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物騒な東京




おっほー、様変わりしてんなぁ。映像で見てるとはいえ実際に見ると空気が違うねぇ。あっちなんか普通に剣とか売ってるし、昔じゃ考えらんないわ。


ここは東京、ダンジョンに飲まれた中央区と千代田区、そして江東区の隣、墨田区。昔は普通にいい所だったんだが、今はダンジョン攻略の最前線だけあって殺伐としてしまっている。あっちを見たら剣、こっちを見たら銃。物騒になったもんだ。


「とりま……何する?」


そういえば地球に戻りたくてここに来ただけで、別になんか目的あった訳でもないし。探索しますかね。


「お金もないな、忘れてた」


確か電子マネーも使えたよな。偽造しちゃえ、どうせ技術レベル的に見つからんし。ちょちょいとスマホ型のダンジョンタブレットを使い金を生み出しておく。はい終わり。


そいじゃ歩きますかね。






歩き出してから数分。目の前でナンパしてるイヤーなヤツらがいた。どうやら周りに見えないようナイフかなんか取り出して脅しているようだ。四人がかりで女子二人かァ……こりゃいけないねぇ。周りは見て見ぬふりしてるし、可哀想だから手、出しますか。


「はいはい、そこの兄ちゃんら。ちょっといい?」


1番外側にいた2人の肩に腕を乗せて全体重をかけて負担を相手に渡す。


「なぁに楽しそうなことしちゃってんの」

「なんだよお前、肩に乗せんなし」

「いいじゃん、混ぜてよー」


その言葉に困惑していた奴らはなにか納得したような顔になり、こっちに顔を向けてくれる。


「なんだ、お前もいける口か?」

「もちもち、え、混ぜてくれんの?」

「おういいぜ、今こいつら狙ってんだけどさ──」


すかさず腕を回してる2人に【電気ショック】、スキルってぇのは便利だァねぇ。無手で鎮圧できるから楽だわ。


「んじゃ標的はお前らな?」

「は?何やってんのお前?それ犯罪だぞ?」

「その手に持ってる脅してるの、バレてないと思ってたなら滑稽だぞー」


そう言ってやりナイフ持ちの男の腕を捻りナイフを周りに見せつけてやる。これだけで周りの奴らが証人になってくれる。


「ぐっ!やめ、ろ!」


おぉ、腕を捻られた状態で殴り掛かるってこいつ根性あるなぁ、多分肩外れたな。


「無駄無駄、動きがとろいよお兄さん。ちゃんとダンジョン潜ってるかー?ていうかスキル持ち相手に喧嘩売るのは危険って知らんの?」

「クソが!」

「そこの嬢ちゃんたち、通報してくれない?」

「わ、分かりました……?」


急展開過ぎて困惑する赤と青の髪を持つなんか特徴的な少女と、なんかニヤニヤしてる黒髪の長い髪を持つつり目の少女。こいつら面白すぎねェか?


「とりあえず寝ていてくれよォ、【電気ショック】」


逃げようとしてた男の肩を掴み、腕を掴んでる男共々気絶させる。これで四人の気絶した男ができあがり、あとは警察に任せますか。


「危機一髪だったようだねぇ?」


そう振り向くと、なんかめっちゃきらきらした目を赤青髪の奴に向けられている。


「師匠!」

「え、なんだって?」

「師匠って呼んでいいっすか!?」

「ちょっと待ってなんでそうなったのか分からないんだけど、訳は?」

「かっこよくて強かったからっす!」


あ、見た目によらず熱血系女子……?そして未だにニヤニヤを辞めない黒髪がうぜぇ。


「……まぁ、警察来た後にその話しようか」

「はいっす!」






【ダンジョンタブレット】

ダンジョンを管理する為のデバイス。そのダンジョンの種類によって見た目は変わる、洞窟型なら石版、城型なら羊皮紙と言った具合に。SF型のダンジョンなら大抵タブレットやスマホである。


【スキル】

その人物の才能によって扱えるものが変わる。だが普通に過ごしてたら手に入らない代物であり、死闘を繰り広げた上で入手出来る。ステータスに書かれているため確認は容易。地球ではスキル持ちは一目置かれる存在となっている。

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