さっき、クラに頼んで―――」


それから、一番手っ取り早く、確実な作戦が告げられた。

それで会議は解散となり、各自自由な時間となった。


「……あの話は本当だったのか……」

「私の良人だ。神よりも強く、全てをこなす超人に決まっているだろう!!」

「頼もしいな」


これが、父親と娘の会話なのかは誰しも疑問に持つと思うが、生憎とこの部屋にはこの二人しかいなかった。





―――クラディ 視点―――


俺の格好は、至って簡単。

平民だ。

俺は、まだ世間に公表されていないので重要な人という印象はもたれにくい。

なので俺を選んだそうだ。


町中を歩いている俺は、その重装備を気にせずもたれかかって来るフィーカを睨みつつ、目的の場所へと向かっていた。


「父さん、居るか~?」


大きな店内に入ると、フィーカがしっかり自分の足で立ち、父親を呼ぶ。


「久しぶり……か?吟遊祭で忙しいんだが……」

「少し、用事があって……」


カシロアさんは大陸全土に店を持っている。

信用できる店だ。

だから、国は供給源としてカシロアさんの店を使っている。

……姫様はそこで無茶を言った。


「と、言うわけで相手がこちら側を攻撃した瞬間に供給をやめてもらいたい」

「……無茶言いますね」


俺も思ったんだが……。

そういえば。


「これ、姫様から手紙です」


預かっていた手紙をカシロアさんに渡す。


「………」


カシロアさんが灰になった……。

さて、姫様は何を書いたんだろう。


『やれ。やらないとフィーカ・アルド・ウェラリーを殺―――』


最後のほうは字がかすれていて読めないが、たぶん『殺す』だろう。

なんて単純な脅しなんだ。


その後、了承を得たのは言うまでも無いだろう。




―――魅化流 視点―――


地下牢獄は、地面の臭い。

血と砂と石と、自然界ではありえない臭いが漂っていた。

そこには、僕と、イルシアと名無しの魔法使いが居た。


「……あんた達か。クハハハ、まぁそうだろうな」


この男の思考は壊れているらしい。

寂れた鎖に繋がれている男はまだ笑っている。


「魔法について知っていることは?」

「昔、俺が使っていた。それだけだ。それに縋っているだけだ。ククク、クハハハ」

「魔法を嘗めたらいけないよ?魔法は能力に劣るけど常人が使える兵器みたいなものだからね」

「そんなところだな、クハハハ。よく考えりゃぁ、魔法に関する知識なんて無いのになにやってんだろうなぁ」

「あ、一つ伝えることが」

「ん?」


反応する男。

要点だけを伝える事にした僕は手短く伝える。


「神は魔法なんです。えぇと、魔方陣、ありますよね?その魔方陣が神なんです」

「……ククク、意味がわかんねぇぞ」

「僕の予想によると、あ、仮定ですからね。魔法ってのは何処かの遺跡から発掘されたものだと思うんです」


考え込むような顔をしている男。

イルシアはもう、限界のようだ。顔が微妙に青い。


「本当に昔、魔方陣が遺跡から発掘されて、魔法が使える者が現れました。この場合、某体となるのは発掘された魔方陣が書かれた石碑か何かでしょう。それの奪い合い、それが魔法使いという職業を作った原点だと思うわけです」

「俺もその中の一人ってことか?」

「ま、そんなところです。今では魔方陣が書かれたその石碑か何かわからない物は無いと思いますが、植物系の魔方陣を偶然見つけることができました」

「ククク、じゃあ神ってどういう意味なんだ?」

「神ってのは世界の仕掛けって所ですかね。魔方陣、コレは螺子(ネジ)です。螺子があれば世界は回ります。つまり、魔方陣は神が作った存在、神の能力の一部を与えられた弱い神様って所です。でも、人間にとってはとても強いものでもあります」

