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6話「公園の滑り台と、プールの滑り台ではずいぶん違うんだね」って、お婆ちゃんが言ってた。

最近の三春は自分自身に自信を持っていて、周りから注目を集めたため忙しくなってきているのじゃ、……


それなのに、ワタシをいろいろなところに連れて行ってくれて、…本当にワタシの人生の中でもここまで楽しめた期間って無かったんじゃないかな、今日もカエルーランドのプールに行く事になっているし。


三春も、自分にご褒美とも言っておったが、無理をしない事じゃな。


にしても、……ワタシにビキニを着てほしいと頼まれているのじゃが、なんの意味があるんじゃ?


◇ ◆ ◆ ◇ ◇ ◇ ◆ ◇◆


最近、不思議なくらい頼まれ事が多いんだよね、まあ無理な事を頼まれているわけではないんだから良いけど、たまには私も癒されても良いよね。


というか、癒されたい!

よしっ!お婆ちゃんとデートだ!


カエルーランドは緑をイメージした流れるプールを中心とした夏限定のテーマパークなの。


水着に着替えたし、カエルー特製抹茶劇増しソフトクリームを買って、先に更衣室を出たお婆ちゃんとの待ち合わせ場所に向おうと、……


抹茶ソフトが凄く溶けやすいだけに、急いで……って、……あれ、……居ない……先に出て待っていると言ってたんだけどな、……


急いでいる私の足元を擦れながら、はっちゃけた幼い男児がビーチボードを振り回して大人のプールに入って行く。


早くお婆ちゃんに、抹茶劇増しソフトを食べさせてあげたいってときに、イラつかせやがってーー!


男児を何げなく見ていると、プールの真ん中まで泳いで、……

誰もいなくなった辺りで身体を滑らせて、……

ひっくり変えっちゃった。


ビーチボードだけが浮いている。

男児は浮いてこない、……

何も起こらない、……


えっ?


これって溺れちゃった!?


親は、居ない……


周りは、気づいていない……


ライフセーバーは?


居ないじゃん!!


私………!!


行く!!

溺れているのだとしたら、一刻も早く行かなきゃ!

「抹茶クリーム」もったいないけど放り投げるしかないわね、……

とにかく、全速力で走り!

飛び込み!

ビーチボードの下目指してもぐれば……


居た!!


ぐったりしていたけど、抱き上げて息を吸わせたら、……

咳き込んでいる……


良かった、……無事だよ!!


とりあえず、プールから上がって男児を休ませていると、ライフセーバーと母親が駆けつけてきた。


男児が居なくなったので、探していたところだっらしい。

ライフセーバーと、母親から礼を言ってもらっていると、幼児は緊張が取れて泣きだした。


皆なが去ると、今になってホッとした。


まあ、無事でなにより、だな……


「良くやったな、三春」

後ろからお婆ちゃんの声がした。

「お婆ちゃん!見てたの?」


「ああ、しかしワタシはおまえ以外の人には触れられんでな、三春が動いてくれて良かったよ……昔のお前を思い出したが、……これも因果かもな?」

お婆ちゃん、私も思い出したよ、……

私、あの子を助けたんだ、……


「良くやったの」

私は抱きしめられ、お婆ちゃんは私の顔をビキニの胸に埋めてくれた。

ふわふわな胸、……

「最高の褒美だなーー!」


そのあと、超大型滑り台や波のプールなど体験して帰ったんだけど、……

お婆ちゃんは波のプールでは喜んでいたけど、気の遠くなるような滑り台に絶叫していたよね、何度も一緒に滑ってくれて、何度も絶叫して、……

なんだか可愛いかったー


今日は、色々と充実した一日だったなー







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