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世代交代  作者: 砥左 じろう
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感想

「遅かったな昴。海はどうだった?」

と隣に座っている拓哉さんに言われた。

「思っていた以上にすごい人でした。やっぱり天才ですね」

「だろ?正直、俺もリードしてて抑え方が見えてなかったよ。ハハハ」

と陽気に笑う拓哉さんを見て、こんないい加減な人にリードを任せていて良かったんだろうかと不安になったが、神妙な気持ちになっていた俺の心は解れた。

「けどさ、最後の打席で海から空振りを奪ったあのチェンジアップ、あれは間違いなく最高の1球だったよな。俺はあれで確信したよ。昴のチェンジアップは全国トップクラス相手でも通用するんだなって」

拓哉さんも俺と同じように感じていたんだなと思うと嬉しかった。

そして『船本海』という選手は全国トップクラスで通用するかどうかの指標になるほどすごいのだと改めて実感する。


練習が終わり試合が始まった。

この試合の勝者と明日対戦することになる。

先攻の旭山ドリームスはここまで毎試合大量得点で勝ち上がっているチームだ。

それだけに打撃力には自信を持っているんだろうな。


拓哉さん情報によると1番セカンドの鈴木涼介さんは足が速いらしく、タイプ的には颯馬に似ているのだとか。

2球目のストレートをバントし3塁線ギリギリに転がした。かなり上手い。

ピッチャーとしてもサードとしても捕りに行くか見送るか迷ってしまうほど絶妙なところに決まっている。

厄介そうな切り込み隊長の出塁を許してしまった有栖川ボーイズのエース三田村さんは苦しい立ち上がりになったな……。


鈴木さんは2番打者への初球から躊躇なくスタートを切り盗塁を決めた。

その様子を見ていた拓哉さんは複雑そうな表情をしていた。

捕手としてどうやってあの足を封じるか真剣に考えているようだ。

だがそれはピッチャーの俺も同じだ。でもこのチームの攻撃力を考えると、鈴木さんだけをマークするわけにはいかない。


無難に2番打者が送りバントを決めるとあっさり先制のチャンスが巡ってきた。

3番ファーストの大澤さんに回ってきた。この人は何というか見るからにデカい。それも横にだ。この体形で打てるんだろうか?

そう思って見ていたが、結果は四球だった。


そして絶好のチャンスで4番の松前さんに回ってくる。

この人のことはネットで見たことがあるから知っていた。スイングが速かった印象がある。

船本さんにも引けを取らないくらいの強打者だ。

間違いなくこのチームのポイントゲッターだし、三田村さんは慎重に攻めるんだろうな。

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