「新説だなぁ……。じゃあ、作った神ってのは?」

「わかりません。仮定ですから」


魔方陣は螺子、それを撒くドライバー的存在が詠唱。

某体となる杖か魔法書か知らないけどそれに触れた状態で詠唱すれば魔法が使えるということだ。


「色々難しいなぁ……」

「で、協力してくれませんか?」

「いきなりだな」


……お姫様に感化されているんだと思う。


「昔、魔法を使っていたなら魔法を使ううちに思い出すかも知れないでしょう?」

「無理だな。何年生きてると思ってんだ?クハハハハ、もう百年以上前だぜ?」


後は、要点だけ伝える。

僕の考えを要約すると、魔法そのものが神の化身のようなもの。

魔方陣は世界を作り出している螺子。それは世界の一部、自然の(ネジ)かも知れないし、炎の(ネジ)かも知れない。

それは、何処かに封印してあり、それを人間が探し当て、詠唱を使い神を使って戦っていたというところだ。

魔法を使う為にどれだけ努力しなきゃいけないんだろう……。

まぁ、戦争が起こらなきゃ化学の発展は無いんだけれども……。


僕は、ジメジメした空間から一刻も早く出ようと少し早足気味に歩いていった。





―――クラディ 視点―――


さて、一応宣戦布告されているので一般市民は城の中ということになる。

勿論、俺もまだ平民なので安全な場所へ避難しようとしたら、何故かルーさんに連れられて王妃様の部屋に来てしまった。


「……えぇと、どういうことで?」

「ふふっ、あの子が自分の秘密を知ったって……。教えたの?」

「あぁ~と、黒猫です。ルーさん、黒色の猫を連れてきて。それか不自然に黒い少女」

「……はい」


理不尽だと思うが、それ以外に証拠が無いので探してきてもらうしかない。


「ウハハ、呼んだ?呼んだ?」

「あ、ルーさん、馬鹿(クロ)は居たので戻ってきてください」

「何気に酷いこというね~。魔族の臭い嗅いできたらここに着ちゃったってわけなんだよ~」

「と、コイツも魔族なんです」

「……始めてみるわね」


膝の上に抱え上げ、撫でながら穏やかに言うお母様。

本当に母親を感じさせる光景だ。


「うぅ~、くすぐったいにゃい。我輩に何のようかにゃ?」

「いえ、あの子が清々しい顔をして文句を言ってきたものですから。ふふっ、でもこんなネコさんが魔族だなんて……。世の中は面白い事で溢れているのね」


……俺は、近くの暖炉で暖まっていようか。


「クラ様……」

「ルーさん、世の中は俺にとって厳しいものなんだよ」

「影ながら応援させてもらいます……」


なんて人間ができているメイドなんだ。

俺は、感動したよ。


「そういえば、敵さんはまだ停戦を申し出てこないんですか?」

「来るとしたら明日の朝でしょう。こちら側が猶予を申し出ている状況ですから」


そういえば、吟遊祭が終わった時には攻めてくるんだった。

でも、食料が尽きるまで戦えばこっちの勝ちなんだからこっちが有利だよね。


「それに、魔法もあるし」

「私も変身の魔法らにゃ、使えるじょ?」

「人間にか?」

「ブーブー、元々姿は人間とおなーじなんにょ。猫に変身するの!!」


何だか役に立たない魔法だな……。


「あぁ!!役に立たないとか思ったでしょ!ふふん、情報収集とかできるんだもんね!!」

「それしか、取り得が見つからないな」

「あと、ラブリーなのよ!!」


……あれ?

火力が弱いのかな?

暖炉の前に居るんだけど……。


「私も、暖炉の近くに行っていいかしら?」

「すいません。俺は失礼させてもらいます」


クロが肩に乗ってくるが気にせず扉を開けて廊下へ出る。

ルーさんはお母様の手伝いをするように言ったから、俺とコイツだけとなる。


「情報収集が得意って言ったよな?」

「猫魔族のワタクシヤロウに二言は無いのさ!!」

(わたくし)野郎(やろう)って何だよ。っていうか、お前は猫魔族だったのかよ」

「そんな魔種(ましゅ)はありませんのだ」


猫って食べたらおいしいかな?

