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世代交代  作者: 砥左 じろう
58/92

破壊力

有栖川ボーイズは三田村さんの乱調が響き、初回から主導権を握られたまま進んでしまっている。

現在のスコアは3回を終わって7対0だ。

観ていて有栖川にこの点差を跳ね返す勢いを感じられない。

注目の松前さんの2打席目は完全に勝負を避けられた感じの四球だった。

でも後続にタイムリーを浴びて結局勢いを止められずにいる。

このチームは強い。4番の松前さんだけじゃなくて他の選手もかなり打撃に自信を持っていそうだ。


ネットの評判を見る限り三田村さんの評判はかなり良かった。

まぁ今日は初回から変化球が全然決まらず明らかに調子悪そうだったけど……。

因に今は三田村さんに代わって室山っていう2年生投手が投げている。

5点目が入ったところで限界だと思ったんだろうな。


スタンドから観るに、このピッチャーでこのあとも旭山ドリームス打線を封じ込めることができるとは到底思えない。

おそらくこのあとも失点するだろう。

そんな俺の予想を裏切らずに失点を重ね、最終回の旭山の攻撃を終えた時点で13対0と大差が開き、有栖川は6回から控えの3年生たちに出場機会を与え始めた。


3年生たちがチャンスを作ると、意地だったのか最後の最後で投打に渡りここまでいいところのなかった三田村さんがタイムリーを放ち期待に応える。

けど、最後はその三田村さんを1塁に釘付けにしたままゲームセットを迎えた。


ここまで接戦をものにして勝ち上がってきた有栖川にとってこの敗戦は相当ショックに違いない。

これまでと違って自分たちの野球をさせてもらえなかったからだ。

調子が悪かったとはいえ、大会屈指の好投手として評判だった三田村さんを打ち崩したあの打線はピッチャーからしたら相当な脅威だ。


明日、あの破壊力満点の打線相手に投げるかもしれない。

船本さんと対戦して思ったけど、このレベルの相手にストレート一辺倒の投球は危険すぎる。

相手はもうストレートだけで抑え込めるレベルではなくなっているのだ。

だから遅い変化球を使って緩急をつけたりしないと抑えられない。

タイミングを外すことはもちろん、目先を変えたり打撃フォームを崩したりするなど色々な工夫が求められる。

なんか今の俺、プロ野球のベテラン投手みたいなこと考えてんな……。

まぁ、結果が欲しいしなりふり構ってらんないか。


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