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十分後のロリポップ

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

恋愛です。R15です。

愛は……多分……ある( ¯−¯ )( '-' )

苦手な方はご注意下さい。

互いが互いに獣に成り下がって、全てが終わった後、私達はただぼんやりとしていた。睦言を交わす訳でもなく、抱き合う訳でもなく、ただ何もせず川の字になって横になる。さっきまではあれ程までに心臓が動いていたのに、息が荒かったのに、今は真逆。冷静な虚無が胸を満たす。唯一満足していのは腹の下。そこだけが唯一心地よいと訴えてくる。

「君、煙草とか吸う側の人間?」

「いや?」

睦言とか、柄じゃない。特に男性はほっといて欲しい。それは知ってる。でも私だけ勝手な行動を起こすのは、ちょっと失礼じゃない? だから手短に。

「飴とか平気?」

交わった男は怪訝な顔をしていた。


「はい。あ〜ん」

適当に散った衣類を互いに纏い、ベッドの縁に横並びになる。膝上には菓子缶。中には大量のロリポップ。それを二人仲良く舐めて、虚空を見詰める。こうすると何だか全てがリセットされた気がする。そういや全て終わった後、喫煙者は煙草吸うって聞いたな。同じ気持ちなんかな? 知らんけど。

「下手だったか?」

「いや? 良かったよ。でも盛り上がった分、反動が半端ないんだよね……」

麻薬でも……やってるみたいだ。吸ってる時はハイになるのに、終わったらロー。最中は最高に気持ちが良いのに、終わったら虚無感が気持ち悪い。口が寂しくて、飴を咥えたくなる。

最初も最後も、ずっと最高なら良いのに……。虚しさなんか……無ければ良いのに。でも心地良さの対価なのだと思う。

「ごめんね。一人で飴舐めてりゃ良かったかな?」

「誘ってくれて嬉しい。ただ味は皮肉効いてんな」

彼は歯を見せて飴玉を噛み砕く。そのままゴリゴリと音を立てて粉砕すると、舌なめずりをして、笑った。舐めてるのはチェリー味。初恋の味ってか? 確かに私達には遠すぎる言葉だわ。

私も同じ様に噛み砕いて、同じ様に笑った。軽く口を近付けると、彼が咥えた棒先に同じものを合わせた。

「シガーキス擬き」

「純情」

激しい虚しさを覚える事があったので。

最初執筆していたのを消して、再構成を。

(主人公の口が悪過ぎて、ゴミ。クソ。が口癖だったので)


タイトルの由来は

疲れ果てて幸せな余韻に浸れるまでが十分間。

その後は完全な虚無。

それを紛らわす為に飴を咥える。から。


喫煙者ならば煙草でしたでしょうけど。

私は猛烈に棒付き飴でした。

ちなみにチェリー味にしたのは、最近貰ったから。タイムリぃ!!

まぁ噛み砕いたのは、そのまんま。そんなんじゃないから。


棒付き飴ちゃん食べながら、死んだ目で酒煽りたい。

そういうのが似合う輩になりたかった。

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