何か、姫様に感化され独創性が高くなってきた気がする。


寒い廊下でただ思う。


「敵国の中で一番強いと思われるノーベへ敵情観察へ行ってくれ」

「飲まず食わずでかい?」

「そういえば、生き物だったな」


初めて気づいたよ。


「もすこし優しさがあるといいな。うん」

「ボフストにいいなよ。動物相手だと物凄く優しいよ」


あれは、優しさの次元から尊敬の次元へ高飛びしてるけど。


「ノーベにゃね?ネコさん通信を使えば三分でわかるよ?」

「何だそのネコさん通信って……」

「あの子のハートからあの子のパンツまでわかるすごい情報網さ」


限定されていない分恐ろしいな。


とりあえず、自分に割り当てられている部屋を開け暖炉に火をつけてから椅子に座る。


「三分だろ?なら、全部の国をお願いしようか。八つだ」

「サン×ハチは……弐壱拾氏だね」

「何処の誰ですか?」


いきなり難しい漢字を使い出す猫。

もう、猫なんだからにゃーかみゃーでいいじゃないか。


「猫は寒がりなんにゃいよ。でも、クロはつよぅよ」


口調が物凄くイライラするが、ここは我慢させてもらおう。

それから、(辞書)を取り出し単語を覚えていく。


十分くらい経った頃、いきなり声を上げる猫。


「敵さんは、食料の供給源が無くなって混乱と錯乱と狂乱の真っ最中よ。こらぁ、カシロア商店は怨まれるにゃね」


カシロアさんは、娘の職場が無くなるならいくらでも怨みを買う人だと思う。

俺から見てだけど。


「にゃ、動物が居ない国があるからわかんないとこがあったよ」

「……アルマニアだろ?」


あそこは極寒地帯だから生物が生きにくい。

モグラとかだったら居そうだけど、生憎居るのは龍といわれる種族だけだ。

龍の国といえるだろう。

その国は、他の国と干渉しないので無視していてもいいだろう。

まぁ、襲った時には容赦しなく反撃してくるけど……。


「う~ん、どするの?」

「姫様へは報告しなくていい。単なる自己満足だからね」


姫様は今、起こっている出来事を把握できているだろう。

俺は一つ一つ確認していく作業をしていかなければいけない。


「そういえば未開の地……ボフストが暮らしていた国って何処だろう」


この大陸は開拓した国で埋め尽くされているはずだ。

まぁ、国の見栄で、国境近くの村出身なのかもしれないな。


「さて、俺たちは祭りを楽しもうか」

「三日目はしっかりと開催できそうだしにゃ。一緒にまわる?」

「残念ながら、闘技場の方に行かないといけないの。その後は、他の貴族さん達と食事。あの空気は嫌いなんだけどな……」

「お酒は二十歳になってからって言うしね。ウハハ、意外な弱点だにょい」


コイツの語尾は進化しているのか退化しているのかわからないな。

ここは変化しているとしよう。


「はぁ……朝一番にハルクに会う予定もあるんだよね……」


とりあえず、命をもう一つくらい用意していたほうがいいかも知れない。

つまり、身代わりに……姫様でも連れ行こうか。

俺の身の安全が保障される。


「準備もせずに宣戦布告するなんて馬鹿ばかりだにゃい。もう少し、知略で行きませんとなぁ、クラはん」


何処の言葉?


意味のわからない言葉で、攻められまくり、俺は食事と風呂を終え、姫様から逃げ、フィーカから逃げ、ルーさんに謝り、やっとベッドに入った。

ルーさんを放ったらかしにしておいたのはいけなかったな……。


「腕輪は外そうか……いや、付けておこう」


暗殺者とか間諜とかこの城にもいるからな……。

準備は怠ってはいけない。


最後に、結界を回りに張って俺は眠りに付いた。





―――??? 視点―――


素敵な素敵な人形遊び。

折角、外した螺子を戻そうとしているのは誰なのかな?かな?


「ネチアは言っているよ。私は怒っている。戦争も不適合者(イレギュラー)に止められちゃったから」


魔方陣(かみ)が描かれた石版と、全ての人間の記憶操作までしたんだよ?

それでも、不適合者(イレギュラー)は私を邪魔するの?


