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素直になれない


 梅雨入り間近のじめじめとした天気、雲が空を覆い明るい太陽を隠す。

 まるで私の心の様な天気……私の心はいつもこんな雲の様にモヤモヤしている。


 次のデートを秋葉に決めると、私は直ぐにあの店を出た。

 喫茶店ではあまり長居はしないようにしている。誰かに見られる可能性があるから……穴場と言っても完璧ではない。かといって彼の前でいつもの格好は出来ない……いつもの自分は出せない。


「髪……切ろうかな……」

 そうすれば少なくともお下げにはしないで済む。でも黒髪ロングはコスプレの時に重宝する。好きなキャラに多く存在するから……まあ、人前出た事は無いんだけど、一人で楽しんでいるだけ。


 オタとわかっても彼に対して素直になれない……男の人に対して素直になれない。

 あの恐怖が甦るから……裏切られたあの恐怖が……。


 好きな人には知って欲しかった、隠したく無かった……私の事を、私の趣味を。

 自分の容姿の良さは知っている……あの時の中学の時のあの彼が、ううんクラスが……学校の皆が私に自分の理想を押し付けた。だから私は決めた……高校では演技するって、皆の前で皆の理想通りの私になるって……実際その通りにいった。元々同じ中学出身者少ないと言うのもあって、私の噂は払拭された。


 でも……もう疲れた……1年もの間、人を偽って自分を偽って殻に閉じこもって……。


「私も……高麗川さんのようになりたい」

 最近女子の間で噂になっている高麗川さん……元気で足が早くて、そしてかなりのオタクだそうだ。

 昔から隠し事を一切しない、何でも赤裸々に話す彼女、裏表がなくとにかく素直だという評判だ。

 1年の頃から同じクラスだったが、私には彼女の記憶が殆ど無い……いつも忙しなく教室を出ていく印象だけだ。


 そして最近彼と……五十川君とよく話しているのを見かける。

 

 何を話しているのか聞こえないが、凄く楽しそうな笑顔が印象的だった。高麗川さんではなく……彼の……五十川君の顔が……。


 私と居るときには見せない顔……ううん……今まで誰にも見せた事のない笑顔……。

 あんな顔するんだ……五十川君てあんな風に笑うんだって思った。

 

 私とこんな風にならなかったら……ううん1年の時私と出会って無かったら、彼はあんな風にいつも笑顔でいたのかも知れない。

 いつも緊張していたから、今でも緊張しているから……私の前で彼はいつも怯えている。

 それが逆にイライラして、彼に当たってしまう。


 でも……それでも……私に本気で言い返してくれたのは……彼だけだった。

 私の叫びを受け止めてくれた男の子は彼だけだった。


 だから私は彼に甘えていたのだろう……彼なら許してくれると……。

 現に彼は私と今付き合ってくれている。あれだけの事をした私と一緒にいてくれる。

 許してくれてるかはわからないけど、彼には私とのマッチングを拒絶する事だって、断る権利だってある。


 でも……私の為に……今日も付き合ってくれている。


 そして彼は自分がオタクって言う事も告白してくれた……嬉しかった。私と同じって……彼が私と同じだって事が凄く嬉しかった。


 だからそんな彼に対して次は私が……私がやらなければ、私の事を、本当の私の事を伝えたい、彼に対してもっと素直になりたい。




 でも……あの時の事が甦る……あの中学の時の彼が……私にオタ疑惑がかかった後に、あいつが教室で……私の……カバンを友達と笑いながら漁っていた……あのシーンが……フラッシュバックの様に甦る。



 その度に吐き気がする……男の人に話かけられる度に……。


 でも……五十川君だけには無かった……強制的にいつも近くにいたからかも知れない、大人しい彼だったからかも知れないけど……無かった。


 だから……今は彼が、彼しかいない……私を救ってくれるのは……私の殻を破ってくれるのは……彼しかいない……そう思っている。


 だからもっと素直になりたい……彼に、五十川君に……素直になりたい……。


 

 


 


朝投稿出来なかったのがかなり効いている(;∀; )


評価、ブクマ、感想等を是非ともよろしくお願い致します。

特に評価が、まだな方是非とも評価を宜しくお願い致しますm(_ _)m

ブクマもあわせて宜しくお願いします。


評価は最終話の下から入れられます↓文章評価と物語評価のポイントをクリックして評価するを押してください。


後で変更もできます。この物語が続くか、更新頻度等は皆様のブクマと評価にかかっております。


是非ともよろしくお願い致します。m(_ _)m

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     新作!         
  同情と恋の違い 元アイドルの美少女が責任を取りたいと僕の前に現れた。          
  宜しくお願いします。(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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