「ネチアの願いは一つだって。ささやかな幸せを。争いの無い世界を。だから、抜け駆けはダメ。平和ならそれを皆に分けないと」


人形はただ動く。

人形はただ佇む。

人形はただ破壊する。

人形はただ微笑む。


「私が危険を取り除いて……不幸の監獄にいるんだよ?それでも、世界は裏切るの?ねぇ、ネチア。私は裏切られたの?」


答えない人形。

もう、いらない。


「あぁ、血が欲しいよ。濃い血が欲しい。ネチア、さようなら、私は旅立つね。運命を狂わされた少女の言葉です」


何年経ったのか、何日経ったのか。

でも、私にそれは一瞬。

だって、私は神の力を持っているんだもの。

石版の力は強いんだよ?

無敵。そのはずなんだよ?

ねぇ、不適合者(イレギュラー)。貴方は何故産まれてしまったの?

運命は正常なんだよね?

なら……。


「神の傲慢。私は不幸な私になってしまった」


あの人は死んでいった。

世界を任された私は全ての争いを収めるため、あの人が作った(まほう)を持って、記憶を操作して、不幸の監獄へ閉じ込められた。

平和。

それが来ると思った。

でも、違う。

人々は武器を持っている。

私は世界を見捨てれない。私は世界を守る存在。

だから、争いの種は潰さなきゃ。

ねぇ、神の子。


「ふふふ、ふははは、アハ、アハハ、アハハハハハハ」


魔法はね。

生み出す力と壊す力。

両方もっているんだよ?

そんな能力を持っている人がいちゃいけないんだ。

だから牢獄へ入ったのに……でてきちゃったんだね。


「神の子を消さなきゃ。人間の体にそれは重過ぎるんだよ」


荷物と共に魂を解き放ってあげるよ?

神を信仰しろ人間。

崇め、祭り上げろ。

そうすれば世界は強くなる。

私はそうして、神を倒す。


『後書きと言う名の特殊職業紹介』


モノカキクエスト特殊職業一覧(今日更新予定)



戦闘商人=バトルバンク


説明 一般的な旅人。戦いの商人と書かれているのは自給の生活の物が多いから。自足はやはり一人では無理。



廃材騎士=ジャンカー


説明 機械の神を信仰することでなれる一種の神職(しんしょく)。だが、機械の神はどんな奴でも受け入れるので一般化している。普通の人間とは一線を越えた感覚を持った人間しかなれない。


錬金術師=アイテムメーカー


説明 世界構築師(ワールドカスタムマスター)とも呼ばれる。それほどの大きな錬金(メイト)ができる錬金術師(アイテムメーカー)は少ないが、確実に実力をつけていけばできない事は無い。


聖騎士=ホーリーナイト


説明 所謂、聖職の代名詞。大国にしか存在しない。一騎当千も聖騎士(ホーリーナイト)なら可能と言われているが、この職業が公表されてからはあまり戦争が起きないので実際にはわからない。



封幻想師=イリュージョンマスター


説明 一言で言えば、相手に自分の意思を伝える能力。その他、違う人物の体を同時に使うことができる(離れている相手の目から情報を取り入れるなど)。幻覚も使えないことは無いが、専門職の幻想師(ドリーマー)の方が効力は高い。


etc



―――


以後、戯言。



えぇ~、おかげさま(?)で20話です。どんどんぱふぱふ。

上記、特殊職業なのですが、全て出るわけではないのであしからず。

だって、小さな国でしかないトルト国から聖騎士なんて出るわけないですし、戦闘商人(バトルバンク)は、ギルドとかの見回りという平凡かつ平和な時にしか無理です。

なので、余計な職業など出るかも知れませんが承知の上で。

……何で纏めたかって?


……全部出したいから。


はい、作者の戯言です。

でも、自分も願望としては全て出したいので。


次回予告をやらせていただきましょう。



作『真実と真実と真実で構成された世界との戦い?勝たなきゃ平和は来ないんだ!!次回!『吟遊祭 ~延長四日目~ 語るは吟遊 伝える物語』です。久々にいいもん書かせてもらったぜ……』

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